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東京でOLをしながら小説を書いていた頃

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だいすきでだいきらいだった東京。
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#文筆家

十字架を抱えその先へ

十字架を抱えその先へ

大人になっても文章を書き続けていたら、言葉に言葉をもらうことが増えた。
色んなひとが、色んなところから言葉をくれた。

離れたところに住んでいる親友。別の国に住んでいる友達。あまり話したことのなかった友達。別の領域で表現活動をしている、かつてのクラスメート。

本好きな小学生だった私、すべてに怯えた中学生だった私、表現活動を始めたばかりの高校生だった私、物憂げな文系学生だった私、人生の過程で出会っ

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夢なんて言葉じゃ語れないくらいの

夢なんて言葉じゃ語れないくらいの

「物書きはかすみを食べて生きているわけではない」

最近触れた、柳美里さんの言葉だ。
血を吐く勢いで頷いてしまった。

私は文章が好きだから書く。
書くことは呼吸だから書く。

でも呼吸はできても、ごはんを食べなければ死んでしまう。家賃も年金も払わないといけない。

休職していた期間、お給料が出なくて、ものすごくこわかった。

私を経済的に支えてくれるのは会社で、会社を失ったら野垂れ死ぬしかなくて

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