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大阪・大福湯さん

大阪環状線・西九条駅にしくじょうえき 。大阪市此花区このはなくにあります。駅チカ銭湯・大福湯さんで、あっつあつのお湯をどうぞ。


大福湯さん

銭湯の大福。お餅のような、縁起がいいような。炭酸温泉は熱いぐらいでクセになります。

大福湯さん
大阪市此花区西九条1-14-8
水曜休み


最寄り駅は……
●JR大阪環状線・阪神なんば線…西九条駅にしくじょうえき・徒歩約3分

USJに行くときの乗換駅です。
降りたことない人が多いかも。
だんだん人が増えてきました西九条駅。
まちの銭湯・大福湯さんも覚えておいてくださいね。



明治時代から賑わう西九条

西九条駅の南に、安治川あじがわが流れています。
すこし「西九条のむかし話」をしましょう。


江戸時代末期。安治川上流に川口港かわぐちこうが開港します。
明治になり、安治川下流や西九条駅ちかくにできた運河沿いに「大阪鉄工所」など工場ができました。

大阪鉄工所跡


「大阪鉄工所」は英国人・ハンターさん設立の工場。彼は日本に帰化して範多はんたーさんに。
範馬はんまじゃないですよホンマ。


その後、諸事情で外国人実業家の皆さまは神戸に移住しました。
神戸市の王子おうじ動物園に「ハンター邸」が現存します。
やっぱり本名の方が洋館っぽいですね。

此花区ネモフィラまつり


西九条から西は、大工場のエリアになりました。いまUSJのあるところです。
JRゆめ咲線は工場で働く人の通勤電車だったのです。
西九条は鉄工の町・働く人たちの町となります。演芸場・銭湯などの施設も増えてとても賑わいました。

此花図書館の展示

西九条の地図を見ると蒸気機関車。まだ高架ではありません。
ところどころ田畑もあります。

此花図書館の展示



大工場の跡地

此花図書館に、むかしの西九条の地図とジオラマがあります。
安治川には渡し船がありました。
水運で船舶が走行するので橋は架けられませんでした。

此花図書館の展示

昭和の中ごろまで、煙突が八本の火力発電所がありました。
見る角度によって本数が変わり「お化け煙突」として有名でした。今はホームセンターです。


また、塩水港精糖えんすいこうせいとうという会社もありました。
台湾から船便で砂糖を運搬。荷揚げし保存する大きな倉庫。
現在は、大阪初の中央一貫校に。
むかしから住む人は「学校は、むかしエンスイコやったで」と言います。


工場は黒煙を吐き、大きな船が行き交う湾岸。橋・鉄道など鉄の需要も増加。
「東洋のマンチェスター」とよばれた時代もありました……
いまでも此花区民の語り草です。

安治川水門


熱いお湯でスッキリ

大福湯さんは西九条の最後の銭湯。
此花区このはなくも銭湯が激減しました。
町工場は減り、住宅街に。ちょっとノスタルジックな大福湯さん。

この左手の路地をぬけると西九條神社。かつてはお祭りで賑わっていたのでしょうね。


大福湯さんの炭酸泉のお湯。
もと工場地帯のためか、職人さんたちがサッと汗を流してサッパリ、熱い銭湯です。
熱いので、すぐホカホカ暖まります。

わたしは腰掛けるジェット・バスがお気に入り。座るとふくらはぎにも強力ジェット!
大福湯さんに行くと、脚の疲れが取れ足も軽くなります。

女湯サウナは休止中。スチームサウナあります。やはり熱く、ものすごい蒸気。
水風呂もあるので、これでおあいこ。


常連客もサッと入るようで、長居している人はいません。
その代わり広いフロントでくつろげます。
湯上りドリンクもユニークです。
マッサージチェアもあり、アイス類もあるので、入浴時間よりこっちの時間の方が長いかも。


ちなみに大福は売ってません。
ちょっと残念。

きっと、
「大きな幸福」で「大福湯」さん。
きょうも、ふくふく、ありがとう。




毎週土曜日は
「銭湯」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。

最後までお読みくださり、
ありがとうございます。


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