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【新幹線メソッド】教育に対して、つらつらと

宿題なるものはいずれ消滅すると予測している。すでに廃止している学校もチラホラある。でも学力は高い。国レベルで無くそうとしているフィンランドは世界でもダントツの成績だ。

従来型の宿題は逆効果。おそらく、意外だと考える人と、我が意を得たりと考える人に分極するのではないか。視点の違いであろう。前者は柔軟で真面目な生活者の視点、後者は効率を重視した経済構造視点かもしれない。

たとえば、柔軟で真面目な生活者視点での宿題ロジックは想像する。予習復習の延長であり、宿題に宿る強制力こそが継続及び習慣に結びつくというものだ。やや古い調査だがベネッセが小中学生に意識調査をしている。これによれば、宿題によって自己効力感獲得の効果認識及び達成経験が得られるというのだ。宿題をやってこない生徒いるなかで、コツコツ教師の信頼を獲得していくピグマリオン効果もあるのかもしれない。

効率を重視した経済構造視点での宿題デメリットだらけ論の中核は、宿題のもつ強制力が内発的動機づけを阻害するアンダーマイニング現象だ。
一部の家庭を除き、現代の子どもたちは、学習塾、習い事等、時間的制限が何年も続いて生活リズム的に自由な時間が枯渇し、宿題の時間が取れず、結果的に睡眠時間にまで影響が及び、トータルで学習効果が低下するというものだ。まるで大企業がコケると裾野まで崩壊する様子をみているようだ。

どちらが正しいということはしないが、説得力があるのは後者のほうだろう。達成経験は確かに効果的であるが、この経験が出来ない生徒もいる。なにせ現代っ子は忙しい。宿題などやる暇はないのだ。ということは、塾等の学習効果を求めた結果、宿題ができずに、将来的な成績が低下するという最悪なシナリオが待っている。考えただけでなんとも気の毒だが、実際にこの悪循環に陥っでいる子どもたちも確かに存在すると予想する。

会社の教育でも、仕事に関係ない部分からワイガヤで指導すると結果として成長が早い。ほぼ例外がない。自己目的的行為はスゴイのだ。