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【コラム#5】おいしいって何?まずいもののススメ
「おいしい」ってなんでしょう?「まずい」ってどんな味でしょう?
説明してみろといわれても「人によって違うからムニャムニャ…」ぐらいしか思いつきません。
味覚
味を感知する器官が食べ物に触れると「甘味・苦味・酸味・塩味・うま味」の5つを、私たちは感じます。
それぞれに代表的な物質がわかっていて、「甘味」は砂糖や果糖「苦味」はカフェインやニコチン・カテキンなど。「酸味」は食酢や乳酸・クエン酸(書いているだけでツバがでてきます笑)。「塩味」はしお味のことを指しますし、「うま味」はイノシン酸やグルタミン酸といった「だしのもと」に感じる味を言い表します。
おいしい・まずいってなに?
普通、甘いものは「甘い」わけですし、酸っぱいものは「酸っぱい」と言い表します。人間は5つの味覚を感じますが、具体的な「おいしい・まずい」という味や物質があるわけではありません。
味覚は、味を生じさせる物質が含まれている量や感覚器官を調べることによって、数値などで表すことができます。好みとは別に「AはBより甘い」なんて表現ができるというわけです。
しかし、数値が「おいしい・まずい」を示すわけではありません。さらに「おいしい・まずい」について考えていきましょう。
おいしい
料理にだしが効いていて、しっかりとうまみがあるとき、適度に甘いものや塩気のあるものを「おいしい」といったりしますよね。また苦味や酸味も、程よい具合であればおいしいと感じることもあります。
つまり「おいしい」というのは、(食べた本人にとって)ちょうどよい味加減のことを指すようです。
では「まずい」はどうでしょう?
おいしくないもの
「まずい」は「おいしい」の反対語だとすると、【まずい=おいしくないもの】となります。したがって「まずい」とは味加減が良くないものだということになりそうです。味加減が良くないとは、本人にとってうまみが足りなかったり、甘すぎたり、酸っぱすぎたりすることです。
まとめると、その人にとって、【味加減がよい→おいしい】【味加減がよくない→まずい】ということのようです。
ずいぶんスッキリしました。
まずいもののススメ
炭水化物、脂質、タンパク質は三大栄養素とよばれる、ヒトが生きていく上で欠かせないものです。そのため、私たちがそれらを口にすると「おいしい」と感じます。
じゃあ、おいしいものだけを食べればいいか?というと実はそうではありません。
例えば、「食物繊維」は人間にとって消化しにくいため、それ自体の味は美味しくありません。これは、草や木をかじることを想像するとわかやすいと思います。つまり、まずいもののなかには、体に必要なものも含まれているのです。
ファストフードやお菓子はどれも魅惑的ですが、おいしいものだけでは栄養がかたよった食事になってしまいます。美味しく加工された食品というのはまずいものを抜いて作られている場合が多いからです。
【おいしいもの=たくさんたべて良いもの】とは限らないといえます。「くち」と「からだ」体はベツモノだよね、ということでしょうか。
【おいしいアイスはいかが?】
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