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4/12〜19 清明のお菓子②『汐干狩 -しほひがり-』

提供: 4/12〜19
菓銘: #汐干狩 -しほひがり-
薯蕷饅頭(山の芋使用) | 小豆こし餡
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旧暦三月三日の上巳の節句、今年は4/14にあたります。古くは川や海でからだを清めたことから後には磯遊びへと発展しました。旧暦では毎月朔日は新月、その1,2日後は大潮です。直後の三月三日は汐干狩日和ということですね。貝合わせの遊びも元々はこうした風習から来ているのでしょう。節句は旧暦で祝うと様々な習わしの意味が通じます。
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そのほかにも中国では野山に出掛けて柔らかな若草を踏み遊ぶ「踏青 とうせい」という風習があり、日本でも野遊びや摘み草をして一日遊んだそうです。今でいうピクニック。春の陽気に誘われて外へ出て自然の息吹をからだに取り込んで元気を養いたくなるのは昔も今も変わりませんね。
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◎季節の一句
『摘草や雨後のきらめき笊に詰め』
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摘草は万葉集の歌にあるように行楽と行事を兼ねた日本の春の伝統的な行事。芹、蕗の薹、蓬など香りの強いものや、菫、土筆、蒲公英など可憐なものが摘む草の代表。摘み草につく雨粒が水晶のかけらのようにきらめき、その表面には輝く世界を映し、濡れる手にやさしくふれてくる。
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作: 志田 円/福岡・北九州の俳句結社「自鳴鐘」同人
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#二十四節気 #清明 #上巳の節句

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