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丸くなるな、★になれ

箱根駅伝が好きです。(唐突)
どれくらい好きかというと、毎年、全部張り付いて見る年もあれば、出かけるときもあるので出先ではWEB中継とか前は選手の位置情報とか見ながら。あとそろそろ公式のウィンブレとか欲しいくらい。
2~3日、この箱根駅伝が終わると、今年の正月も終わったな、という気持ちになります。

今年の箱根もすごかった。
大東文化のスタート直後の転倒(からの、走り切り。捻挫は大丈夫かな・・・)開始数分もたたないうちのアクシデントと、仲間につなぎたい、この日のための1年、選手生命に関わるかもしれない、故に、棄権すべきかの判断は難しい。手を差し伸べた瞬間に終わってしまうからこそ、走ることを決めた選手を信じて、見守る。監督もすごく迷っただろうな。。
青山学院が首位で往路いくのかと思いきや、後列でなかなか前に出ない。そして往路6位、からの復路優勝と、総合2位。まさに、王者。
東洋と東海の最後のせめぎ合い。いつ、どっちが仕掛けるか。
東洋の1年生、初の箱根、後ろには東海の上回生がぴったりとついている。沿道は東海のお膝元、選手のコールを聞き、監督車からもペースをあげろ、と聞こえてくる。プレッシャーに押しつぶされてもおかしくない要素がそろいすぎていた。
一方、東海はいつ仕掛けるかを選手に委ねた。
東海の監督と選手は、お互いをリスペクトし合っている。とても素敵な関係性だと思いました。
「次の走者に、仲間に、楽に走ってもらうために、自分で勝負をかけた」
そして、首位に立った。

「選手たちが、自分がやってきたことに、自信をもってやりきった。ただそれだけ」
「次の仲間が、より走りやすい状況になるために、流れを作る」
「やることは、やってきた」

(↑)インタビューの覚え書き。
お互いをリスペクトし合い、信頼し、任せる。今年の東海は、何かが変わり、悲願の初優勝を遂げることができたのは、きっと多面的な変化があったからだと思う。

箱根駅伝でいつも心がぎゅっとあたたかくなる場面があります。
走者が走り終わったあとに一礼する姿。
たすきリレーのときに、受け取る走者が走り終えた走者を称えるように、お疲れ様、繋いでくれてありがとう、と肩や背中をポンと叩いて走り出す姿。
次の走者の伴走に向かうたすきリレーの一瞬に、走り終えた走者に「おつかれさま」と監督車のスピーカーからの声。

実況もいつも楽しみで、練りに練られた言葉を紡ぎ出すアナウンサーはすごいなぁとしみじみ思います。
今年の個人的な一番は、鶴見中継所での繰り上げスタートのとき。(多分ちょっとニュアンスが違いますが、だいたいこんな感じ↓)

10区の繰り上げは、自校のたすきでスタートすることができます。ただそれは、仲間の汗が染み込んだたすきではなく、乾いたたすき。今、鶴見中継所に乾いたピストル音が鳴り響きました。
(と、この悔しさをバネに来年に向かって選手たちは走り出す。悔しさを味わった選手がチームを強くする、的な感じだったかな←)

この箱根駅伝という特別な舞台のために1年間夢見て、走り続けて。何が起こるかわからないこの舞台で、走る選手の姿は本当にみんなステキな顔。今年もたくさんの気付きを頂きました。ありがとうございました。

「95回目の”継走”」
伝統を受け継ぐ、仲間にたすきを継ぐ。そして走り続ける。この継走という言葉の重みを、近年一番感じました。
自分の立っているところや、立ち方が変わってきたからなのかもしれません。
おせち一つとっても、伝統を受け継いでいく担い手で在り続けたいと思いましたし、いろいろな想いを受け継ぎ、時代に応じてアップデートしながら走り、広げていく人で在りたい。

来年は自分の店がある予定。元旦、2,3日も多分ゆるっと開ける気がする。2,3日は特に、箱根駅伝営業。カウンターだけで、自分で仕込んだおせちを出しながら、サッポロビールを飲む。めっちゃいい。絶対やろう。

選手の皆さん、運営の皆さん、本当にお疲れさまでした!今年もいい1年になりそうです!

あと最後に。
実況が紡いだ言葉のなかで最高に笑ったのが「法政のオレンジエクスプレス」。考えたアナウンサーのセンス、最高すぎる。

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