見出し画像

猫の無症候性肥大型心筋症

猫の肥大型心筋症は猫の心臓の病気で最も多い病気。


まぁー猫で肥大型心筋症を患っている子は多いね。


うちでも猫で肥大型心筋症を抱えてる子は多い。


猫の健康診断すると肥大型心筋症になってる子が見つかるんだけど


症状がない肥大型心筋症の西洋医学の治療方法は今のところない。


肥大型心筋症が見つかっても症状がなければ、定期的に検査をしながら


経過をみていき、症状が出てきたら治療を開始する。


ぼくは、西洋医学的な治療方法がないから


漢方薬使ったり、ホモトキシコロジーを使ったりしてケアして


進行を遅らせながらそれでも進行はしていくので、症状が出てきたら西洋医学の治療を開始してる。


症状がない肥大型心筋症を無症候性肥大型心筋症って言うんだけど


その無症候性肥大型心筋症の治療ができるようになるかもしれないって言う論文が出たんよ!

    

猫の無症候性肥大型心筋症においてラパマイシンと言う薬を1週間に1回投薬して


無症候性の肥大型心筋症の左室肥大を遅延させる可能性がある


と言う論文が出た!


これが立証されれば、症状がない肥大型心筋症の進行を遅らせる治療ができる。


これは、猫にとってもぼくら獣医にとっても、猫の無症候性肥大型心筋症の治療の第1歩になる。


今まで進行しないように祈る治療しかできなかった無症候性肥大型心筋症が、治療できるようになるなんて!


漢方薬やホモトキシコロジーを使ってる先生は少ないから


ほとんど猫の無症候性肥大型心筋症の子は、治療ができなかったけど


今後は、治療ができるようになるかもしれない。


肥大型心筋症が進行すれば、亡くなってしまうことが多いけど


進行を遅らせることができれば


肥大型心筋症を抱えながら生きていくことができるかもしれない。


そんな希望のある論文だ!


猫好きとしては、これがホントに効果があって、猫に使っていけるようになる日が来ることを祈っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?