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【QEEG検査】数値的に発達障害を診断してもらいに行った話。

私は二年ほど前から広汎性発達障害という診断をもらって、自立支援医療の制度などを使いながら通院生活をしています。
とはいえ、薬を飲み月に一度くらい通院する以外は、健常者と呼ばれる方と同じような生活です。

強いて言えば少しばかり疲れやすかったりコミュニケーションに難があるというところでしょうか。
「たいしたことないんやな」と思ってもらえたら幸いというか、不幸というか。
私は努力して「クセはあるけど何とか普通」であろうとしているので、その方が嬉しいです。

ただ、発達障害の診断が下りるレベルではないグレーゾーンの方は「苦手なことが多い」「仕事ができない」という苦しみの中過ごしていることも多いので、あくまで私は少数派の意見なのだと思います。
ですので、周りにそういう方がいたとしても「薬とか努力で何とかなるんでしょ」と突き放さないであげてください。
それだけでだいぶん救われますので。

さて、少々話がそれましたので本題に戻します。
私はこの度QEEG検査という検査を受けてきたのでそのレポです。
脳波を見て障がいの有無や傾向を知ることが出来る検査ということで、セカンドオピニオン的に使ってみようかなと思ったのが動機の一つ。

もう一つは、もっと夫に楽をしてもらえるようにならないかなと思ったことです。
発達障害って、もっている本人も大変だけど支えてくれる人も大変だと思うんです。
ただでさえ一番近くにいる夫は、結婚後に私の発達障害を知ったのでなおさらしんどいと思うんですよね(結婚後に検査したので知った時期は私も一緒なのですが)。

他にもこまごまとした理由はありますが、大きな動機はその二つでしょうか。
自分の状態をよりしっかりと知って、対処法があるのであれば自他のためにそれを検討したいと思ったのです。

というわけで、いろいろと検索した結果見つけたQEEG検査を受けられる病院である、「東京ブレインクリニック」さんにさっくりと予約を入れました。
夫にも「決して安くはない検査だけど受けたい」と思いを離して了承してもらい、いざ当日。

東京駅から徒歩五分という好立地。ただし使ったことのほぼない出口&高いビルを回り込んだり遠回りをしてしまってギリギリアウトな時間にたどり着く。
こういうとこだぞ、私。と2分過ぎた予約時間を見ながらそっと受付へ。
めっちゃオフィスビルの8階で、受付もコロナ対策万全の会社のようでした。
名前を伝えて問診票を記入。待合室と受付は扉で区切られていました。こういう区切りはプライバシーや障害特性への配慮のひとつなのかな。

待合室に入るとそこそこの人数がおりました。そんなに広い待合室ではなかったけれど、半分くらいは埋まっているように見えたかなあ。
予約もすんなり近い日付でとれたし、平日の昼だし、コロナ禍だし、まだあまり広く知られていない検査や治療だし、と空いているクリニックを予想していたのでちょっとびっくり。
でも、それだけ人がいるってことは信用されているということでもあるし、そういう意味では不安はちょっと解消されたかもしれません。

というわけで問診票を記入して待っていると、最初にカウンセリングに呼ばれました。
おお、診察室までの道のりもモノトーンでまとまっていてキレイ。
しかもちゃんとした引き戸で区切られていて安心。
カウンセリングは問診票を元に掘り下げていくようなもので、生活に支障が出ていることはないかなどの確認でした。
私は一年以上前とはいえ診断がおりているのと、自己分析がある程度できていたのでそのまま伝えました。
恐らく発露している症状や、自覚の有無のチェックなのでしょうね。

カウンセリングを終えてまた待合室で待っていると、今度は検査技師の方に呼ばれて検査室へ。
テレビなどで見たことのある帽子のようなものをかぶって準備してもらいます。微弱な電気を拾うためか、おでこや耳の裏など、直接皮膚が検査器具に触れる部分にはクリームを塗ってもらえます。
あたまの部分には濡れた丸い脱脂綿みたいなのをセットされました。
じんわり濡れるなあ、くらい。髪型にこだわりを持っている人はその日だけ覚悟した方が良さそう。
とはいえびしゃびしゃになったりはしないので大丈夫。

そのあとは視線を一点に定めるための目印を見ながらぼんやり4分くらい待っていれば検査終了です。
結構あっという間でした。
特に電子音もないしぼーっとしているだけなので「これでいいのかな?」と思いつつもまた待合室へ。

最後に検査結果の説明が先生からありました。
結論から言うと私の脳波は「典型的なADHDの傾向」と「ASD傾向」とのこと。そして左脳優位。

・衝動性が強い
・完ぺき主義になりやすい
・集中しづらい
・過集中になりやすい
・情報同士がずっと結びついている

などなどの特徴があると教えていただきました。
過集中は一度集中してしまうと、他のことに集中力をそらすのが苦手なためそうなりやすいとのこと。
なるほど表裏一体。
そして頭の中でいろいろな事柄がずっと結びついて考えがぐるぐるしているので疲れやすいだろうとのことでした。

自覚している症状や、もやもやしていた部分もデータとして見せていただいたので納得できました。
結果的には検査を受けてよかったなと思いました。
現状の薬も合ってはいるだろうとのことだったのでそれも安心ですね。

ASDの部分にはTMS治療なるものが有効であるだろうけれど、今回の希望とは外れるだろうからとのことで詳しい説明はもらわず終了。
強い勧誘がないのも病院として信用できますね。
一応説明のリーフレットだけくださいと言ってもらってきました。
またいろいろ調べて検討することになると思います。
もし受けることになったら感じたことを変化の記録として書いていきたいなと思います。

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