物書きに必要な『考え事』について

どーも、白木原怜次です。
僕はよく「当たり前」について考えることがあるんですが、どういうことかと言うと、例えばエスカレーターってありますよね。
でもエスカレーターって色んなところにあるのが当たり前だから、使うたびいちいち「便利だな~」とか思いませんよね?
つまり、当たり前になった時点でそれは便利ではなくなっているんです。
と、こう書いてしまうと矛盾しているように見えますが、次は視点を変えてみましょう。
例えばインターネットが突然使えなくなったとします。それがかなりの時間続くと、おそらくほとんどの人が困りますよね。でも元々インターネットがなかった時代は、インターネットがないことで困る人はひとりもいません。だって元々ないんだもの。
『当たり前』と『便利』の関係式を上手く想像してもらえたでしょうか。

さて、この無駄にも思える思考について。僕は物書きや様々なクリエイターにとって必要な時間だと捉えています。
情報過多なこの時代において、人は『考え事』から遠ざかってしまったと思っています。結果、考えることが一般的なものになり、斬新な発想が生まれにくい脳を作り出してしまう。僕はよくゼロイチができる人とそうでない人で区別するのですが、イチを発想する脳が鍛えられていないと、気付かないうちにゼロイチができない人になってしまいます。
例に出したように、『当たり前』であることをそうであると意識してみるだけで、人は考える作業に入ります。ただ、考えるまでの一歩は意志があってこそ踏み出せるのです。
物事をゼロに戻して、それについて何かしら思考を巡らせてみる。これをやっていると発想がスムーズになります。
僕はシナリオライターになる少し前に、ここまで書いてきたようなことを指導してもらえる機会がありました。当時大学生で、何も考えず生きていた僕にとってはかなり有益な話だったので、皆さんにもシェアしようと思ったわけです。
ただ、シナリオライターは一般常識が欠けていると無職になるので気を付けてください。不思議ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?