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【翻訳】"Inside the Business of BTS-And the Challenges Ahead" from billboard②

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(原文)https://assets.billboard.com/articles/news/9618967/bts-billboard-cover-story-2021-interview

「僕たちは特別な人間ではない、器は小さいのです。」グループ内の本の虫であるラッパーのシュガは、能力が足りなかったり、人間としての度量が小さいという意味の韓国語表現を使って言う。「僕たちはお茶碗サイズの人間で、その中にあまりにもたくさんのものを流し込んでいるんです。そして今にも溢れそうなんです。」Vもシュガに合わせて言う。「プレッシャーにずっと圧倒され続けているんです。」

「僕たちは2017年からずっと自分たちのことを鼻にかけて自慢するのを避け続けているんです、なぜならいつかしっぺ返しをくらうのが怖いから。」ラッパーであり、チームの事実上の代弁者でありリーダーとして立ち回るRMは加えて言う。「僕たちは絶えずカルマ(※1)について考えています。」

このような自己謙遜は、少なくともBTSの韓国人のDNAの一部に過ぎないとRMは言う。しかし、(これは彼ら自身も認めていることなのだが)それはスターの座への一大飛躍と、そこに居続けるための尋常ではない驚くほどの力の産物でもある。2012年に口コミで成功したPSYのダンスアンセム「カンナムスタイル」に続き、2010年代前半から多様なKポップ歌手が海外で支持を集めた。しかしその曲の形でメインストリームポップにぎりぎり入り込めたものは一つもなかった。Big Hit エンターテインメントのような資金不足の事務所(昨年10月にHybeにリブランドしたことを公開)に所属するあのボーイズグループが、数年後に世界の音楽産業を手中に収めることになるなど到底考えられなかった。「僕たちはあのような小さな事務所を通してデビューしました。そして初日からずっと困難が多いんです。」シュガは言う。「僕たちの夢は決して大きくなかったんですよ。」

2014年、BTSはウエストハリウッドのトルバドールで200人あまりの群集に対して公演するために、ロサンゼルスの路上で無料チケットを自ら配布していた。3年後、2017年のビルボードミュージックアワード(BTSが初めて米国のファンダムの力を目撃したと語った瞬間)でBTSは6年連続受賞をのジャスティンビーバーを破り、トップソーシャルアーティスト賞を勝ち取ったのである。翌年からBTSは世界中(米国を含む)のスタジアムツアーを完売させ、定期的に記録を破った。例えば2018年からビルボード200で1位を獲得した5枚のアルバム、これは単独のグループによって成された記録として、1966年〜68年のビートルズ以来最も早い累積である。そして一年以内にHOT100で5曲がNo.1に輝いた。これは1987年〜1988年のマイケルジャクソン以来最速の売れ行きの5枚である。さらにいくつかのミュージックビデオはYouTubeでそれぞれ10億回以上の再生数を獲得している。BTSはグラミー賞にノミネートされ、さらに今年前半にビルボードミュージックアワードで4冠を達成した初めてのKポップ歌手である。IFPI(ロンドンに本部を置く国際レコード•ビデオ制作者連盟)によると、彼らのアルバム「Map of the Soul:7」は昨年世界で最も売れたアルバムであり、続いて「BE」は11月末にリリースされたにも関わらず、4位にランクインした。

BTSの世界的な人気爆発とともに、HYBEもまた同様に変化している。3月にリブランディングした1ヶ月後、HYBEは10億5000万ドルでウーバーテクノロジーズのマネージャー、スクーター=ブラウン氏の経営するイサカホールディングスを買収した。2011年には100億ウォン(当時の価値でおよそ930万ドル)の価値だった小さな事務所が、1000倍以上の価値(およそ95億ドル)のある超巨大事業組織となったのである。同様にHYBEの株式を所有しているBTSメンバーたちも億万長者とな李、それぞれが一律に約200億ウォン(1700万ドル)の財産を保有している。

「歳をとるにつれて、物事の見方が幅広くなってきました。」ボーカルのジンが言う。彼はファンからの耳をつんざくような歓声に応えてしばしば「ワールドワイドハンサム」と自己紹介をする。「経験してきたことを見て見ぬふりできない。」グループのリードダンサーであり、最も明るいメンバーのジェイホープが加えて言う。「僕たちが二十歳のころ、僕たちはガッツがありました。がむしゃらに前へ進んでいましたね。今ではみんな、より慎重になりました。」「僕はより穏やかになりましたね。」ジミンは言う。「頭の中でよく考えるべきことがたくさんあるんです。」

【補足※1】RMの言う「カルマ」について

カルマとは『仏典などの日本語での解釈では「業」という意味合いで使われる。サンスクリット語では「行為」、または行為の結果として蓄積される「宿命」と訳される。カルマは「過去(世)での行為は、良い行為にせよ、悪い行為にせよ、いずれ必ず自分に返ってくる。」という因果応報の法則のことであり、インド占星術の土台であるヴェーダ哲学の根底に流れる思想である。』(Wikipediaより抜粋)

自分の行いや考え方がのちに自分に返ってくるということを常に肝に銘じ、BTSとして世界的に成功した今でも謙虚に生きようとしているRMやメンバーの思いを表した一言だと解釈しました。


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