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なんか嫌だ!の正体


苦しい、しんどい、辞めたい、そう思って何をするのか、しないのかは意外と重要なこと。

しんどい、そう思ってはいるけど、今のまま続けてみるという選択をして心身が不調に陥ってしまうのもよくないけど、しんどいと思ったから断ってみたと即決するのも良いとは言えないことがよくある。


「極端」な選択は、リバウンドを引き起こす

例えば「会社に行くのが嫌だ」って言う事の中には、様々な理由があるはずだ。

会社の部署が嫌なのか。


会社の雰囲気が嫌なのか。


仕事の内容が嫌なのか。


人間関係が嫌なのか。


会社に行く事に意味を感じられないのか。


先輩にまた怒られるから嫌だなって思って行きたくないのか。


この仕事は社会の役に立たないから、自分が行くべきじゃないと思ってるのかなど、色々な「レイヤー=階層」があると思う。

ここらへんをざっくりと「会社が嫌だ」で済ませてしまうと、次の会社に行っても同じ事が起きてしまうかもしれない。


そこで必要なのが因数分解

会社の部署異動を出せる可能性があるのか。


会社の雰囲気のどこが嫌なのか。


仕事内容の何が嫌なのか。


人間関係の誰がネックになっているのか。

なぜいつも先輩に怒られるのか。


これがいわば第1レイヤーとでも言えよう。

これは紙に書き出してみるなり、アウトプットをしてみないと絶対に分からないことだ。

極端な選択をする人ほど、紙に書き出すという作業を一度もした事がないという人は多い。


理由がわかったら転職もうまくいく

ある相談で、実際に因数分解をやってみた。

彼女がその会社を辞めたい理由は、

時給が安いにもかかわらず、シフトがヘビーで希望していた土日に休みが一切取れなかった事。

女上司の人間性に難ありで、きついと思った事。

割と好きだと思っていた分野だったのに、実は全く好きではなかった事など、全てを紙に書き出したら、これらは何も自分の要求が叶っていないということに気付いた。

このままでは自分が苦しいのは当然で会社にいいようにされるだけだなと。

たとえその会社を自分が選んで、その時点ではベストの選択をしたと思っていたとしても。

数ヶ月経ってみたら理想と現実のギャップが激しすぎて、そのギャップを埋められる気がしない。

実は勤続年数が1年も経っていなかったので、もう少し勤めてから辞めようかなと考えた時期もあったらしい。


しかし、日々、起きる出来事にダメだダメだ。きついと危機感を抱き、スパッと辞めることを決意。

これは「会社に行くのが嫌だ」のなんとなくそう思うを因数分解して、紙に書き出し、第3レイヤーぐらいまで行った結果だ。

こういう作業ってかなり面倒だし、考えるのもしんどいし、めっちゃ疲れるし、身も心も折れそうになるのだけど、

この因数分解の作業を行う癖がつくと、自然と思考がスリムになり、リバウンドが起こらない。

そして転職の時に、同じ誤ちを犯さなくてすむ。彼女は希望とこれだけは嫌だという条件をしっかり持った上で次に挑み、今は平穏な日々を過ごしている。

因数分解して言語化することの重要性

これは「会社に行くのが嫌だ」に限らず、一つひとつの大きな概念を丁寧にひも解く事をしていくと、本当に自分のやりたい事や人生の問題の解決に繋がっていくことができる。

余談だが、この希望や避けたいという条件も聞いていると、ざっくりしている人が多いように思う。

その分析にこそ「言葉」が大事になってくる。

「嫌になる」

「やる気が起きない」

「やる意味を感じられない」


って全部似てるけど、全然違う。


これを言葉にできるかどうかがすごく大事になってくる。

ざっくり思考は楽だけど、ただただ不満が出るだけで、感情の勢いに任せて極端な選択をしてしまう可能性が大きい。


このような時期なので、ざっくりと悶々とした気持ちになる機会が多いと思うのだけど、そういう時こそ因数分解が必要だと思う。 

全ての物事において言語化できるって、最大の武器になる! 


でも、一人じゃムリ!と思うようであれば

人に聞いてもらって、それをメモしてみることから初めてみてもいい。

なんか嫌だ!という自分の絡まった様々な要因を紐解いてあげるとも言える因数分解をしてあげることが、実は一番の近道なのかもしれない。

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