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こよみ薬膳 -sole-

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からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
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#杵屋

こよみ薬膳 #大雪 12/7〜21頃

こよみ薬膳 #大雪 12/7〜21頃



雪が地表をおおう頃。あらゆるものが閉じて、動物たちは穴蔵にこもって冬眠をはじめる。

暖かくて今年は過ごしやすい!と思いがちですが、実は暖冬の方が寒暖の差が大きくからだの調節機能がゆらぎやすくなります。もう一つ気をつけたいのは、活動的になりすぎて春の自分からの借り入れが増えてしまうこと。

暖冬になると動物たちが冬眠できず食べものを求めて田畑に降りてくるといいますが、人間も暖かいと家にこも

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こよみ薬膳 #白露 9/8〜22頃

こよみ薬膳 #白露 9/8〜22頃



天から地へと冷気が降りて、草花に朝露が結ばれる頃。

9/9は五節句の5番目、重陽(ちょうよう)の節句。陰陽の考え方で陽となる奇数の最大値“9”が重なるため、節句の故郷、中国では重要な節句とされていました。

重陽の節句の花は菊。前日に菊の花に真綿をかぶせて、夜の間に菊の花におりる朝露を含ませてそれを飲んだり身を清めたりすることで不老長寿を願います。

今回のお菓子はその風習より「着せ綿(

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こよみ薬膳 #処暑 8/23〜9/7頃

こよみ薬膳 #処暑 8/23〜9/7頃



暑さが収まってくる頃。台風のシーズン。
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処暑とはいうものの、残暑がきびしい今夏です。この時期、蒸し暑さを運んでくるもののひとつが台風です。
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湿気を含んだぬるい風はからだにまとわりついて汗腺をふさぎ、からだの内側に不要な水分と熱をこもらせます。これは夏疲れの食欲不振や消化不良、からだや頭の重だるさ、皮膚の湿疹を悪化させる原因のひとつになります。
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その上に冷房の乾いた風に当たりつづける

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こよみ薬膳 #雨水 2/19〜3/5頃

本日より二十四節気は「雨水」。
降る雪が雨へと変わる頃。
凍った大地が春の雨でうるおい、ゆるみ、生き物が目覚めはじめます。

ゆるんだ大地から草木が芽を出すように、
この時期は皮膚や目にできものやかゆみなどトラブルが出やすくなる人も。
春は発陳、古きを押し出し新しきを生み出す季節といわれ、
冬のあいだ栄養やエネルギーとともに
体内にためこんでいた要らないものを外へと排出する作用がはたらきます。

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