ベルギー留学:夏のヨーロッパを旅して、小さな夢ができました
お久しぶりです、静星です。
6月、7月、8月と、大学の夏休み中にサステイナブルな暮らしを求めて、ヨーロッパをひっそりと旅していました。コミュニティやオーガニック農家でボランティアをしたり、北欧のエコビレッジを訪れたり。
7月上旬、旅の始まりはケルンにいるドイツ人の親友を訪れたところから。彼女と3日間を一緒に過ごして、自分たちの生い立ちのこと、それぞれの暮らし、これからのこと、朝から晩まで語り合いました。
私はそのままゆっくり北上し、ベルリンのホステルで数日過ごした後、ベルリンから電車に揺られて小さなスピリチュアル・コミュニティへ。5人の若いボランティアたちと一緒に、テント作業、椅子のやすり掛け、料理、掃除と、コミュニティの住人たちと交流しながら毎日異なる作業をこなしました。
2週間後、私はハンブルク近くのオーガニック農家さんにお邪魔し、5日間の農業ボランティア。
7月最終週にドイツからポルトガルへ飛行機で飛び、リスボンの近くで行われた環境アクティビズムの国際研修に参加。8月中旬にはスウェーデンのエコビレッジフェスティバルに参加した後、日本人の叔父さんと合流してデンマークに数日滞在しました。
ひとつひとつ、丁寧に綴りたいほど、どれもがとても鮮やかな経験で、精神的にも広大なジャーニーでした。旅をすればするほど、自分の日本人としてのアイデンティティ、強さや弱さ、光と影を知って、自分の進みたい道、なりたい姿が、どんどん洗われてゆく感覚。ヨーロッパ暮らし2年目を終えて3年目を迎えようとする中で、この3か月は、地に何となく足のつかないままただ旅を続けていました。けれど、昨日、デンマークからブリュッセルに戻る夜行バスに乗り込んだとき
「これで、この夏の旅は終わったな」と、そんな静かな言葉と旅の終止符を聞いたのです。
よし、ブリュッセルに帰ろうと。新しく、また地に足を付けて、暮らしに丁寧に向き合いたい、と。
日本人として、ベルギーに住む意味は何だろう。
ブリュッセルという、国際色豊かな環境にいる意味は何だろう。
サステイナブルなコミュニティを巡って来た意味は何だろう。
暮らしを丁寧に、シンプルに、豊かにしていきたいという思いは、どう形になるのだろう。
大学で社会科学を学んでいる意味は、どこにあるのだろう。
自分が持っているもの、置かれている環境、そして、これからの可能性を理解するのって以外と難しくて、分かっているようで、分かっていなかった、将来へとすうっと伸びやかに広がっている一人の人間としての可能性。
その大きな海を直視して、自分の手と足で泳いでゆく覚悟がやっとできたような、そんな夏でした。
とりあえずこの1年の目標は、ヨーロッパのサステイナブルで丁寧な暮らしを知り、発信し、自分でも創ってゆくこと。ヨーロッパに対して、日本の丁寧で自然的な暮らしも広めていきたいな。
地に足を付けて。こつこつ、ゆっくり、丁寧に。
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