夜に包まれたら夜を抱きしめに行こう
深夜音楽を聞きながらベランダで夜風にあたっている。
いつの間にか街は夜に包まれ、遠くから電車の音が聴こえてくる。
夜は不思議だ。
まるでこの世は誰かの作ったジオラマのようだ。
決まった時間に暗くなり、決まった時間に夜が明ける。
とても神秘的で誰かにずっと見守られているようだ。
そう考えるとあれだけ嫌いだった人間の街も可愛く思えてくる。
みんな夜には勝てない。
人間は街灯を点け、部屋に明かりを灯すしかない。
人間はやはりちっぽけな存在だ。
眠れない夜があってもいいじゃない。
寂しさを武器にしてLINEするのもよし。
コンビニに行って甘いものを買ってもよし。
誰もあなたを咎めない。
あなたは今日から夜の一部になる。
夜空を眺めれば夜の一部になれるし、誰か夜更かしをしている人とネットで交流するのも夜の一部になっている気分を味わえる。
そっと夜に包まれる感覚。
夜を抱きしめ返してみよう。
夜を驚かせてみよう。
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