9日目。

一緒にいる未来が描けなかった。
元彼の言葉が私の中で引っかかる。
外見なのか、内面なのか、経済力なのか。

大人の恋愛は外見や内面だけではない。
キャリアやお金の問題も関わってくる。

きっと付き合ってくれたくらいなのだから、
外見はクリアしていたと信じたい。
となると内面か経済力が今回別れた要因になる。

物を買うにも、どこに行くにも安いか高いか、
物差しが似ていないと後々苦しくなってくる。

そう考えると私と元彼の物差しは全然違った。
元彼は毎週のように海外や国内
様々なところに旅行に行っていた。

しかし私は毎日生き抜くのが精一杯。
Uberするのに清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要なくらい。

そりゃ一緒にいる未来なんか描けなくなるだろう。
バリキャリの元彼と安定志向の自分。
同じ方向を向いていても歩幅が違えば
一緒にいることはできない。

だからこそ一緒にいるために
仕事を頑張ろうと身を入れた矢先に
別れを切り出されてしまった。

断言はされてないが経済力の差も要因の一つだと考える。
私は誰かと一緒になれないくらいの経済力で、
ましてやもうすぐ30になるのにも関わらず、
キャリアも全然形成できておらず、お金がない。
昨今の物価高を考えると
ワーキングプアーに該当するだろう。

今やっている仕事は何のためにやっているのか、
と考え込むと、思わず手が止まってしまう。

私が感じていた虚しさ、寂しさの正体は
元彼を失った虚無感では無く、
自分への失望と嫌悪感だったのかもしれない。
元から寂しさなんてなかったのかもしれない。

なんて考えていたら日の入りから数時間経っていた。

こうやってあっという間に歳をとっていくだろうか。

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