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#小説
【SS】ある野良猫の話(2959文字)
結婚を前提に同棲していた恋人が出て行った。
洗濯かごの中のワイシャツ。
ソファの脇のタバコ。
うっかり忘れていったのだろう。
それらを除いて彼の痕跡はすっかり無くなってしまった。
なんともまあ、あっさりした別れだ。
31歳、女。また振り出しに戻る。
自分の荷物だけが残されたがらんどうの部屋でひとり、置いていかれたタバコをふかす。
自分を置いて進んでいくひとの背中。
あの光景を昔も見た。
天
神の器⑥時空のはざまで / ミラクルさん・アリエルさんコラボ企画
「ミラクルさーん!!!!」
遠くから声が聞こえる。
ここはどこや?
なんかいつものnoteとちゃう気がするな。
枝折さんがおるってことは……
人のnoteに飛んできてもうたんか。
しかし、言うたらあかんけど居心地が絶妙に悪いな~
友達の家に遊びに来たけどおらんくて、その子のおかんとふたりっきりになってるときみたいな居心地の悪さや。
うーん、なんか落ち着かへんし、ここでは書く気になれんなあ。