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ひとりごと

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日々思ったことを書いています。時々イラストも描きます。
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誰かに作ってもらった料理を、食べる。

先日、友人の話を聞いて驚いた。 聞くまで知らなかったけれど、彼女は無類の料理好きで、毎日2時間程かけて夕食を作るのだそうだ。 それが彼女の健康のバロメーターで、もはや趣味なので全く苦にはならないらしい。「食に貪欲で、時間もお金もかけたいタイプなので」となんてことないように笑う彼女。 ちなみに彼女はフルタイムで働いており、残業して帰りが遅くなっても同じように料理を作るらしい。むしろそんな時こそ、ちゃんと作った料理を食べると、満足して元気になるのだそうだ。 出来合いの食品は全

note書けない症候群を、書く気にさせてくれた本。

久しぶりにnoteを開いて、ドキドキする。 続けたかったけど、できていなかったから。 何事もなかなか続かない、自分への罪悪感がチクチク。 noteを公開するときって、いつも緊張していた。 何度公開しても、全然慣れない。 公開ボタンをクリックしようとする指が、いつも逡巡して、やっぱり下書き保存して、読み直す無限ループに入る。 しょうもないこと書いてるなー、こんな文書公開して大丈夫かなー、ともやもや思考が回転する。 本を読むのが好きで、文章を書くのも好きで、noteを始めた。

空っぽの私が、空回りしている。

パタパタと準備を済ませて出かける、平日の朝。 花の香りをまとったぬるい空気が、ゆるゆると肌に馴染む。 数週間前まで霜柱が立っていた土の上で、スイセンやビオラが花を開いている。 淡い春色の服。 すっきり小綺麗にまとめた髪。 血色の良いピンク色に塗った爪。 どれもこれも、気分が明るくなる気がしたから身に付けた。 いつもと変わらない、春の風景。 いつもと変わらない、時間の流れ。 そして、いつもと変わらないように見える、私。 *** ここ数週間の私の苦悩は、仕事のペースが元に

いつになったら”大丈夫”になるんだろう。

忌引休暇を明けて出勤したら、友達が掛けてくれた、何気ない一言。 「もう、大丈夫?」 なんて、真摯に答えるのが難しい質問だろうと思った。 私も答えが知りたくて途方に暮れるくらい、わからないのだから。 大切な家族が1人いなくなってまだ1週間で、全然大丈夫じゃない。 でも、感じ方は人それぞれ。 その友人はいつも元気いっぱいで明るい。だから、もし同じ立場だったら、もしかしたら彼女は、もう“大丈夫”になるのかもしれない。 *** “大丈夫”って難しい言葉だ。 私もつらい経験を通じ

海外旅行にいきたくって、ウズウズしてしまう。

家にこもりっぱなしの夏。いいや、夏だけじゃない。 もう1年以上も、こんな感じである。 旅行に行きたい! もっと言うと、海外旅行に行きたい!! なんで夏にウズウズするかというと、長い休みが夏と冬のタイミングだから。 なーんにもしないで家にいる連休というのは、すごーく無為に時間を過ごしている気がしてしまう。 最近思うのだ。いまこの年齢のこの季節、この日は今しかないのに、人生の時間を無駄にしているんじゃないかって。 なんだか焦るのだ。出掛ける意欲も体力もあるのに、家の周りだけ

ワクチン接種レポート@自衛隊東京大規模接種センター (予約〜1回目接種)

先日、自衛隊東京大規模接種センター(以下、大規模接種センター)へ、1回目のワクチン接種に行ってきました。 なかなか無い経験だったと思うので、私が体験したことをレポートしてみたいと思います。 1. 予約が取れない!何よりも苦労したのは、予約を取ることでした。6〜7月頃からは、どこの市町村でもワクチン不足から接種がペースダウンしていました。私の住む市町村でも、私よりもっと上の年代ですでに予約がストップ。。。具体的な再開の見込みが立たない状態が続いていました。 大規模接種センタ

止まっていた物語が、また動き出すように

最後にnoteを書いてから、ずっと期間が空いてしまいました。 振り返ってみれば1ヶ月ちょっとですが、もっと長かったようにも感じます。 noteを嫌いになったわけではありませんでした。 優しいフォローワーさんたちや楽しいコメントをくださる方々のおかげでこれまで楽しく続けられて、とても感謝しています。 実はこのお休みの間、趣味のお菓子作りもほぼ全く奮っておらず、私の創作活動は一旦休止してしまっていました。 心が疲弊している時は、回復するまでしばらく休憩が必要です。何かを書いた

普段ゲームはしないけれど、Among Us!やってます。

ゲームが苦手で、ほとんど興味を持つこともなくこれまで生きてきました。 そんな私でも、コロナ禍になってから、少しばかりゲームを楽しむようになりました。 今日は初めてゲームについて書いてみます。 Among Us!というゲーム最近楽しんでいるのは、Among Us!という6〜10人くらいでやるゲームです。流行っているので、ご存知の方も多いと思います。スマートフォン、タブレットなどの端末があれば、無料アプリをダウンロードして簡単にできます。 ポイントは、通話アプリもダウンロード

映画「かもめ食堂」を見るまでの軌跡。

ずっと気になっていた映画だった。 話題になった時にタイトルを聞いたことはあったが、その映画の存在が意識に上ったのは、10年近く前に遡る。 友人と観光で歩いた、フィンランドのヘルシンキの街。 誰が言い始めたのかは忘れたが、映画の舞台となった「かもめ食堂」を見に行ったのだ。 何も調べずに出向いたので、普段どんな様子だったのかはわからない。 おそらく夕方で、中は暗くて扉も開いていなかった。 ただ、確かに「かもめ食堂」と日本語でショーウィンドウに書かれており、異国の地でひどく違和感

強くなった、わたし。 ~きっと海外生活が、私を強くした。

4月。新年度が始まりました。 真新しいスーツを着た若い方をあちこちで見かけると、こちらまで新鮮な気持ちになります。 自分もあんな風だっただろうかと、つい記憶を振り返ってしまいます。 社会人になったばかりの頃の私は、今よりもっともっと弱かったです。 これまでの価値観が通用しない世界。 社会人の常識がわからず、職場の言葉がわからず、日々混乱していました。 毎日の生活をこなすのに一杯一杯で、余裕なんてちっともありません。 それでも、新しいことへの挑戦と新しい友人関係を、懸命に楽し

お別れと、はじまりの季節。🌸

今年度も、残すところあと数日。 お別れとはじまりの、2つが混じり合う季節がやってきました。 新しい道へ踏み出していく勇気。 一緒に過ごした人と離れる寂しさ。 初めての環境への期待。 先の見えない未来への不安。 …いろいろな感情が行き交って、3月末は何かと感慨深くなります。 この1年に1回の節目を、桜に彩られた時期に迎えること。 お別れとはじまりが、より印象的でドラマチックに変わります。 とても日本らしいなと思います。 *** 見出し画像は、ドイツに住む友人が先日送っ

いまは、本を読むときだ。

もっと、もっと本を読まなきゃ…! 小説でも、エッセイでも、なんでも。 そう強く感じることが、時々ある。 自分の中で悩みごとがぐるぐる回って、解決策が見えない時。 トラブルの渦中に巻き込まれて、客観的に物事を見られなくなった時。 自分が発した言葉に、自信が持てなくなった時。 いつも会う友人の話が、つまらなく感じてしまった時。 頭の端っこで、もやもやと燻っている何かの、糸口を求めて、本を手にする。 つまらないことに悩むのは、大抵暇な時だ。 どうでもいいことで悩み始めると、「あ

相手に尽くすよりも、まずは自分を大事にする。

先日、3回目の結婚記念日を迎えた。 その数日前のこと。最近婚活中の友人に記念日はどうするのかと聞かれ、 「美味しいものでも食べようかなと思って…」 と答えたら、 「しずかちゃん、どんなご馳走を作るの?」 とキラキラした目で聞かれ、ちょっとびっくりしてしまった。 え…平日だよ!? 2人ともようやく仕事から疲れて帰って来て、どんなに早くても6時台。そこからご馳走を作る…?? しかも、記念日は2人のための日。2人で準備するならまだしも、なぜ私…?? ?マークがいくつも飛び交い

怒りについて考えていたら、黒猫に出会った。

嫌なことがあって、ついツンとしてしまった。 もう良い歳した大人なのに、こんなことで不機嫌になるのは子供っぽいかなと考えると、ちょっと落ち込む。 大人っぽい大人に、日々近づきたいものだ。 気分が落ち込んだら、まずは少し他のことをして気分転換するのが良い。 外を歩く。空を見る。 美味しいものを食べる。 ラテを買ってくる。 親しい友人と関係ない話をして笑う。 一方で、こんな時に1人きりでいると、気分転換が難しい。 さっきのことを思い出して、ぐるぐる、ぐるぐる… ああ、さっきはど