2023/4/10週|興味の赴くものに集中的な努力投入をし、判断をするにあたっての経験則
Paul Grahamが書いた「How to Work Hard」というエッセイを読んで、何に取り組むのかの見つけ方と判断のポイントに対して人はもっと言語化して考えるべきなのかもしれないと思ったので自分なりの経験則についてメモを残しておきたいと思います。
才能よりも興味を発見する方が難しい
これは上記エッセイに出てくるもので、興味の対象の移ろいや幅、興味の感情が世間の価値観に左右されて持っている可能性について指摘しています。
題材として自分自身の例を出すと、自分も特に高校生くらいの頃は興味を発見するのに苦戦しました。当時は自分が何に興味を持っているのか、将来何したいのかに強い意思はなく、そうであるがゆえに文系に進むか理系に進むのかをギリギリまで決められず、結局担任の先生に決められる形で文系に進みました。笑
ここで、文系を選んだ瞬間に高い確率でなれない仕事(ここではわかりやすく医者としましょう)が生まれてくるわけで、10代の自分としては自分の意志として何になりたいかがないまま選択肢だけ削られるのが世界がひどく狭いものに限定される感覚がありました。
興味というのはその後もはっきりしない状況が続きましたが、2023年時点でマーケティングや経営チームに身を置かせてもらっている自分から振り返ってみると、大学を受ける際に「やるなら商学・経営学を学びたい」と思っていたのは小学生の頃に何回も読んだ本『うわさのズッコケ株式会社』で、会社作ってチームで商売するのって何かおもしろそうだなぁ〜〜というのが根っこにあり、そこまで意識化できていないものの「興味」に根ざした選択だったわけであり、その後大学のゼミで経営戦略や経営組織論にのめり込んで学べたことや今日の職業につながっているのかなと思います。
興味への努力投入量と判断についての経験則
面白い、と感じられるような興味を持てる対象を見つけたとして、そこに対して習熟していくためには当然「それなりの努力」が必要です。この判断するタイミングまでの「それなりの努力」というのがどの程度なのかが難しいなぁと個人的には思います。
あまりに初期段階で上手くいかずに諦めてしまえばどんな物事も習熟に至らないですし、出来るようになってから面白みが増す(興味が増す)ということも往々にしてあります。
他方で、どれだけ時間を投下しても習熟しない、あるいは習熟までの時間効率が他の対象よりも良くないものはあるような気がしています。
よく専門性を身につけるまでの10,000時間の法則と言われますが、10,000時間とは1日8時間仕事でフル投入すると仮定したとして1,250日、つまり約3.4年かかるわけで、一つずつ3.4年かけて判断していくと言うのはやや現実味がないので、それより手前で基準を設けて判断をしていくのが望ましいように感じます。
個人的な経験則ではありますが、自分なりの判断の基準として下記かなと思っています。
3ヶ月続けてみて、努力を努力と感じないか自分に問う
(または、頑張っていない状態が逆にストレスに感じるか問う)
仕事なり、個人として学んでいるものの中で、上記のような状態になれるものもあれば(経営学に関する本を読むとか、仕事全般はそう。)、そうではないもの(無理矢理やらされた習い事や仕方なく取りに行く資格勉強とか。笑)もあります。
努力を努力と感じない状態はのめり込んでいる状態であり、自分が面白いと感じている状態と一致している状態だと思いますので、少なくとも努力投入をし続けるのはOKなのではないかと思います。
逆に今の対象にのめり込めない感覚があり、他に興味の出るものが出てきているのであれば方針転換するのもアリかなと思います。
今日は興味のあるものの見つけ方とどこまで努力投入して判断をするかについて、Paul Grahamのエッセイをヒントに考えてみました。
お読みいただいた方ありがとうございました。
📓この記事について
株式会社タイミーで執行役員CMOを務めている中川が、マーケティング関連の仕事をしている中で感じたことを綴り、コツコツと学びを積み重ねる『CMO ESSAY』というマガジンの記事の一つです。お時間あるときにご覧いただければ幸いです。オードリーのオールナイトニッポン 📻 で毎週フリートークしているのをリスペクトしている節があり、自分も週次更新をしています。
タイミーは、すぐに働けてすぐにお金がもらえるスキマバイトアプリです。
この記事が参加している募集
お読みいただきありがとうございます。お役に立つ部分がもしありましたらXでシェアいただけますと幸いです!!