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018 すみのえの【令和訳百人一首】

【原文】

すみの江の 岸に寄る波 よるさへや

夢の通ひ路 人めよくらむ

(藤原敏行朝臣)


【個人的解釈】

住吉の海岸に寄せる波の「寄る」じゃないけど

あなたは夢の中でさえどうして会いに来てくれないの?


【感想】

これが詠まれた当時は、相手からの想いの強さは、自分の夢がバロメーターだったんだって。

(沢山夢に出てくれるから、あの人ちゃんと私を好きでいてくれてる!的な)

おまじないみたいなノリだよね。消しゴムに好きな人の名前書くとか、好きな人の写真を枕の下に入れるとか…。

試しに「相手の気持ち おまじない」でググったら色んな方法が載った女性向けのサイトがいっぱい出てきたよ。

いつの時代も女はこういうの好きなんだね。平安の女たちにも教えて一緒に盛り上がりたいね。

ま、こういうおまじない好き女は、男からの連絡ないってだけでわざわざ相談しにくるよな!大迷惑万歳!!!


【令和に言い換え】

昼間も忙しくてデートどころか連絡すらくれない上に

夢の中でさえあなたは私に会いに来ないのね。

あなたの事考えながら眠りについているのに。


【備忘録】

・すみの江:住吉の古い言い方。現在の大阪府住吉区。

・寄る:近づく。

・さえ:までも

※上二句は「よる」の序詞。この二句で夜を導き出している。


【自己評価】

★★★★☆

私は自分に都合の良い結果の占いは信じるけど

意外とおまじないってやったことないんだよな。

皆経験するのかな。

面白いおまじないあったら教えてください。


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