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シンママの娘(20) 就業と保育園さがし

3ヶ月健診は終了。娘(26歳)は動き出す。
わたしも、この時期やっと記録を始めました。メモでも日記でも書いておくことに。


しぶんが悪いと思い込む

メディアから、毎日まいにち悲しい事件のニュースが流れてくる。
「どうして、こうなる前に誰かに相談しなかったのか?」
いまなら、すこしわかる。

じぶんが悪い」娘も言った。
「こうなったのは、自分のせいだ、自分が悪い」と。
ひとりでいると、そう思い込んでしまうのか。思い詰めて悪い方向へ。


できちゃった結婚。大学卒業するも就職はあきらめて。
両親にお金や結婚生活の手伝いを頼むしかない。


娘にしたら、つわりから始まる妊婦生活と出産、予定日前に帝王切開。
一年間のエピソードで、本が一冊できたはず。

それほど色々とあった中でも、自分だけが悪いとは限らないのだが。
なぜ、そうなるのだろう。
たぶん、これなのだ。


いろいろ考えていると疲れる。心が、すり減って砕けてしまう。
疲労と粉砕。何も考えられない。じぶんが悪いのだ、と。



区役所・相談窓口へ

この頃になって、もしもの時のため、メモでも日記でも記録せねばと気づいたのです。わたしも娘も…頭がまわらず、気づきも遅かった。


娘は、旦那さまとの「会話」「行動」「違和感」、いろいろスマホに入れました。
会話といっても、旦那さまは娘と孫とは暮らさず実家に入り浸り。
LINE画面のスクリーンショットが「会話」というように……。

幸い孫娘は、3ヶ月健診で特に問題なし。

まずは区役所。いろいろな相談窓口があります。令和になり世の中はマスク着用です。不要不急の外出もままならず。
娘は指一本でサッと段取りをつけていく。得体のしれない空気と不安を払うように。

そう。そんな段取り・用意すらなかった結婚だった。
これからすれば良い。
娘と孫娘の幸せの段取りを。



まず社会で働く

人間、無収入では生きていけない。就職保育所が大前提。ここから社会に、一歩踏み出すのです。
相談窓口に行く。
話を聞いてもらったり、アドバイスを受けたり。
担当さんは、親身になってくれたようだ。親としてもホッとします。


そういえば娘の出産後、区の保健師さんの訪問・育児のサポートがありました。30分ほど家に来て面談を。
いまどきシステム。孤立化防止のためでしょう。


娘はすぐに保健師さんと話が弾み、予定時間が超過。たったこれだけでも娘にとっては「レジャー」なのですね。プチリフレッシュ。


本当に出産後一年間は、育児漬け。
産後の1ヶ月は、いつ寝たのか。朝も夜も関係ない。しょっちゅうオムツ替え。我が子の鳴き声はエンドレス。
どこにも行けず、好きなことも我慢の日々。旦那さまとの日常、会話がどれだけ貴重か。


わたしの時は、産後に保健師さんからの電話1回だけ。しかも外出してたので、留守電のみ。
そのあとは何もない、お役所仕事(?)
何かあったら、じぶんから電話しないと気づいてもらえない。


これでは、虐待や育児放棄など発見できないのでは…と思いました。


悲しい事件は、後を断たない。



娘は「主婦パート」に照準を合わせます。
何社か応募の後、辞退したり、断られたり。よくあること、普通のこと。

するりと面接を経て決まりました。
ターミナル駅の飲食店。
ランチタイム勤務。ホールで注文をとったり、レジ業務を担当します。


先に研修期間もある。最初は2~3時間から。
独身なら、大卒からの正社員のレールを歩いたはず。しかし新卒で就職の正社員だったとしても、自宅待機からの退職が待っていたかも。


人生に保証はないのだ。
就職のやり直し。やり直しはできる。
娘にしたら、電話をかけるだけでも履歴書を書くだけでも、社会勉強になったろう。二度めのミニ就活。小指一本だけでも社会に引っ掛けていこう。
何でも吸収していこう。何度でも学んでいこう。


主婦パートのポジション。
学生と主婦。立場の違う就職のやり直し。娘の気持ちを考えると、いかばかりか。
切りかえよう、前を見て。決まっただけでも、ありがたい。


保育所を決める

わたしは保育所事情がわかりません。まあ、娘が決めることです。
娘は旦那さまに、どこの保育所がいいかなど相談します。
意見も聞かないと。それが事実上の夫婦の会話や生活の指針となるのです。

この頃の出来事を娘に確認する。

嫌なこと、つらさ。負の感情。娘はまた思い出す。蒸し返すのは、あまりに酷だ。すこし反省し、わたしの想像で埋める部分もあります。
なにとぞ、ご容赦ください。


言葉は悪いが旦那さまは
ったらかしの自覚なし」
彼の仕事も自宅待機がかかっている。育児や今後の話し合いはできるはずだ。

眠い目をこすり、保育園をピックアップ、見学の予約。育児のかたわら、スマホ片手に、哺乳瓶に、だっこしたりと肩と腕がパンパンの娘。
しかし疲れと正反対に将来への希望が満ちてきて、娘は明るい顔つきに。


社会に出て仕事をすることは、日々勉強。じぶんも子どもと一緒に育ってゆく。


これは、わたしも勉強しなければ。
ひとり娘を甘やかして、こうなったてしまった。
育児のやり直しといっちゃ大げさだが、娘と孫を見ていると祖母のわたしも意識を変えなければ。


これから学ぶべきところが多くなる。まずは四半世紀前の育児から、じぶんアップデート実行。

かたや、相談に乗ることもなく、実家暮らしの旦那さま。自宅待機で何をしているかといえば、銀の玉やコインの館に行っているらしい。
それこそ手洗い・うがいが心配。病気になったら、どうするのか?
(開いている店もあるのが憎らしい)


「自分勝手」も入れときましょう。
悪い形容詞や動詞やらで構成される、旦那さま。
あきれて、ものが言えないとはこの事。
ほどなく、もうひとつ加わった。


保育園選びに、一切関知せず。


そっちが勝手に保育園に入れるんやから



毎週金曜日は
「シンママの娘」の日!


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。

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