神の器⑥時空のはざまで / ミラクルさん・アリエルさんコラボ企画

「ミラクルさーん！！！！」
遠くから声が聞こえる。

ここはどこや？
なんかいつものnoteとちゃう気がするな。
枝折さんがおるってことは……
人のnoteに飛んできてもうたんか。

しかし、言うたらあかんけど居心地が絶妙に悪いな～
友達の家に遊びに来たけどおらんくて、その子のおかんとふたりっきりになってるときみたいな居心地の悪さや。

うーん、なんか落ち着かへんし、ここでは書く気になれんなあ。

「枝折さん、すんまへん。
ちょっと俺の代わりに実況中継したってくれません？
頼んますわ！　俺今から好きな子救いに行かなあかんねん。
じゃ、ヨロシク！」

――そう言ってミラクルさんは去っていった。
よく分からないがやってみよう。
なんだか面白そうだし。
なにより私は関西弁フェチなのだ。
あんな風に頼まれたら、断れるわけないじゃないか。

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〇前回のお話↓（これから読んでね♡）

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🤵‍♂️🤵‍♂️🤵‍♂️👼
いたいた！探しましたよ！
時空のゆがみでミラクルさんだけ飛ばされちゃったみたいで。

👨
おお、おったおった。
ここが地獄か。
意外と普通やな。
人間界のオフィスにそっくりや。

せやせや、そんなことは置いといて。
俺はこれからどうしたらええんや？

あの娘はこんな風に死ぬべきじゃあらへん。

優しい男と結婚して、幸せな家庭を築いて、おばあちゃんになって、みんなに見守られながら笑顔で死ぬべきなんや。

そんとき横におるのが俺やったら嬉しいけどな。

🤵‍♂️🤵‍♂️🤵‍♂️👼
死んだ人間を生き返らせるには大神様の力が必要です。

👨
シンプルな話やな、トップに話つけりゃ解決っちゅうこっちゃ。

🤵‍♂️🤵‍♂️🤵‍♂️
この先に大神様のお部屋がございます。
ここからはミラクルさんお一人で。

👨
なんでや？

🤵‍♂️🤵‍♂️🤵‍♂️
わたくしどものような下っ端が大神様のお部屋に入るなんぞ、恐れ多くてできないのです。

 👼
私に至っては完全にアウェイですしな。

 👨
なんやあんたら、意気地ないなあ。

大神様ゆうたってただのおっさんやろ。
人間界でも一緒や。
総理大臣でも大企業の社長でも、家に帰れば妻と子供が最優先のただのおっさんや。
あほなやつは外に愛を求めたりもするけどな。

まあええわ。
ほないってくるな！

＊＊＊

🤵‍♂️🤵‍♂️👼
行きましたな。
しかしミラクルというやつ、なんたる恐れ知らず……

して阿修羅様、さきほど彼を利用するとおっしゃいましたが、あれはいったいどういうことです？

 🤵‍♂️
よくぞ聞いてくれた。
君たちは今の天界に嫌気がささないか？
権力争いや天界派閥など、くだらない。

🤵‍♂️🤵‍♂️👼
それは、たしかに……（モゴモゴ）

 🤵‍♂️
しかし、我々下っ端が神様になって天界の仕組みを変えるなぞ、何百年、いや何千年かかるか分からない。
じゃあどうするか？

人間界からの神様枠を利用するのだ。
彼はきっと愛する女を生き返らせるためなら何でもやるはず。

断言しよう。
ミラクルは必ず神様になる。

なんせ愛する女を生き返らせるために地獄にやってくるだけでなく、大神様と相対できるような肝っ玉の持ち主はなかなかいないからな。
奴は人間界からの神様枠にぴったりとはまる男だ。

🤵‍♂️🤵‍♂️👼
ほほう、ほほう
それで我々はどうなるのです？
（彼を神様に押し上げて何の得が…？）

君たちもあの男を監視してきて分かっただろう？
奴ほど単純で御しやすい人間はいない。
我々が裏で彼を操るのだよ。

奴にはお飾りの神様になってもらい、我々が天界を支配するのだ！！！
ぶあっはっはっはっは！！！！

🤵‍♂️🤵‍♂️👼
おお！！さすが阿修羅様！
（さきほど権力を否定しておられたことはだまっておこう。それにしても笑い方がうざいな）

🤵‍♂️大鎌田くん、死神田くん、君たちには私の右腕・左腕になってもらいたい
エンジェールくんには天使組合との橋渡し役をお願いしたい。

🤵‍♂️🤵‍♂️👼
はは！！
我々で天界を変えてやりましょう！
（なんてことだ、信じられない大出世だ！）

🤵‍♂️🤵‍♂️🤵‍♂️👼
ぶあっはっはっはっは！！！！

＊＊＊

👨
しかし無駄に長い廊下やな～
ちかれたわ。
まあ最近運動不足やしな。
ええ機会やおもとこ。
おお、大神様の部屋ってのはここやな。

トントントン♪（ノックは３回、日本のマナー）
ム？　ドアが開かへんな。

「枝折さーん！！　なんで入れへんのやろ？」

「このページから大神様の部屋には通じてないんですよ。大神様の部屋のセキュリティ、めっちゃ厳しいみたいで。海外のサーバーからならアクセスできそうなんで、北米にお住いのアリエルさんにお願いしときました！　以下のリンクから飛べますんで！」

「なんや不穏な響きやな。悪いことはしたらあかんで！　まあええわ。ありがとうな！　またコラボしよや！」

「ぜひぜひ！　ご武運祈ります！」