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役職の違い=給料の違いとは?その②

前回の記事、「役職の違い=給料の違いとは?その①」にて、
そもそも同じ一人の人間なのに、なぜ役職が異なり、給料も異なるのか?
ということを下記のようにご説明しました。

役職の違い = 給料の違い = マネジメント人数の違い

要は、マネジメント人数が増えると(一般的に)給料は高くなるよ、ということをご説明したのですが、では、今回はそもそも「マネジメント人数」とは何ぞや、ということについてご説明したいと思います。

大辞林によりますと、マネジメント(management)の基本的な意味は
「物事をうまく扱うこと」、「すべての事務をとりまとめて管理すること」
といった記述があります。

一般的にも、「管理職」という言葉がありますように、なんだか「管理」することがあたかも「マネジメントする」といった雰囲気がありますね。

ただ、私がとらえる「マネジメント」とは、もっとウェットなコミュニケーションであり、意識としていかに「自分ごと」にできているかが重要であると思っています。
つまり、「自分のこととして、物事をうまく扱いたいと思い、それがうまくいくように、自分に関わるすべての活動を取りまとめて実行していくこと」これがマネジメントだと思います。

全てがうまくいくためには、単なるタスクの管理だけでは足りなくて、そのタスクを任せている人との信頼関係、その人の精神状態や健康状態の把握、業務に必要なコスト管理、スケジュール管理、ステークホルダー調整、世の中の動向、など、あらゆるものへの目配り、気配り、心配りが必要になってくると私は思います。

下に簡単な表で表現したいと思いますが、自分ごととして「何とかしたい」と本気で思う範囲の大きさがマネジメントの範囲の違いであり、その責任感の違いが、給料や収入の違いになると私は思うのです。

収入の違いを生む責任感

よく私が面談や面接をしていて思うのは、視座の高さ、広さ、責任感が個人の域を出ない人は、正直なところ成長の余地が少ないなと思います。
どちらかというと、「利己>利他」の人です。
やはり、利己的な視点が多い人は、自分以外の人に利益を与えることができにくくなる傾向があるので、結果的にマネジメント人数も少なくなり、給与も上がりにくい可能性があるのかな、と個人的には思います。

この表にあるように、少なくともある一定の管理職にある方々は、「本気でなんとかしたい」と思う範囲が広いと思います。
そして、「利他>利己」の方が比較的多いと思っています。

そして、重要なのは時間軸ですね。この表はあくまで私の感覚値でしかないのですが、結構あってるんじゃないかな、と思います。
私は上場企業の社長政策秘書をさせていただいていたので、社員の時代から少なくとも数万人規模の社長が考えていらっしゃったところの肌感覚までは実体験として言えますので、おそらく間違ってないのかなと。

社員~主任クラスの人はやはり、「タスク」を見てしまいますから、1日、1週間、1か月、長くて3か月、という軸で物事を見ています。
一方、管理職クラスでは、1年、3年、社長クラスでは30年先を見据えた上での今をとらえていると思います。
ですので、本当に会社の30年後を見据えて、常に24時間365日を考え続けることができる方が、真に社長にふさわしい方だと思います。

イーロン・マスクの肌感覚は完全に想像です(笑)
でも、きっとそういう規模で本気で「自分ごと化」し、行動できる人なんだろうな、と思っています。

何とかしたいと思う範囲 × マネジメント人数 × 先を見据える時間軸

これが、私の思う、役職の違いであり、給料の違いです。
一人の同じヒト科の人間であっても、「自分が本気で責任を持つ範囲や時間軸の違い」が「創出する価値の違い」を生み出し、給料や収入の違いになるのです。
その価値を生み出すパワーの違いを見て、投資家は期待し、イーロン・マスクにお金を出すのだと思います。

みなさんが今意識している責任範囲はどこにありますでしょうか?
給料の違いが気になったり、ご自身のステップアップを意識する際、一度この表を使ってセルフチェックしていただけると参考になるかもしれません。

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