The art of losing

家にいて，テレビばかりみていると
自分がつくづくダメだなぁと思う

ダメだなぁと思いながら，楽をしているなぁと思う
サボるのは楽なのだ，動き出さない自分をダメだなぁと凹んだようなことを言っていれば，

身体も楽だし，心も，本当のダメさに向き合わずにすむから
そうして人生の時間を無駄遣いすることは本当に私を幸福にするのか

そんなことなら無計画に，無理して，無茶した方がいい
無茶したら身体は疲れるが，心はだいたい元気になるし
暴走したあとを振り返ると，なにか面白いものが落ちているものだから

いまもう，数時間無駄遣いしてしまったけど
これからの数時間は取り戻せる

午後は仕事だから，ほんの一時間くらいだけど
それでも

服着て出かけて，お願い，お願い私
帰りにどこかで読書しよう，
家に帰ってこなくていいから

サボらないで，サボらないで
出かけて，少しでも，しんどくても前に進んで
目標はちゃんとあるんだから，逃げないで，傷ばかりみてないで

いまシャワーをした，手術して以降2か月半くらい
ずっと貼っていたテープを，さっき全部外した
肌色のテープをはがすとまだ傷は赤いし，思っていたより長かった

傷をみること，失ったもののことを考えること
私は，おもいでに弱い，なつかしさに弱い
うしなうことに弱い，ささやかな幸せだと思っていたことは
みんな，ささやかじゃなかった

どんな感情を感じているのか
失うことの話だ
The art of losing という詩があった，
あれを読まなければ，読んで考えなければ

（そうだ，哲学対話をやろう，The art of losingについて話そう）
誰かきてくれるだろうか