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転職思考とやりたいことの見つけ方

みなさんの中で、転職について考えたことがある方はいらっしゃいますでしょうか。本日は、企業に所属する方が転職する際に頭を整理すべき内容や、やりたいことを見つける時のコツのようなものについて簡単に書きたいと思います。


一般的に企業は大きく以下の二つのジャンルに分けられると思います。

①BtoC企業(営利事業そのものをやっている会社:メーカー、小売など)
②BtoB企業(コンサルファーム、SIer、部品製造メーカーなど)

以下の図は、あくまで私が考えるBtoC企業とBtoB企業の違いです。
要するに何が違うかというと、「予算」に対する考え方が違うということだと思います。それによって業務範囲の考え方やプロセスが結構変わってくるといつも感じているのです。

BtoC企業:事業は外向き、予算は手堅い
BtoB企業:事業は手堅く、予算は外向き

もちろんこれは各企業の事業や社内プロセスによってそれぞれ異なってくるものですから、一概に言えるものではないのですが、結構真逆だよなーといつも思うのです。

この違いによって、企業風土が変わってきます。
要は、客(答え=予算)は外にある、というのか、中を向いてしまうのか。

もちろんBtoC企業は日々マーケットと戦っているのですから、答えは外にある、と全員が思っていると思います。でも、予算確保のために意外と社内の根回しが必要だったりして、内を向くことも多くあります。
お客様のために絶対必要なことはわかっているのに、それをするために社内説明を繰り返す・・・そんなことが必要になってくるでしょう。

一方、BtoB企業は、客(答え=予算)は基本的には外にしかありませんから、絶対的にお客様優先です。気持ち的には社内なんて二の次です。お客様優先で突き進む、そういう楽しみ方もありますね。もちろん社内の根回しは必要ですが。

ですので、転職のタイミングで企業分析をされている方がいらっしゃったら、このような差があることを意識していただきながら、面接などで社内予算を通すプロセスなどを逆質問していただくことも良いのではないでしょうか。
その回答内容次第で、企業の雰囲気が理解でき、自分がやりたいことが本当に実現できそうか、本当に入りたい会社なのかを見極めることができるようになると思います。


求められる場で求められる人になる

そして、漠然といつかは転職が必要そうだなーと思っていながらも「仕事は好きだし真剣に責任をもってやる、でも具体的にやりたいことがない」という人もいますので、そのような方に向けた話もしておきたいと思います。

私の部下にもいるのですが、責任感はある、仕事もしっかりやる。結果も出して優秀なのだが、人生をかけてやりたいことがあるわけでもなく、ほどほどの人生であればいいんだけど、、、これからどうすればいいのか、漠然とした不安がある、という感じの人です。

出世もそこそこ、人生もそこそこの器用なタイプですね。そういう方にとっての一つの考え方を書いてみます。

もし、上記のような状態になっている方がいれば、実は今が自分の器を広げるチャンスです。
というのは、おそらく「場」を知らないだけで、その「場」にいけばまた活躍できることを認識できていないだけなのです。

これまで自分が泳いできた場では、結果を出すことができる自信がある。そこに少しずつ慣れというか飽きがきている、そういう状態で、単純に会社や上司から次の場を与えられていない可能性が高いのです。

これは会社や上司の責任でもあるのですが、その状態を会社や上司が気づけていない場合もあるので、自らもっと視野を上げてみます。意識的に3段階くらい視野を上げてみるのです。

主任クラスなら、課長代理→課長→部長くらいまで。
課長クラスなら、部長→事業部長→事業本部長や役員くらいまで。

その上で、その視点で必要なことを自責にして考えてみてください。その際の注意として、3段階くらい上に視野を上げてみると、あまりに遠いので他責思考になってしまうんですよね。
それって会社のせいだよね、それって上司のせいだよね、とあたかも自分では解決できないような気持ちになって思考停止します。それはダメです!

そうならないように、これまでの自分とは違う、あたかも3段階上の役職になったつもりで課題を洗い出し、その課題を分析し、やるべきことを考えるのです。
そして、その視点で会社が求めていること、そのうえで自分が会社に求められ、一番やるべきであろうことを周囲と会話しながら、粘り強く提案&検証してみてください。

しばらくすると、その会社がまともであれば通常は、提案している内容がどこかで適切な役職の耳に入っていきます。
やがて少なからず遠くない期間で、会社に求められている場に異動させてもらうか、権限を与えられて実行できるようになります。「求められている場で求められる人」になれるのです。

おそらくこれまでとは違う活躍の場を与えられ、そこそこの結果を出していく間に、あなたはきっと他の人と少しは違う立場、役職、報酬をいただける人間になっているはずです。

実は、やりたいことがない人ほどなんでもやれます。強い希望がない代わりに、柔軟に動けることも多いのです。特に強烈にやりたいわけでもないのだけれど、その仕事を責任感を持ってやっているうちに、自分のやりがいにつながっていたりすることも多くあります。

その時、客観的に自分を見てください。自らの人間としての器(責任感)がいつの間にか自分の外に出て、これまでよりも大きくなっていることに気づくでしょう。※過去に下記の記事でも似たようなことを書きました

答えは自分の中にあるようで、外にあることも多いのです。

自分の中でやりたいことを必死に探すことはもちろんいいことなのですが、実はやりたいことを自分の外、会社や他の人が求めていることを第一優先で探してみると、意外とそれが自分のやりたいことにもつながって、別に転職しなくたって大きい器になって帰ってくることもあるよ、というお話でした。

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