【メンター】くだらない仕事に意味を見いだす(新人時代の教え)
新入社員で入った人生最初の課長は、バリバリエリートで厳しい方でした。
以前、彼から「礼節を持つことの大切さ」を教えてもらったことを記事にしました。
今回も彼から教えてもらった話です。
今回は、「くだらないと感じる仕事にも意味を見いだせ」と言われたことです。
10年以上たってから後日に彼から聞いたのは「当時はくだらない仕事が多かった、本当は新人にさせたくなかったが慣習化していた。だからそこに意味をみつけて欲しかった」とのことでした。さすがです。
当時の職場で新入社員がやること
(1)朝、早く来て先輩の机を拭く
(2)コピー機の紙がなくなったら入れる
(3)代表電話を先輩に取り次ぐ
どれも「先輩が自分でやったらいいじゃん」って思ってやらされていました。
エリート課長は、私に対して、意味を見いだすことをしてくれました
(1)朝来て先輩の机を拭くこと
先輩社員が来る30分前に新入はオフィスに来て机を拭くことをしてました。
私はとてもイヤでした、掃除くらい自分でやれよって思ってました。
ある日、課長にそんなボヤキをしていたら、こんなこと言われました。
「ただ机を拭くだけなら無意味。机にある書類をちゃんと見てるか」
つまり、誰がどんな仕事をしているのかを、書類を見て覚えろって事です。
また、稟議書の書き方、提案書、見積もりなど、机にあるものから知識を得ろって話でした。
(時代的に全部が紙だったのとセキュリティの認識が低かったのでできたことかもしれません)
(2)コピー機の紙がなくなったら入れる
当時は、仕事の全部が紙ベースだったので、先輩からコピーを依頼されたり、小さな故障だったら直すのが新人の役目でした。
コピー機の紙がなくなったら誰かいれないといけません。
もちろん新人の仕事です。「それくらい先輩もやったらいいのに」って思ってました。
課長に言われました「単純な仕事は、超スピードで片付けろ」です。
新人時代、小さな仕事やくだらない仕事が回ってくることはたくさんありました。
まだできる仕事が少ないので当然なのですが。
教えられたのは「考えるな、とっとと片付けてしまえ」ってことでした。
(3)代表電話を先輩に取り次ぐ
外線の電話をとって、先輩に取り次ぐ。先輩がいないときには伝言メモを残す、をやってました。
当時のビジネスホンは、着信するとランプがピカっと光ってから、音がなりました。
新人たちは電話をいつでも取れるように準備しておいて、音が鳴る前に、ランプが光った瞬間に、競って取ってました。
「この競争はいったい何やってるんだろう、電話なんて取れる人がとればいい」って思ってました。
これも課長に言われました「誰からどんな内容で電話が来てるかを覚えて、取引先の企業や担当者の名前を覚えなさい。できれば自分の名前も覚えてもらいなさい」
そう言われて、ムダだなあと思っていた仕事に意味を見いだせた気がします。
いくつか課長から教えてもらった
小さな仕事、くだらないと思う仕事に意味を見いだす。
意味が見いだせない仕事なら超スピードで終わらせる。
今も残っている課長の言葉の一つです。
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