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和菓子をどうぞ

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すこやかに、しあわせにー。今も昔も変わらぬ願いを込めてつくり味わい、伝えられてきた日本のお菓子。今この時をともに迎えられた喜びに、この先もつつがなく過ごしてゆけるよう祈りを重ねて… もっと読む
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#清明

4/5〜19 清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』

4/5〜19 清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』

提供: 4/5〜19
菓銘: #花筏 -はないかだ-
薯蕷きんとん(山の芋使用) | 赤こし餡
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桜の盛りは一瞬。その去り際はうららかな水面を連なって流れゆく筏 いかだ のよう。薯蕷きんとんをおだまきで絞り出して春の川を映しています。中は小豆のこし餡です。
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今年は四月三日が旧暦三月三日、上巳の節句でしたが、古くはこの日に青青とした草を踏み、川で禊ぎをして穢れを祓っていました。月の暦に基づくた

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4/12〜19 清明のお菓子②『汐干狩 -しほひがり-』

4/12〜19 清明のお菓子②『汐干狩 -しほひがり-』

提供: 4/12〜19
菓銘: #汐干狩 -しほひがり-
薯蕷饅頭(山の芋使用) | 小豆こし餡
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旧暦三月三日の上巳の節句、今年は4/14にあたります。古くは川や海でからだを清めたことから後には磯遊びへと発展しました。旧暦では毎月朔日は新月、その1,2日後は大潮です。直後の三月三日は汐干狩日和ということですね。貝合わせの遊びも元々はこうした風習から来ているのでしょう。節句は旧暦で祝うと様々な習

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4/4〜11 清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』

4/4〜11 清明のお菓子『花筏 -はないかだ-』

提供: 4/4〜11
菓銘: #花筏 -はないかだ-
求肥練切 | 小豆こし餡
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花散らしの雨になりましたね。名残の花をお菓子でどうぞ。清らかな川に舞い散る桜の花びらが連なり流れてゆくさまを筏にたとえた花筏、今回はひさしぶりにつなぎに甘い餅生地、求肥を使ってあっさりとした練切に仕上げました(帯のような成形に薯蕷の生地は向かないのです)。中は小豆のこし餡です。
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毎年この時期の門出の日には桜が咲

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4/13〜17 清明のお菓子「花筏 -はないかだ-」

4/13〜17 清明のお菓子「花筏 -はないかだ-」

提供:4/13(月)〜17(金)
菓銘:花筏 -はないかだ-

盛りを過ぎ、うららかな水面に舞い降りた桜の花びらが連なり流れていく様を筏(いかだ)にたとえた惜春の風物詩、花筏を山の芋を使った薯蕷(じょうよ)きんとんでおつくりしました。中は小倉餡です。
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流れる水の清々しさが秘めるのは春のいのちの力強い脈動。山川の水、海の潮のみならず、まばゆいばかりに青さを増す木々の枝や艶めく花々が匂うのもその内

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