城ねこの探訪
功徳と本を積む/ブックレビュー
いろんなところへ謁見、発見
鎌倉殿の足跡をなぞる、辿る
ご当地の食べ物/ほぼ、早い、ウマい、安い
音楽について でも、シロオトなもので
エッセイ、対談、寄稿など様々な形態で載せられた文集 ジブリ作品元の文学作品の紹介かと思いきや、ジブリのプロデューサーである著者の奮闘記といった感じ どの文脈の背後からもじんわりとお金の匂いがしてきて「この人、怖い」と正直思った #読了
①赤うで ②牛方と山んば ③狼ばしご ④かじ屋のばばあ ⑤吉作落とし ⑥くわず女房 ⑦十六人谷 ⑧念仏の鼻 ⑨墓場の犬 ⑩夜中のおとむらい
辻村さんへ 今日は4年に1度の誕生日、おめでとうございます そして、こんなに素晴らしい作品を創作してくれてありがとうございます フィクションとわかっていながらも登場人物たちの秘めた思いに心が揺さぶられました 続編の「ツナグ 想い人の心得」もまた今度読みます 2024年2月29日 #読了
不思議な本だった 本業が芸人だからだろうか 表現力や構成はプロの作家とはやはり異なっていた そこには感動もなく、苛立ちもなく だが、ただただ延々と読んでいられた ライ麦畑のど真ん中を突き進むように #読了
知らぬ間に相手を傷つけている 言われのない逆恨み いや、自分を正当化していたのか? 自分の身に起こりうるリアルな対話 これは恐ろしいホラー小説だ 一気読みしてしまった #読了
好きな小説家のエッセイを読むのはそれなりに覚悟が必要だ 小説家の私生活を知ることで、さらなる魅力を感じるなら良い 問題は幻滅する何かを垣間見る可能性があるからだ 特に著者の作風はその危険性を孕んでいたから最後までドキドキしながら読んだ #読了 幸い杞憂に終わって、むしろ著者がもっと好きになった これからまた作品を読み続けていきたい
12編からなる短編集 時代背景は、60〜70年代 ユーモアが同時代に直結していてピンとこず 好きな作家かつ、"ユーモア"のタイトルにやや期待値を我ながら上げ過ぎた とはいえ『深い河』をはじめ人間の普遍性をテーマにした小説とは異なる著者の一面がよく見えた #読了 10月〜12月に町田市民文学館で展示された遠藤周作展 12月に鑑賞へ 昨年は生誕100年だった 長崎の文学館の海の景色が最高だったけど、著者が20年余り暮らした町田での開催も飾らない普通な感じがまた良かった
芥川賞受賞したコンビニ人間より前に出版されたプレリュード的作品 もともと衝撃的な作品が多いが今作は特にササクレ立った感じがある 終盤の展開は、読解困難な域なのに読んでいて止まらない ジョジョのラスボス戦みたいなチートでオラオラな展開が炸裂していた #読了
大相撲からプロレスへ転向 最後は社長となった著者の自伝 "人生は,上り坂,下り坂,まさかがある" 毛利元就が言ったとされるが、激動の格闘人生を歩んだ著者の人生がまさにその通り 妬み嫉みのないのんびりした語り口 強さとはこういうことだと思わされた一冊だった #読了
続いて1月に発売された最新版の紹介 甥っ子の龍王丸を駿河守護当主に据えるべくまたも奮走 毛利元就もそうだが、下克上を起こした武将は、後世、兎角狡賢さのイメージが先行されがち 割り食っているところも多々あると思うhttps://bigcomicbros.net/comics/81778/ #読了 ちなみに定かではないが早雲と元就の共通点 ①揉め事の調停役を無理矢理任される ②奮走しているうちに周囲から信頼を得る ③調停役から今度はリーダーを任される ④当人もリーダー
昨年10月頃読んだレビューをすっかり失念 主人公の伊勢新九郎(北条早雲)も気付けばもう29歳 今作は新九郎の結婚話を主軸に展開され、ここでもまた新九郎が幕府、国、家族のため駆け廻る 自己犠牲感のない献身的な姿は清々しい https://bigcomicbros.net/comics/80779/ #読了
4編からなる短編集 著者の作品を読むたびに本当に驚かされる 多様な読み取り方ができ、大学入学共通テストで出題することはまず不可能 答えはいつも読み手に委ねているから あらすじも紹介したいところだが前情報無しでの読み方が一番オススメ #読了
舞台は1899年のトルコ 考古学を学ぶため日本からやってきた留学生の物語 "エフェンディ"とは学者を指す敬称 西洋と東洋が入り混じる異国の地 しかも変革の時代の中で適応していく村田 好奇心からなる逞しくもしなやかな姿はあのマスターキートンと重なった #読了
姉妹,兄妹,親子など家族を描く7篇からなる短篇小説 家族ならではの不満や煩わしさが並べられた文字を辿っていくと、タイムスリップした気分になる 特に親しくなかったクラスメイトとか別の学年の先生の姿まで、いつの間にか忘れていた過去の記憶が鮮やかに蘇ってきた #読了
"家守綺譚"の続編 明治生まれの青年が如く、こざっぱりとした文体 写実的であり、叙情的でもある著者の観察眼がきらきら光る情景描写 史実、現実をベースに 想像力、 というスパイスを効かせた著者の手料理を味あうような読後の余韻があった またおかわりしたい #読了 想像、というのは、実際ここにないものを、あると思い描くことです。 だから、想像力、とは、現実から離れることが出来る力、と云ったらいいだろうか。 そう、目の前の世界を組み替える力、です。 世界に新しい光を当てる
取材した模様や好きなものをまとめたエッセイ集 らしくないタイトルと表紙デザイン 買ってはみたものの、1年以上積読状態だった だが、手に取って読むとあっという間 小説とはまた異なる篤実さの表れた文体 に好感 そしてドラえもんの好きなエピソードには特に共感 #読了