大学院を選ぶうえでこだわった5つの条件 ―オンラインで海外大学院に行こう! マガジン #18
こんにちは。
岸 志帆莉です。
このマガジンでは、「オンラインで海外の大学院に行く」というテーマで定期的に情報をお届けしています。
前回は私が「オンラインで大学院に行く」という選択肢にたどり着くまでをお話ししました。
今日はいざ大学院を選ぶときに私がこだわった5つのポイントをご紹介したいと思います。
大学院選びで重視した5つの条件 ―私の場合
当時私が大学院選びにおいて重視していたポイントは次の5つです。
① 英語で学べること
② 予算内に収まること
③ オンラインで完結できること
④ 本当に学びたいことを学べること
⑤ 出願プロセスが比較的シンプルであること
条件① 英語で学べること
まずはなんといっても英語で学べることがポイントでした。当時の私の使用言語は日本語と英語のみで、海外では日本語で学べるコース等はほぼないため、英語で学べるコースへと必然的に絞られていきました。
条件② 予算内に収まること
予算も重要なポイントでした。私の場合は他のライフプランとの兼ね合いもあり、大学院のために借金やローンを組む予定はありませんでした。自分自身の支払い能力を慎重に吟味し、在学中の2年間で学費を払い終える計画を立てました。また休学の際に学費がかからないかどうかもチェックポイントに加えました。予算は個人の価値観が強く表れるところです。もちろん学費を投資として捉え、将来何倍にもして取り返すという考え方もあると思います。人生の優先順位は人それぞれですので、各々の正解を見つけていただきたいと思います。
条件③ オンラインで完結できること
また極力オンラインで完結できるコースが希望でした。海外大学でスクーリングが義務づけられている場合、その回数分の渡航費用と滞在費がかさみます。しかしオンラインで完結するコースならそれらのコストをまるごと節約できます。さらに時間や場所の融通が利き、仕事や家庭との両立も図りやすくなると考えました。(それにせっかくオンラインで学ぶなら、オンラインだけでどこまでやれるのか試してみたいという好奇心もありました)
条件④ 本当に学びたいことを学べること
自分が本当に学びたいことを学習できるかどうかも大切なポイントでした。社会人が時間とコストをかけて学ぶわけですから、自分にとって本当に必要なことを学びたいですよね。
私は教育学についてはゼロからのスタートだったので、まずは一から体系的に学習できるコースを探しました。そのうえで学習が進むにつれて自分の方向性を絞っていけるようなコースがいいと考えました。これらの希望を整理すると、「分野は一般教育学で選択科目が多いコース」という希望が見えてきました。
条件⑤ 出願プロセスがシンプルであること
出願プロセスの簡潔さも重要なポイントでした。仕事や家事の合間を縫って手続きを進めていくわけですから、プロセスが簡潔であるに越したことはありません。あまりに手間がかかるとその時点で挫折してしまいます。
大学院への出願には時間も労力もかかります。ただ国によっては統一システムを採用して簡素化を図っているところもあります。たとえばイギリスではUCAS(The Universities and Colleges Admissions Service)という公的機関が国内大学の出願事務を一括で担っています。フランスでも「フランス政府留学局」(campusfrance)が一元的に窓口を担っています。このようなシステムが採用されている国の場合、併願にかかる労力をかなり抑えられます。
また推薦状の枚数も見逃せないポイントです。詳しくは改めてお話ししますが、アメリカだと3通、イギリスでは2通求められるのが一般的です。推薦状の枚数によってもかかる時間や労力がずいぶん変わるので、ここも無視できないところです。
これらの条件をもとに絞っていき、最終的にイギリス国内の3つの大学が候補に残りました。イギリスの大学が残ったことは自分のなかではまったくの偶然だったのですが、調べていくにつれてある種の必然性のようなものも見えてきました。
次回はそのあたりのお話と、3つの選択肢のなかから最終的に一つの大学に絞ったところまでを振り返ります。
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