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【乳児保育】育児担当制のススメ

どうもしろやぎ保育書房です

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動画解説はこちら 

今日は『一斉保育を卒業、乳児の育児担当性のススメ』とテーマで話をしていきたいと思います。

 私は昔、1歳児クラスで「ゆるやかな担当制の保育」を経験しました。

 それが、なかなかよかったんですね。
 子どもたちの生活リズムに合わせて、しっかりと向き合う。
 子ども達も、すごい安心して、落ち着いてきて、穏やかでほっこりとした時間を過ごすことができました。
 しかし、当時は先輩の保育士に担当制を教えてもらいながらの保育。
 また先輩もベテランではなかったので、複数担任の3人で話し合いながら、模索しながら進めていくというかんじでした。

 今思うと、これって本当に担当制の保育になっていたのかな?これでよかったのかな?もっと子どもたちにとって良い関わり方ってあったんじゃないか?
 そんなことを思います。
 今日は、そんな疑問について考えるべく、担当制保育について自分の保育ことを振り返りながら、考えていきたいと思います。

今日の参考文献はコチラ

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『育児担当制による乳児保育。子どもの育ちを支える保育実践』
西村真美著、になります。

それでは今日もよろしくおねがいしまーす!

1.本書の概要

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著者は西村真美さん。
 大阪の豊中市立保育所に15年勤務の後、大学院で前期博士課程を修了。
 現在は、帝塚山大学教育学部にて准教授をされてます。
 本書は、そんな保育経験と保育研究に裏付けされた、保育実践の参考書になります。

 テーマは乳児保育における、育児担当制について
 担当制の保育に興味がある。もっと知りたい。実践のヒントが欲しい。
 今、担当制をやっているけど、これで大丈夫だろうか?
 そういった保育者の疑問に十分に答えてくれる一冊になります。

 理論的には、担当制の歴史や現状、新保育所保育指針との関係、子どもの発達段階と保育者の関わり方なんかが書かれ、
 実践的には、保育室内の環境はどんなのがいいか。屋外環境はどうか。実際の援助で気を付ける事は保育者間の連携の方法といったことが書かれます

 そして、この本の画期的だな、と思うところは、保育者の動きを図示してくれている所です
 つまり、1日の保育の流れの中で、保育者はこんなフォーメーションで動いていく、というのが分かるんです
 こっちの保育者がトイレの援助をしている時は、他の保育者はこういうサポートをする。
 給食の時、保育者全員がどんな動きをすると良いのか。
 どのように役割分担し、どのように協力しながら保育を進めるのか。
 こういう動きの参考を知ることが可能なんですね。
 0歳、1歳、2歳、それぞれの年齢で、保育者の動き方が分かります。

 担当制保育は、子どもの一日の生活の流れの把握と、保育者同士の連携が大きな肝です。
 それをわかりやすく示してくれている本書。
 担当制保育をもっと知りたい!と思っていらっしゃる方は、
 ぜひ一度、本書を手に取ってみていただければと思います


2.育児担当制とは

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 それでは、早速「育児担当制」について、ご紹介していきたいと思います。

 3歳未満児の保育に関しては、保育所保育指針にその内容や方法が書かれています。
 この、保育指針ですが、1965年に初めて保育のガイドラインとして示されました。
 そして1990年には25年ぶりの改訂が行われ、それ以降1999年、2008年、2018年というふうに大体10年ごとに改定が行われています。

 1965年最初の保育指針には「子どもとの個人的な触れ合い」とかかれ、
 1990年版では、「特定の保母(当時)と子どもの情緒的絆」といった表現で、特定の保育士と子どもの関係構築の重要性が解かれました。
 1999年ではじめて「担当制」という言葉が登場。「担当制」を乳児保育に取り入れることが示されました。
 2008年の保育指針解説書には「柔軟なかたちでの担当制」と書かれます。
 そして2018年保育指針解説書には「緩やかな担当制」と表現されました。
 このように、表現は少しずつ変わってきたものの、子どもと保育士の特定の関係性については、常にその重要性が語られてきたことになります。

 一方、2008年以降、保育士指針は告示となって、法的拘束力を持つようになりました。
 その結果、保育指針において、具体的な保育の方法に言及できなくなりました。
 つまり「担当制の保育」を最重要視しているけれど、「どのように」援助をするのが良いのかということが書かれていないんですね。

「担当制」という言葉はあっても、園の解釈や実践を行う保育者によってやり方が違う。
 これによって、さまざまなスタイルの「担当制」が誕生することになりました。
 例えば、特定の保育士が特定の子どもの連絡ノートや発達記録を担当し、遊びや生活においてはクラス全体で活動しているものを、担当制と呼ぶところもあります
 特定の保育士が、特定の6人の子どものグループをみているから「担当制」だというところもあります。
 特定の保育士が、着脱、食事、遊びにおける「特定の場所」について担当し、クラス全員一斉に活動する「場所の担当制」というのもあるそうです。

 これほど「担当制」が乱立する中、本書に書かれているのが「育児担当制」と呼ばれるものです。
 これは、ハンガリーで行われている保育が、日本で紹介されたのをきっかけに、それを採用した保育園で実践が積み重ねられ、今日に至るものです。
 子どもの食事、排泄、着脱などの一連の生活援助を「育児行為」
 そして、特定の保育士が援助する手法を「担当制」
 その2つが合わさり「育児担当制」というふうに呼ばれるようになりました。
 本書においては、この「育児担当制」を「特定の保育士が、特定の子どもの生活行為を、継続的に援助する保育手法」というふうに定義しています。


 先程紹介した、6人のグループを担当する担当制は、遊びも生活もリードするのは保育士です。
 1日の生活の流れがグループごとに決まっていることが多く、子どもの1日の生活はグループの生活の流れに合わせることになります。
 遊びも生活も、グループが揃うまで待つ、といった制約が発生します。

 また「場所の担当制」というのは、クラス全体を引っ張るリーダー、それを支えるサブ、準備や片付けを行う雑用、といった役割に分けられます。そしてその役割に基づいてトイレ、着替えなどの場所につきます。
 こうした役割分担がある保育では、子どもは集団として動くことが求められます。
 さらに、子どもにとっては、さまざまな場面で複数の保育者が関わるため、「いつも違う」と言うことが常態化してしまいます。本来は「いつも同じである」ことが、子どもたちの安心につながり、見通しを持った生活に繋がっていきます。
 しかし、「場所の担当制」はその「いつも同じである」という状況を作ることができないのです。


 このような保育は「緩やかな担当制」として称されることが多いです。
 もちろん一人一人の子どもに対して、丁寧に援助を行いたいと言う保育士の願いは共通しています。
 しかし、こういったグループ担当制や場所の担当制と本書が挙げる「育児担当制」。一体何がどう違っているのでしょうか。

 ここからは育児担当制の保育のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。

3.育児担当制の3つのポイント

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 ここでは、①育児担当制の基礎、②育児担当制を行う環境、③育児担当制の保育者の動き、についてみていきたいと思います。


 まずは、①育児担当制の基礎ですね
 育児担当制の基礎その1、1体1であること。
 食事、排泄、着脱などの生活場面では1体1で対応します。
 昼寝や遊びの場面では、特定の一人を見ないで、フレキシブルに対応する。
 1体1で向き合うことで、保育者の応答性が高まります。
 保育者の応答性、つまり子どものサイン、言葉、表情、動作、視線などをキャッチして丁寧に応えることができるんです。
 1体1で向き合うからこそ、子ども達の些細な変化に気がつけます。子ども達の気持ちはどこに向いているか。昨日までと比べて、どんな力が育ってきているか。感じ取り応答することができる、ということです

 育児担当制の基礎その2、一人ひとりの遊びや生活が保障された環境。
 3歳未満児は複数の子どもが一緒に遊ぶよりも、一人一人の遊びを保障することが大事です。
 大人主導の集団遊びが頻繁に行われる保育室では、広いフリースペースを室内の真ん中に用意するところも多いです。
 しかし、子ども達が自分で遊びを選んで楽しむためには、広いスペースよりも複数のコーナーが設置してあることが望ましいといえます。

 育児担当制の基礎その3、保育者間の連携によって成立する。
 ここで言う連携とは、リーダー、サブ、雑用といった役割分担や役割をサポートすることではありません。
 クラス内で保育士は、それぞれが担当する子どもの生活援助を行います。
 子どもの生活は一人づつ異なるため、保育士がそれぞれ別の行動を取る必要があります。
 そんな保育士がそれぞれ違う動きをするからこそ、保育者間連携や、協働が必須になります。
 クラスの他の保育士の動きを把握し、声を掛け合い、フォローし合うことで育児担当制が成立します。
 ここでのポイントは、自分の担当の子どもだけでなく、担当外の子どもの生活リズムも把握しておくことです。クラス全体の子ども達の生活の流れが把握できていると、保育者同士の連携も、よりスムーズに行えるというわけです。

 このようなことが育児担当制の基礎となります。

 子どもと1対1で向き合うために、「環境」と「保育者間の連携」が大きな柱となってくるわけですね。
 
 さて次に、②育児担当制の環境についてみていきます。
 2018年改定の保育所保育指針では、環境構成は保育の基本原則の一つとされています。
 そして、環境は「子どもが自ら関わり、自発的に活動し、さまざまな経験を積んでいくもの」と示されています。
 つまり、子どもが自分で環境に関わる。環境が子どもに応答する。
 そして、それが子どもの発達に直結するということなんです。
 3歳未満児保育においては、この環境を通した保育、ということを重要視しないといけません。
 この場合、保育環境にもとめられるのが、「豊かで応答性のある環境」です。
 これは、こどもが働きかけることで変化し、状況によってさまざまに変容する環境のこと。

 たとえば、おもちゃが豊富にあり、年齢や興味にあった素材がたくさん用意されていることが望ましいといえるでしょう。

 さらに、子どもが一日を穏やかに過ごせる保育室にするため、家のリビングのように家具や小物を配置し、色調を揃えます。
 壁面制作で壁をごちゃごちゃと飾らず、観葉植物をおいたり、布でおおって視線の刺激を減らしたり、くつろげる空間というものを作ります。
 
 そして広さ。も大事です。
 保育室の広さというのは必須項目です。しかしそれは、室内に大きな空間を作る、ということではありません。
 一人一人の遊びと、大人が援助できる。そんな十分な空間があることが大事だ、ということなんです。
 自分が選んだ遊びを楽しめるようなコーナーをつくり、2〜3人が一人遊びを楽しめる広さを確保する。
 保育者が援助する際に十分なスペースで子どもと関われる。そんな広さが確保された空間づくりを目指しましょう。
 食事においては、全員で揃って食べるわけではないので、食べる時間が重なる子ども達に必要なテーブルと椅子が置けるだけのスペースで十分です。

 そして、定位置で援助する。
 育児担当制において、食事、睡眠、着脱などの生活行動はいつも同じ場所で行いましょう。
 家庭でも、寝る場所、食べる場所、というのは定位置があります。
 今日はここで寝て、明日はあっち、いつも寝るところが違うんだ、という人はおまり多くいませんよね。
 園生活においても寝る場所、食べる場所を定位置に用意することで、子どもは安心して生活を送ることが可能になります。
 
 以上、このような環境構成が育児担当制を支える環境の基本になります。
 本書には他にも、0歳児の保育室はこう、1歳児はこう、2歳児はこう、といった保育室環境の例が、配置図や写真とともに紹介されています。
 少しづつ活発になっていく子ども達に合わせて、また、さまざまなことに挑戦していこう育っていく子ども達に合わせて、環境も変化し続けます。
 もしよければ、本書をご覧ください。既に環境構成で試行錯誤されているかと思いますが、どうしたらいいだろう?と迷った時のヒントになると思います。


 それでは③育児担当制における保育者の動きについてみていきましょう
 先程、育児担当制は保育者間の連携によって成立すると言いました。
 連携が大事だと言うのはわかるけど、その連携の仕方が難しい、と言う声もあるのではないでしょうか。
 何かコツはないのか?と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 本書では、まずは、子ども達の生活の流れの把握から始めること、とあります。
 登園時間、排泄の時間、食事、睡眠、起床、おやつの時間、降園時間。
 子どもの一人ひとりの生活は、ほぼ同じリズムで繰り返されます。
 その為まずは、一人ひとりの生活リズムを書き出し、クラス全員の子ども達を一覧にしていきます。
 その中で十分に遊びの時間を取れているか、給食や排泄など子ども達を待たせる保育になっていないかを確認します。

 その上で、担当する子ども達を組み合わせます。この時、できる限り、生活時間の流れが似ている、近い子達を保育者が複数人担当すると良いです。一人一人の援助が行いやすく、援助の流れが作りやすくなります。
 必ずしも月齢順でなくて良いです、それよりも24時間でみた時の生活リズムの近い子を優先します。
 この担当する子達がきまれば、いよいよフォーメーションを組んでいきます。

 この「フォーメーション」というのは、サッカーなど、チームで戦うスポーツなどでよく聞かれる言葉ですね。
 一つのことを成し遂げるために、チーム全員がフォローしあい、一丸となって戦う。
 そんなイメージがあります。
 実際、本書には、サッカーのフォーメーション表のように、保育者と子ども達を記号で示して、それぞれの生活場面における動き、保育者の具体的な援助、保育者間のフォローの仕方が紹介されています。
 たとえば、保育者が室内で担当児を見ている時、戸外で遊びを見守る保育者がいて、フォローに回る保育者が園庭と保育室を往復する動きをする。と、このようなことが各生活場面、給食、排泄の場面ごとに考えられています。
 このフォーメーションのポイントとしては、
 遊びや午睡といった、個別に対応しなくても良い生活場面では、担当児を他の保育者に見てもらう。
 個別に対応する給食や排泄の生活場面では、しっかりと1体1で時間をかける、ということになるのではないかと思います。
 このフォーメーションについてもっと知りたい方は実際に本書を読んでみてください。

それでは最後に「育児担当制」で子ども達に育まれるものは何か、と言うところを見ていきたいと思います。


4.育児担当制をするとどうなる?育児担当制の3つのメリット

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本書では、育児担当制における子どものメリットついてさまざま書かれていますが、ここでは3つに絞って紹介いたします。


①愛着が形成されやすい
 まずは愛着ですね。
 特定の保育士と子どもの信頼関係は重要で、特に3歳未満児において特定の保育士との間に結ばれる愛着関係は非常に重要です。
 特定の養育者と愛着を結ぶことで、情緒が安定し、それによって周囲への興味関心が生まれます。そして探索活動へ、自主的で主体的な活動へ、と派生していきます。
 また、愛着関係は子どもの精神的な基地となり、そこで自立性、気持ちをコントロールする力、人間関係、社会性の基盤などを学びます。
 この愛着は、単に保育室内で長時間一緒にいるだけでは形成されません。
 特定の大人が、一貫して関わることによって築き上げられていきます。
 食事、排泄、着脱などの生活援助を特定の保育士が日常的に行う。
 いつもと同じ。ずっと同じ。
 そんな特定の保育者との間に子どもとの愛着関係が築かれます。

②発達に合わせた援助がされやすい
 3歳未満児は、月齢差や個人差が非常に大きく、同じクラスにいたとしても、発達のプロセスにはかなりの差があります。
 このため、一人ひとりの子どもに応じた的確な発達課題の把握とそれに相応しい援助が求められます。
 また、この時期は、子どもからのサインをしっかりと受け止めて応答することが求められます。
 しかし、まだまだ「発信する事」も「返信する事」にも時間がかかる時期、どうしても子どもとのやりとりは「ゆっくり」になります。子どもに働きかける際は、子どものペースを意識することになります。
 このような時期に、相応しいやりとりが育児担当制では可能になると言うことです。

③主体性が育まれる
 育児担当制では、保育士が表立って遊びや生活をリードする、といった一見華やかに見える行動はありません。そうした表面的な華やかさはないんですが、特定の保育士がいつもおなじ関わり方を地道に繰り返すなかで、子ども達が主体的に行動するための基盤が養なわれます。
 子ども達に先回りして教えたり、急がせて身に付けさせたりするのではなく、自分たちでやろうとするのを見守る。そして、本当に必要なところで少しだけ手を貸す。
 これは、子ども達の主体的に伸びていこうとする力を支えることにつながります。
 主人公は子ども自身。グループでの流れに合わせるのではなく、保育者主導の生活でもない。
 保育者は子どもを主体として尊重しなければなりません。
 さらに、育児担当制の保育では、応答性がある環境を用意することが必須でした。
 このような環境の中で、子ども達には主体的に環境に関わっていこうとする力が育ちます。
 この力が、主体性の基盤となり、幼児期以降、もっと深い主体的な活動へと展開されていくんですね。
 特定の保育者との関わり、そして、応答性のある環境が、子ども達の主体性を育んでくれることにつながる、というわけです。


5.まとめ

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 まとめにいきたいと思います
 今日は、育児担当制保育についてみてきました。
 いかがだったでしょうか。
 自分たちのやっている担当制と、ちょっと違ったかなあ。とか
 そんな担当制は知らなかったな。とか。どんな感想を持ちましたか?
 もしくは「そんな担当制はすでにしているよ」と、もしかしたら、そういった方もいらっしゃったかもしれません。

 私が昔やっていたのは、「緩やかな担当制」でした。
 それも、本書でいうところの「場所の担当制」に近いものです。
 1歳なのにコンクリートの階段を登った2階に保育室があるという、環境的になかなか制限があった中では、このような保育も仕方なかったのかな、と今は思います。

 しかし、本書のような、食事も、排泄も、着脱も、しっかりと1体1で向き合う担当制を、もし可能ならばしてみたかったなあ、とも感じます。
 保育の難しさ、フォーメーションや保育者間の連携の難しさは、レベルがぐぐっと上がるのは間違いありません。
 しかし、子どもにとってどうか、と考えた時、もしかしたらより良い保育は、育児担当制のように「子ども達にじっくりと向き合う保育」なのかもしれません。乳児期だから特にじっくりと向き合ってみたかった。

 そして、こうも思います。
 そうはいっても、保育って、環境や状況におけるベストを尽くすことしかできないな、と。
 保育室が2階にあると言う制限の中、本当に1体1の担当制ができたのか。
 保育士の数もそこまで多くなかった。
 そもそも、1体1の担当制に詳しい保育者もいなかった。
 じゃあ、その中でできることはなんだろうか。考えるしかない。今なら1体1の担当制保育の意義はわかるけど、それでもすぐに実践できるかと言うと、そんな簡単にいくとは思えません
 
 みなさんも、色々と工夫して、話し合って、試行錯誤しながら保育をされていると思います。
 乳児保育においても、それぞれの園のスタイルで、それぞれの先生が状況に合わせ、ベストだと思う保育を考えてしている。

 そんな中、1体1の担当制じゃないから、愛着形成が難しいのか、個別の対応ができないのか、主体性が伸ばせないのか。と言うと、決してそうではないと思います。 
 1体1なら育ちやすいこれらの力も、さまざまな工夫で、毎日の愛情深いやりとりの中で、その育ちを支えることも十分にできるんじゃないかな、とも思うんです。

 大事なのは、現状でベストを尽くすこと。これに変わりはありません。
 もちろん、この1体1の保育、育児担当制という形を知ることにより、その考え方や方法を知ることにより、自分たちにできることは何か、自分たちの状況で、子ども達に何を返していけるか、と考えてみることができるんじゃないかとも思います。
 ぜひ皆さんにも色々と考えてみてほしいです。 

 育児担当制を紹介しながら、こんなことを言うのはどうかな、ともおもうのですが、
 育児担当制だけを「答え」にしないで、これからも保育についてさまざまなことを学んでいきながら、状況に合わせたベストな保育を追求していっていただけたらと思います。 

 今日は以上になります。
 どうも、ありがとうございました!


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