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【イギリス生活】限りある時間を大切にしようと思ったはなし。

今日は午前中に娘と散歩に出かけた。
といっても、わたしたちが住んでいる家の近くには公園がない。

その為、娘と散歩に行く時は歩道や住宅街をひたすら歩くのだけれど、娘はまだ2歳なので目が離せず、毎度2人での散歩の時は何かと神経を使う。

イギリスは夏が過ぎてからは、どんよりとした天気の日が続いていて、カラッと晴れる日が少ない。12月に入ってからは、さらに気温も下がってとても寒い。

最近では、「ちょっと寒いからなぁ」と言い訳し、散歩に行かない日も少しずつ増えてきた気がする。「これではだめだ!」と思い、今日は雨が降っていないのを確認した後、急いで娘と自分の身支度を整えて家を飛び出した。

「いつもと違うルートで行こうかな」と思い、横断歩道を渡っていつもの道とは反対側の歩道へ渡った。

日に日に歩ける距離が増えてきて「ママ、抱っこ!」と言われる回数もぐんっと減ってきた。
娘の成長は嬉しいけれど、こうやってどんどん自立していくのかな、と思うと何だか少し寂しく思ったり。

肝心の娘はというと、しきりに「お散歩楽しいね〜」と言って、超がつく程のご機嫌だ。(おろしたての新しい靴を履いていたから?)

しばらく歩いていると、歩道のコンクリートがほんの少しだけ盛り上がっているところがあった。

娘はそれを見つけると、「小さな山だぁ〜」と言って上に乗っては、謎のポーズをとったり(近くを通りかかったお姉さんが笑っていた)、飛び跳ねたり。

命名した「小さい山」から娘が20分もの間動こうとしなかった時は、さすがに寒さで凍えてしまいそうだったけれど。

また、道端で小さな赤い実を見つけると、目をキラキラ輝かせながら「ちっちゃいねぇ、ちっちゃいねぇ」と言っては、嬉しそうにじっと見つめている。(実をもぎ取ろうとしたので慌てて止めた)

他にも、何かの看板を見つけては「あれは何かなぁ?」と不思議そうな顔をして聞いてきたり。(最近、質問攻めにあう頻度が増えた)

しまいには、鼻の頭が寒さで赤くなり、娘が「お手手が(寒くて)痛いよぉ」と言うので、
「じゃあ、そろそろお家に帰ろっか」とわたしが言うと、

まだ帰りたくなかったのか「いやいや、今はお散歩の時間でしょ?」と真顔で言い返されたり。(いつの間にそんなこと言えるようになったのやら)

結局、極寒の中震えながら1時間散歩をした。

家を出るまでは、寒くてなかなか気が重いけれど、勢いに身を任せて外に出てみると不思議と気分がすっきりする。家に帰ってきた頃には少しだけ体もポカポカしていて、よく分からないけれど、小さな達成感も感じることができる。

それに、期限付きの滞在なので「あと何回この景色を眺めながら散歩ができるのかなぁ」と思ったり、

「娘も大きくなるにつれて、何れわたしと散歩することもなくなるのだろうなぁ」と考えると、何だかこの散歩の時間がとても貴重な時間のように思えてきた。

限りがあると思うと、急に惜しくなってくるから不思議。

当たり前のことだけれど、今という時間を噛み締めながら、日々大切に穏やかに過ごしていきたいと思うのだった。

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