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Reimagine台湾公演。角野隼斗さんは今の完成形を見せてくれた気がした(2023.11.25)

※※※こちらは、日本一ためにならないし、情報量も少なく短くて、かつ個人的な感想と抑えきれない後悔の叫びを綴ったものです。もし公演についてきちんと情報を得たい方にはおすすめ出来なくて本当にすみません。ふがいないです。


Reimagine公演、たしか日本のツアー3回観に行けたのですが、その時たくさん感動して。
こないだ京都音博でバッハで会場が乗ってるのを見て、Reimagineでかてぃんさんの目指したものが初見の方にもつたわってる気がして感動して。

そいで今日です。
とんでもなく経験値積まれてこれでもかと進化してパワーアップしたかてぃんさんによるReimagine。
ツアーと同じように、グランドピアノとアップライトピアノ、二台用意されてて。
途中から4つの電球と2進法の話も出てきて(通訳の方がいらした)、ほんとにReimagineツアー!

それで。
神様がいたんです。。。
音楽の神様に愛されたひとだと思っていたけど、もう角野隼斗さん自身が、世界でたったひとりの、立派な音楽の神様になってらしたと言える。
ものすごく感動してしまった。

前半の雰囲気と、後半の雰囲気また分かれてて。
前半のほうはインナーが白シャツ(たしかノーカラー)でいつもの中に入れないスタイル。(←わたしこの着こなし大好きです)
前半のほうは、ややかっちり、しかしこれが角野隼斗だ!と真っ直ぐ直球勝負で魅力をガッツリ見せていく感じで。
後半はインナーが黒シャツに変わり、雰囲気もまた違う感じに。
後半はアドリブとかグルーヴ感の遊びとか角野隼斗さんらしい編曲が多くて思わず体動いちゃう角野隼斗ワールドだった。

最高に凄くて、リイマジンの完成形(たぶんいつまでも完成はしないのかもしれないけど)は、こんな風になるのか、って位に、もうバッハもカプースチンもグルダもラモーも、角野隼斗さんらしい、角野隼斗さんの音楽だった。

アレンジや即興的なところがさらに増して、リズムやグルーヴの取り方もさらに増して、角野隼斗の音楽の世界だった。

だから、もう何だったらこちらの音源をそのまま欲しくてですね。。。
とくに、「Human Universe」はあのツアーからさらにブラッシュアップされて、物凄く魅力的で最高に完成した本当に素晴らしすぎる作品になっていて、来てよかったと心底、心っっ底から思いました。

このままでCD収録して良いから、音源くださいプリーズ!!!と切に思う。
もうべらぼうによかった。凄まじくよかった。思い出して泣いちゃう位良い曲。。。
良すぎて震えたし、会場の現地の方もたぶん初めて聴くかもなのに、「いま物凄いものを聴いてる」っていう雰囲気に会場全体包まれていて、初見でも凄まじく感動しているのがつたわってきました。


それから。
アップライトピアノ、ツアー時の角野さんのこだわりの音色とは違うかもしれないけど、今日のアップライトピアノの音がいまの自分に刺さるというか。
いま精神的に調子落としていまして、そのこころの傷に1音1音がしみこんでくようで。めちゃくちゃ良くて。
「追憶」物凄く泣いてしまった。

かてぃんさん、鍵盤を押さえる弾き方も音の鳴らし方もすごく工夫されていて、そうすることで得られる音を求めて創意工夫した、めちゃくちゃ音にこだわってるのが聴いてても感じられて、凄かった。
前後半どこを切りとっても、角野隼斗の音楽だった。
胸を張って角野隼斗さんにしか生み出すことの出来ない、唯一無二の音楽だと断言できる程、かてぃんさんの中で迷いがなくなったのかなと思うくらい角野隼斗さんらしかった。

最高に優しくて美しくて、音楽として純粋に真っ直ぐこころの中に入ってきて、音がこの世ならぬものみたいに神々しく眩しく胸に響いて。
どこまでもその音楽のなかに、旋律のなかに、音色のなかに、浸かったままでいたい。
世界中にこの感覚が溢れたら、ひとはもっと純粋に、綺麗なこころで、素敵な生き物になれると思う。そんな音楽だなとあらためて思います。

ひとを癒して、心を浄化させて、あらためてひとに生きることをやりなおさせてくれる。
この世の中に、希望をくれる。
そんな感じがする、かてぃんさんが作り出す音楽は。そうあらためて思いました。

公演終わった後に、サイン会があると伺っていたので、緊張していたのですが。。。
わたし、言い訳するわけでないのですが、いま本当に精神的に調子落としておりまして。
想いがあるのに、ことばがうまく出てこないのです(号泣)

もともと本当にしゃべるのがへたで、で、大好きで尊敬する神様みたいな大事な方が目の前にいたら、何を自ら目の前に出てきとんのじゃ私は、と思うくらいにどうにも自分の存在が恥ずかしくて。

で、緊張しすぎて、笑ってしまうくらい何もでてこなくて、精神的にパニック&ガタガタで何も言えないあまりに、

「いつもたいへんお世話になっております」

って気づいたら口から出てた。

バカなの!?
なにそれ自分、下請け業者のひとなの?!
ただの挨拶やん!!!
もー!!!

と心中大後悔の地獄絵図になりました。

しかし「お世話になってます」て!
ひとと話すの苦手過ぎるにも程があるよ。
いや、こんな人間であるからして諦めてるところもあるけど、さすがに大好きな尊敬するひととは話せるなら話したいしコミュニケーション取りたいしサインは宝でしかないので頂きたいよ!!!
でも、よく考えたら大好きだからこそ、話すのってやっぱハードル高いのかもしれない。
かてぃんさんに本当に心の底から申し訳なさすぎる。。。

かてぃんさん、絶対変なやつだと思ったよ。本当にごめんなさい。
変なやつじゃないんです、緊張しすぎてバグってるだけなんです。
怖がらないでください。うぅ。。。(泣)


口から出たあとに、何言ったか気づいてあまりのバカさすぎて自分で笑っちゃって。
言ったあと「言葉のチョイス…」って、ついひとりツッコミしちゃいましたよ。
あまりにその言葉の取り返しのつかなさがめちゃくちゃつらすぎていたたまれなかった。。

もう!もう何なんだよ自分ー!
もっと言いたいことあるじゃろうが!!!
伝えんかい!(号泣)

常日頃有り難いなと思ってるなかで、気持ちは当然あるけど、いちばん言わんでええやつ言っちゃった。

ほんとに伝えたかったのは
「いつも本当にかてぃんさんの音楽に救われてます。ありがとう」
ってことだったのですが、なんだろう、めちゃくちゃ遠回しすぎる表現になってしまった。大後悔。。。


私の話はさておき。(笑ってやってください)
公演終えられて、かなりお疲れのはずのかてぃんさん。

長蛇の列の最後の方に並んでしまったので、サインさせた上に、なぜだかかてぃんさんと写真を撮れるという、百万円くらい支払わねばならないのでは、と頭が混乱するくらい嬉しすぎる(がゆえにより緊張でバグってしまう)システムになっていたので、本当に本当にお手を煩わせるだけでもほんとに申し訳なかった。

そんな所に、急に変なこと言う日本人が出てきて、ほんとに気持ち悪い思いさせてごめんなさい。。。
これは反省だわ。

それで、絶対疲れているだろうに、最後までサイン会を止めず(途中でここまで、という区切りが運営側にはあったみたいなのだけど、たぶんかてぃんさんがオッケーしてくれたのではないかと思う)、嫌な顔せず、ずっとご対応してくださり、本当に本当に凄く優しかったし、サービス精神の塊でした。

音楽の神様なのは間違いないけど、人々への慈愛とか優しさとかそういう気配りにおいても、本当に神様だなと感じました。
とても最高な体験でした。
やっぱり、海外公演のかてぃんさんはさらに格好良く感じるのです。
なんだろう、内面として日本での公演よりも、この地のお客様に自分の最高の演奏をぶつけたい、届けたい、って気合いと挑戦するマインドを角野さんから感じるからかな。
本当に格好良くて、神様でした。
お聴きすることができて本当にこころから嬉しかったです。
行けたのは、息子とかてぃんさんのおかげなので、大感謝です。

私は1日しか行けないので、明日行かれる方はぜひ進化した神様の奏でるReimagineをお楽しみくださいね!


追伸
会場が微妙に郊外の方で、帰り道どうしようと思っていたら、サイン会の後ろに並んでいた台湾の方に車で近くの大きめの駅まで送って頂いてしまいました。
本当に天使みたいに優しい方でした。日本語とても上手で有り難かった。。

台湾の方、皆さんとても優しくて、どなたもすごく親切にしてくださるので、人生初の台湾でしたがとても台湾が好きになりました。

かてぃんさんのお陰で、今まで台湾に行こうと思ったこともなかったから、巡り得なかった経験をさせてくれる、かてぃんさんにも大感謝です。


さらに追伸
上の送って下さった女の人のエピソードも、日本の都市部とかでは有りえない位に親切で優しいことだと思うのだけど(犯罪も多いし、見ず知らずのひとを乗せるのも逆に乗るのも不安だし)、さらに翌26日に驚く事がありまして。

高雄に駁二藝術特区というエリアがあって、そこにあるアートを観に行きたくて、あと、その直ぐ側に古い煉瓦造?の倉庫をショップにした素敵なところがあって。
(素敵なブランコがあった。ほんと可愛いブランコ。それとタイルでできた小便小僧。あと赤い恐竜なのか獣なのかキメラなのか謎の怪物。これが見たくて行った。面白かった。全部ぜひ見て欲しい)

そのときはがっつりデカいリュック背負って(スーツケースだと移動大変だなと思い)、こちらもまた赤いあのでっかいコンテナを積み木みたいにして、メビウスの輪みたいに繋げた、とにかくでっかい作品『巨人的積木』を見てて。
あの重量なのに接地点が3点くらいしかなくて(補強はもちろんされている)下から覗いても凄い造形で、わ〜と声を上げてたら声を掛けられて。

台湾の男性で、なんか警備なのか警察なのか、そんな事をされている方で。その方は何ヶ月かに一回は日本に来られるほど日本大好きな人で、わたしが日本人のひとり旅だとわかると「おー!おー!」と色々な日本の旅の話とか写真見せてくれて、日本への愛を話してくれました。

しかも、女性のひとり歩きは危ないから送っていくよと言ってくださり、地下鉄の駅まで自転車を押しながら、一緒に付いてきて来てくださいました。
ほんと、優しい。親切にしてくださる方が多い。あまりに日本の人と知り合えて嬉しい、と満面の笑顔で仰ってくださるので、日本人といっても私なんかでよければ……とLINE交換してしまいました。

昨日の女性もクリスマスに大阪にいらっしゃるそうで、ほんとに台湾には日本の事が大好きな方が普通にいらっしゃるのだなと思いました。
連絡先を交換しなかったのが少しだけ悔やまれます(自分から聞けないタイプなので)。また会えるといいな。


さらに追伸の追伸
今回、エアトリで安い航空チケットとホテルだけ取って、あとは現地で自分で電車とか交通機関使って移動しようと思ってて。
(たしか去年韓国にいったときもホテルと飛行機はそうでした)
でも、何だろう。やっぱり女のひとり旅なので、歳を重ねてるとはいえ不安ではあって。
韓国ではやっぱり不安でタクシーを使うだけにしたのだけど、今回は交通機関を地下鉄も台湾のローカル鉄道も、新幹線も、みっちり使い倒して。

それだけど、バックパッカーみたいに移動するのでも全然問題を感じないほどに、台湾のかたが行く先々で皆さん温かくて親切で。
現地の言葉全然分からなくて、こちらのつたない英語も伝わらなくて「どうしよう!」て困ってたら、翻訳アプリ(というかGoogle翻訳)使う前に、英語カタコトでも喋れる台湾のかたがふっと現れて、助けてくれて。
時々は日本語でカタコトでも話してくださる方もちらほらいらして。

それって歴史的なことももちろんあるけど、台湾の方々がすごくホスピタリティに溢れているからだと思って。

自分が日本で今気持ちがひきこもってて、凄く辛くて、出口ないような気持ちで暗い中でいて。
そんななかで台湾という土地に来て、少なくとも高雄エリアを少し体験して、なんだかとても人が損得勘定なくただただ純粋に親切で、凄くこころが温かくて、その優しさに触れて、わたしの人間としての大事な今壊れかけて悲鳴あげている部分が癒された気がした。

街に出て、ひとと出逢って、お金とか関係なく優しく扱われることって、本当にわたしという人間の人間らしい根本の部分を大切に尊重してもらってるようで、とても嬉しいことなんだ、と気づいた。

日本にいたら気付けなかったし、交通機関を公共のものにしなかったら、こんな沢山の人に助けてもらえたり出会えなかったりした気がする。
ほんとに人生がよいものになるような旅でした。
かてぃんさん、キッカケを作ってくださってどうもありがとうございました!!!

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