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恋人と離れた場所で観た映画たち
遠隔映画祭
そう名付けて2人で楽しんだ思い出。
すぐに会える場所にいない2人が、同じ趣味を楽しもうと2人で考えたこと。
それが、遠隔映画祭なるものでした。
2人で遠隔で観た映画は、2人の境遇に似ているものだったり、どちらかが観たい映画でした。
・君への誓い
・イルマーレ
・糸
・恋空
・引っ越し大名
・余命10年
・フォルトゥナの瞳
・明け方の若者たち
・家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。
・リザとキツネと恋する死者たち
・沈黙のパレード
・四畳半タイムマシンブルース
・地獄の花園
・新解釈 三国志
・ラブ・アクチュアリー
約一年半の遠距離恋愛の中で観た映画たち。
サブスクで観る映画は、日付と時間を決めて、時間ぴったりにお互いが再生ボタンを同時に押して観始める。
映画館で観た映画は、数十分の差はあるものの近い時間帯を探して観に行く。
あるいは、特典のために一週ずつずれて観に行くことも。
離れていても、相手と楽しめる時間を割いて、端末やスクリーンを目の前にする時間はものすごく愛おしくて尊いものたちでした。
そして、昨年の6月。私が彼の住む場所の近くへ引っ越してきてからは、一緒に映画を観られるようになりました。
初めて2人で映画館で観た映画は、「君たちはどう生きるか」。
それまで、観た映画について離れていたこともあって熱く語り合うことは少なかったのだけれど、
初めて映画の後に行ったミスタードーナツでドーナツと麺を頬張りながら、
「あのシーンは〇〇な意味だったのかな」
「私は〇〇な気がしたよ」と話し。
店を出てからも歩きながら2人で語り合いました。
結果1番2人の中で印象深い感想は、
「菅田将暉さんが声をしているとわかっていても、青サギが菅田将暉さんだとは思えない」
ということでした(笑)
映画の冒頭が少し怖くて、咄嗟に彼の手を掴んでしまっても彼は優しく手を握り返してくれ、
「映画を観ながら手を繋ぐこともできるような距離感にいられるようになったんだな」と実感したことも覚えています。
初めて映画館へ2人で行くと決めたこと。
観たい映画を決めて時間を調べること。
映画館でチケットを買うこと。
座席を選ぶこと。
暗闇の中で隣で同じ映画を同じタイミングで彼が観ていること。
いつかきて欲しいと願っていた時間、空間の中に自分がいることがとても嬉しかったです。
映画館だけでなく、家でも一緒に映画を観ることができるようになり、たくさんを観たけれど、
ほとんど私が途中で寝てしまっています(笑)
彼の隣は心地よくて気づいたら彼の手を握ったまま寝ていることもしばしば。
DVDでファインディング・ニモを観た時には、終わってからもなかなか目が覚めずにいた私。
メインメニューで流れるパパとドリーのやりとりを彼は覚えてしまうほどに聴いてしまったそうで、私が起きた頃には、音声に合わせてセリフを言っていました(笑)
そして、クリスマスには「毎年観るのをイベントにしよう」と決めた映画【ラブ・アクチュアリー】を彼の隣で見ることができました。
2人で離れた場所でも楽しめるように。
と、考えたもの。
あの頃の気持ちを忘れず大切に。
離れても近くにいてもこれからも彼と一緒に楽しんでいきたいです。
#映画にまつわる思い出
#恋人
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