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2022/6/20週|マーケターが集う夜会

自分が広告代理店という支援会社側出身であることもあり、事業会社におけるマーケターの知り合いはそんなに多くないのですが、先日マーケターの集いに参加させてもらい話せる機会があったので、備忘録的に感じたことを記載します。

マーケターのさまざまな形

一番は、一口に「マーケター」と言っても、その実かなり多様性に溢れているというのは感じた部分です。

・企業のフェーズ・規模
・プロダクトの有形・無形
・価格帯
・製品プロダクトサイクルのどこに位置するか
・流通チャネル


などなどの変数の組み合わせで、「会社からの期待される役割や成果」が変わるため、世に具現化される姿は無限大です。

多様さの例をあげてみると、下記のようなものです。
・とある領域の専門性を活かしたマーケター
・事業責任者とも呼ぶべきマーケター
・定番以外のヒット商品を生み出すことを一義的に求められるマーケター
・短期的な売上をつくりだすことの責任を担うマーケター
・数年後のトレンドを予測するマーケター
・新しいカテゴリや習慣を世の中に浸透させることもスコープとするマーケター

上記を眺めるだけで、
仕事をする上で求められるスキルも、スコープ(範囲)も、日々のアクションも異なるだろうなというのはイメージできます。
日々のアクションが異なると、当然ながらどんな強みを持ったマーケターになっていくかは変わってきますので、キャリアや育成にも関わる話です。

「マーケティング」と言う言葉の定義の懐の広さ(ともすれば、あいまいさ)を感じます。笑

分岐点

とりわけ「企業のフェーズ・規模」の影響は大きいように思いました。事業のフェーズやマーケティング組織として担う部分、マーケティング組織の中での役割分担が異なってくるため、どんなマーケターになるかが変わってきます。
製品が成熟期に入っていれば、今月の売上はそこまで心配しなくてもいいかもしれませんし、流通チャネルが強ければ「棚はとれるので何か新製品を投入すればある程度の売上はつくれる(長続きするかは別として)」という考え方もあるかもしれません。
他方でこれから市場に参入する新興企業であれば自分たちの考える新しいサービスや製品をどう世の中に浸透させていくか、どう流通チャネルを開拓するかから始まります。

まとめ|機会費用があるからこそコミットメントしよ

「育ってきた環境が違うから〜」という歌詞がありましたが、どこに身を置くかでマーケターとしての特徴も変わる可能性があることは意識しておくと良いかもしれません。

また、人材の流動性の高まりや、転職しなくても企業のフェーズが移り変わることで求められる役割が変わるため、器用さ柔軟性を持ち合わせている方がマーケターの適性がありそうです。(これは今回の夜会のマーケターの皆さんから感じた共通点)

そしてなにより、機会費用(= 同じリスクレベルの別の投資機会から得られるであろう収益のことを指す経済学の概念。今の本業は基本一つしかできないですよね。)があることに自覚的になり、不確実性が潜んでいて予想が難しい時代に突入するからこそ、今の場所で自分が向き合うべきテーマや仕事にコミットメントするべきだなと改めて思い至りました。
埋没費用(サンクコスト)には引っ張られないのが大事という示唆もありますが、機会費用(オポチュニティコスト)は十分意識して、今いる場所で一つ一つ、守破離でいうと、守まではものにしましょう。

中々同じ「マーケター」という方々との会話を通じて相対化する機会はないので個人として非常に刺激を受けましたし、考えるきっかけにもなり感謝の会でした。
もっと世の中のマーケターと話して考えを知りたいなぁと感じました。

この記事について

株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、、自分も週次更新をしています。

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