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夕空しづく/詩人・小説家
2022年4月26日 20:23
1PM5:23ブルーライトに沈んだ目私の心は汚れちゃって 処女喪失した日を覚えてないほしいメッセージが届かなきゃ機種変したって意味がない最新型のスマートフォン動悸と同じバイブ音*給湯室窮屈そうなキス見ちゃったのあいつとあいつの蜜「生まれつき文学と既婚なんで愛とかいらないタイプなんで」そうやって掲げた免罪符に苦しんでんの自分でしょ**もうつらいや
2021年8月25日 15:43
いつか私を好きだと言った、あのひとと連絡がとれなくなった。あいつはSNSをしないから、とっくに死んだことになっていた。私が今生きていると、断言できる他人はいない。
2021年8月5日 20:16
いつかすべて灰になるとして不安も悩みも痛みも君も私は一体なんのために不安で悩んで痛んで君を知ったこっちゃねぇよな神様知ったこっちゃねぇよこっちも不安で悩んで痛んで君と最後には何も残らないって誰かが言った歌うように嘘だと泣いてた若者はあの日銃で撃たれて死んだねえ神様早く消して不安を悩みを痛みを君を僕を消して嫌だ嘘だ
2021年7月3日 14:19
駅裏池袋「この街には、幾ら払ってもいいから結婚したい男のひとが腐るほどいるんだよ」 雑音
2021年6月28日 20:02
まだ一度も東京タワーを見ていない。あなたを好きになるのが怖かった。恋に落ちてしまったら日々は美しい地獄だよ。ガラスの花が咲き乱れる丘、声と温度で色づいた空。無傷で歩くことはできない花園。いま日本で暴動が起きたら、真っ先に死ぬのはあなただろうね。私はあなたを守れない。あなたも私に気づかない。背丈150センチメートル弱の私と背丈333メートルのあなたじゃ視界と、
2021年6月27日 16:22
いつか、私の断片が花弁や粉雪や星屑になって、荒廃した街に降り注いで、かなしかったことも苦しかったこともすべて穏やかに燃やされてしまえばいいと思うよ。かつて私はここにいた、ここで確かに生きていた、そのことを、あなただけに覚えていてほしいの。宇宙飛行士になりたかった男の子と、お花屋さんになりたかった女の子が、スモーキングエリアでシガーキスをする。