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自宅の学習環境づくりについて ―オンラインで海外大学院に行こう! マガジン #25

こんにちは。
岸 志帆莉です。

このマガジンでは、「オンラインで海外の大学院に行く」というテーマで定期的に情報をお届けしています。

オンラインで大学院に通うと、学習時間の大半を自宅で過ごすことになります。自宅の環境をどう作っていくかは日々の学習を大きく左右します。

そこで今日は「自宅の学習環境をいかに整えるか」をテーマに考えていきます。


「意志に頼らない環境」をつくる

ところで「学習を続けるには強い意志がなければならない」と思っている方は多いのではないでしょうか。とくに大学院にのぞむ場合、相当な意志と覚悟が必要と思っている人は少なくないように感じます。

しかし実は、物事を続けるにはむしろ意志に頼らないほうがいいと考えられています。なにかを継続するには意志の力に頼るのではなく、むしろ意志を使う場面を極力なくしたほうがいいということです

言葉ではイメージしづらいので、たとえば朝起きてから学習する場合を例に考えてみましょう。目覚ましが鳴って、すぐに学習スタート……というわけにはいきませんよね。目覚めてから学習をスタートできるまでの間にいろいろとやるべきことがあります。

まず布団から出て顔を洗います。そしてパソコンを立ち上げ、飲み物を用意します。パソコンが開いたらブラウザを立ち上げ、コースウェアにログインし、学習に必要なサイトを一つひとつ開いていきます。そして教科書を取り出し、該当のページを開きます。文房具も用意します。ここまでできてやっと学習をスタートすることができます。さて、ここまでにいくつのハードルがあったでしょうか?

眠い朝にこれだけのハードルを乗り越えなければならないのは、精神的にも体力的にもかなりの負担です。目標を立てても挫折してしまう方が多いのは、意志の力が必要となる場面が多すぎるからなのです。

「意志に頼らない環境」をつくるには

ただし意志が必要な場面は工夫次第で極力減らすことができます。ポイントは学習が終わったときに翌日の準備まで済ませてしまうことです。

学習が終わったら、パソコンは充電器をさして机の上に置いておく。文房具や教科書も決まった位置に置いておく。教科書は該当ページを開いたまま机の上に置いておく。しおりを挟んですぐに開ける状態にしておくのもいいかもしれません。すべてその日の学習を終えた段階でやっておけば、翌日あらためて時間を取る必要がありません。というより、しまわなくてもいいものはそのまま机に置いておくという考えにシフトしてもいいかもしれませんね。

パソコン内の環境もあらかじめ整えておくことができます。学習で使うアプリやウェブサイトは自動で立ち上がるようにしておくと便利です。教科書は電子書籍リーダーで読めば、常に読みかけのページを自動で表示してくれます。一つひとつは些細なことでも、重なると大きな負担になるものです。翌日にスタートダッシュを切るためにも、学習を終えたときに次の日の準備までセットでやっておく習慣をつけたいですね。

必要なリソースには惜しまず投資を

もうひとつおすすめしたいのが、必要なリソースには惜しまず投資することです。とくに社会人は自分にとって必要なものにはきちんと投資することをおすすめします。パソコンや周辺機器、スマートフォンなど、見直すことで学習の効率化につながるアイテムはたくさんあります。

とくにオンライン学習ではパソコンは最重要アイテムです。スペックに優れ、持ち運びにも便利なものを持つことをおすすめします。私はここ数年マイクロソフトのSurface Proを愛用しています。これを選んだ理由は、本体が軽く起動までの時間が速いことです。タブレット利用も想定していることから、とても身軽であっという間に立ち上がります。使用頻度の高いOffice系のアプリやGoogleのクラウドツールとの相性も抜群です。さらに私が使用しているモデルはSIMに対応しているため、WIFIがない環境でもインターネットに接続することができます。

細かいところでは、アプリやソフトウェアなども見直したいポイントです。私は大学院生活を通して紙のノートをほとんど使用しませんでした。パソコンのなかに必要なものが揃っていれば、細々としたアイテムを持ち歩く必要はありません。私は普段onenoteというアプリをノートとして使用しています。タイピングによる文字入力に対応していることはもちろん、電子ペンを導入すれば手書きにも対応します。

教科書もできるだけ電子書籍リーダーで読むようにしています。調べ物は電子図書館や各種データベースをフル活用します。論文や資料はクラウド上に保管し、すきま時間にスマートフォン片手に読み進めます。何事もデジタル化しておけば、「○○を忘れたから学習できない」といったリスクを避けることもできます。

デジタルツール以外にも、家具や部屋着、睡眠グッズなど、見直せるアイテムは多岐にわたります。社会人の方は、自分が必要だと思うものには惜しまず投資してみてくださいね。

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このたび、私のnoteで連載してきた「オンラインで海外大学院に行こう!」マガジンが書籍になりました。

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