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こよみ薬膳 #白露 9/8〜22頃

天から地へと冷気が降りて、草花に朝露が結ばれる頃。

9/9は五節句の5番目、重陽(ちょうよう)の節句。陰陽の考え方で陽となる奇数の最大値“9”が重なるため、節句の故郷、中国では重要な節句とされていました。

重陽の節句の花は菊。前日に菊の花に真綿をかぶせて、夜の間に菊の花におりる朝露を含ませてそれを飲んだり身を清めたりすることで不老長寿を願います。

今回のお菓子はその風習より「着せ綿(きせわた)」。この時期のお茶席では定番のお菓子の意匠です。

他にも菊の花をひたしたお酒を飲む風習もありますが、菊の花は今でもよく使われる生薬のひとつです。のどが腫れるタイプの風邪や目の充血、イライラしがちな時のめまいやのぼせ、頭痛、手足のふるえや筋肉のけいれんなど、からだの外側内側の熱を冷まして治めてくれます。中国茶としても定番なので取り入れやすいですよ(冷えを感じる時、元気が出ない時は控えてください)。

本来、節句は陰暦でとらえる方が良いと思いますが(菊人形が飾られるのもこれからですね)、今年はちょうど明日10日に新月を迎えます。陽極まりて陰となる、新しい流れが起こる節目としてはぴったりのタイミング。抱え込んだ荷を下ろしたり、古いものを買い替えたり、欲しかったものをひとつ手に入れたり、なにかをはじめたり。こころ新たに一歩踏み出してみませんか?

#こよみ薬膳 #季節編
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