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こよみ薬膳 -sole-

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からだとこころを季節のリズムに乗せてかろやかに。 東洋医学の主流、中国伝統医学と薬膳の知恵を元に ゆるやかに調子を上げていくメッセージを 二十四節気に合わせてお届けします。
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2018年11月の記事一覧

こよみ薬膳 #小雪 11/22〜12/6頃

こよみ薬膳 #小雪 11/22〜12/6頃



大気が冷えて雨が雪に変わりはじめる頃。北国や山間部からちらほらと雪の便りが届く。

今回はむくみと冷えのおはなし。
寒いから温かいものを飲んであったまろう!と、のどは渇いていないのにやたらとホットドリンクを飲んでしまうこと、ありませんか?実はそれが冷えを呼ぶむくみの原因になっているかも。

熱湯も常温に戻れば体温より冷たい水。飲むときは熱々でからだを温めても体内に入ると体温以下まで下が

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亥の子餅、こしらえました

亥の子餅、こしらえました



今日は陰暦十月の亥の日。
無病息災と子孫繁栄を願い、千年以上にわたってこの日に食べられてきたものがあります。「亥の子餅(いのこもち)」イノシシのこども、うり坊を模したお餅で源氏物語にも描かれています。冬場の火難除けの意味もあり、茶道では炉開きのお菓子として親しまれています。

季節の和菓子や郷土菓子には無病息災や厄除け、延年長寿や子孫繁栄を願い、数百年〜千年以上の由来をもって今に伝わってき

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こよみ薬膳 #立冬 11/7〜21頃

こよみ薬膳 #立冬 11/7〜21頃



冬の気配が立つ頃。木枯らしの便りが届き、近くの山々の頂も雪をかぶりはじめる。

木枯らしは冬の気圧配置で吹く風速8m/sの強い北寄りの風を指すのだそう。関東と関西ではその年初めて吹いたときに木枯らし1号と発表されますが、関東では平均するとこの立冬の頃に当たり、まさしく冬の到来を告げる風物詩です。

春に芽生え、夏は太陽の力を得て成長し、秋に実りを収穫し、冬はその恵みを以って次の春のため

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