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仕事との両立について考える ―オンラインで海外大学院に行こう! マガジン #26

こんにちは。
岸 志帆莉です。

このマガジンでは、「オンラインで海外の大学院に行く」というテーマで定期的に情報をお届けしています。

大学院への進学を考えるとき、社会人にとってもっとも不安なことは仕事との両立ではないでしょうか。とくにフルタイムで働いている場合、仕事との両立がイメージしづらいという方も多いかと思います。

そこで今日は社会人にとって欠かせない視点である「大学院と仕事の両立」について考えてみたいと思います。

ピンチのときは仕事優先

私自身、入学するまでもっとも不安を抱えていたのは仕事との両立でした。しかし結論から言うと、私の場合はものすごく仕事に差し支えたという感覚はありませんでした。というより、仕事に支障を来さないよう気をつけていたというほうが正しいかもしれません。私はもともと仕事に生かす目的で大学院に進んだので、優先順位は常に仕事>学業と決めていました。仕事のために始めたことなのに、仕事のほうに差し支えてしまっては本末転倒ですよね。

もちろん時には仕事と学習の山場が重なり、カオスな状況を迎えたりしたこともあります。とくに一度社運がかかっているといっても過言ではないほど重要なコンペが課題提出と重なってしまったことがあり、もはやこれまでか……と思ったこともあります。しかし「ピンチのときは仕事優先」というルールを決めていたこともあり、パニックになることはありませんでした。先に仕事の目処をつけておき、日中は全力で仕事に取り組み、大学院の課題のほうは残りの時間でできるところまでやる。もちろん大学院の課題にも全力で取り組みますが、時間的にも労力的にもひとりでできることには限りがあります。いい意味で「できるところまで」と割り切れるかどうかが一つのポイントだったかと思います。

大学院生活を振り返ると、確かにピンチの局面は何度かありました。しかし最終的にはいつも何とかなってきたように思います。ときに夜中まで課題に取り組んだり、出張先のホテルにも課題を持ち込んだり、週末を潰したりなど無茶をすることもありましたが、最終的には力技も交えつつなんとかやり繰りをしてきました。人間は一度船をこぎ出せばどうにか溺れないよう踏みとどまる生き物なのかもしれません。もちろんこれまでお伝えしてきたように、家事の時短や自宅の環境整備によって学習時間を生み出したりなど、生活面はかなり工夫してきました。そうした工夫に救われたところもかなりあったと思います。

助けを求めることの大切さ

とはいえ大変なときには溺れる前に助けを求めることも大切です。大学院で学んでいる間だけでも、周囲や外部のリソースを意識的に頼ってみてはいかがでしょうか。

とくに子育て中は周囲の支えなくして大変な学習を乗り切ることはできません。身近な家族や親族を頼ることができれば幸運ですが、それが難しくてもあきらめず周囲にヘルプを出してみてはいかがでしょうか。子育て支援センターやファミリーサポートなど、頼れる存在は地域にもたくさんあります。余裕があれば民間のサービスを検討してみるのもおすすめです。ベビーシッターや家事代行、ネットスーパーや宅配サービスなどさまざまなサービスがあります。人だけでなくモノに頼るという手もあります。とくに自動調理鍋や食洗機など、最近のいわゆる自動系家電は本当に頼れる存在です。誰かに助けてもらうことは決して恥ずかしいことではありません。最近「求援力」という言葉も聞かれるとおり、自己を開示して必要なヘルプを求めることは現代の社会人にとって必要なスキルです。助けてもらったぶん相手にお返ししたり社会にペイ・フォワードしていけば、社会にとってもよりよい循環につながると思います。

休むことの重要性

さらに私が個人的にもっとも大切だと思っていることをお伝えします。それは休むときは思いきって休むということです。

社会人が学習を続けていくにはさまざまな困難が伴います。仕事や家庭のトラブルなど予期せぬことも起こります。毎日フル稼働で過ごすわけにはいきません。つらくなる前に思い切って休みましょう。しんどくなったら布団をかぶって寝てしまいましょう。365日休みなく闘い続ける必要はありません。

しかも休むときは中途半端に休むのではなく、思いきり休むのがおすすめです。気晴らしにどこかへ旅行に行くのもいいですし、誰かと会って思いきり話をしてもいいかもしれません。しっかり休むことで心も体もリフレッシュし、また新たな気持ちで学習に向かえるようになります。

仕事や家庭とのバランスを取るには、自分のなかの調和が取れていることが大切です。学習を進めるためにも、休むときは休む。そのことをぜひ心に留めていただきたいと思います。好きなものを食べるとか公園を散歩するなど、ちょっとしたことで構いません。有給休暇などを使って休みを先取りしてみるのもいいですね。

これから大学院に臨まれる方は、ぜひ自分なりのリフレッシュ方法について考えてみてください。

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