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繋がること

この前、他部署が関わっている国際会議に、応援職員として5日間、参加してきました。英語を仕事で使ってみたいという気持ちもあったので、参加することができたのは、とても光栄なことでした。

ただ、国際会議の応援職員と言っても、会議で英語で発言をするといったものではありません。
私のその期間の仕事はコーヒーやお菓子が置いてあるカウンターで、会議の出席者にコーヒーやお菓子を提供をすること。手が空けば会議の様子を見てもよかったので、ちらりと会議の様子を見ていたりもしていました。

最初はコーヒーの提供が主な仕事だから、英語はあまり使わないかなあと、内心肩を落としていたのですが、段々と、会議の出席者と軽い会話をすることができました。
時折、「パソコンの中の資料を印刷をしたいのだけれど、どうすればいい?」と聞かれたり、「自販機の中でおすすめのコーヒーってある?ミルク入りのがいいのだけれど」と聞かれて一緒に選んだりも。

短い会話だけれども、自分の伝えたいことを伝えられた喜びは積み重なっていきます。たまにちゃんと聞き取れなかったり、伝えられなかったりして悔しかったなとお風呂の中で思ったりもしたのですが。でもその悔しさが「もっと分かりたい!伝えたい!」という思いに繋がりもします。

二日目、三日目と過ぎていくうちに、よくコーヒーサービスに来てくれる出席者たちがにこりと笑って、すれ違うときに挨拶をしてくれました。彼らのオープンマインドに触れると、不思議とこちらも心からの笑みを見せたくなります。

最終日に、コロンビアの方が、コーヒーサービスを担当した職員にミサンガをくれました。彼はよくコーヒーを飲みに来てくれて、会話をしてくれました。

「5日間ありがとう。これは友情の証です。いつでもコロンビアに来てくださいね、歓迎しています」

私がいただいたミサンガは紫やオレンジを使った、こっくりとした色合いの可愛らしいものでした。手の中からか、胸の奥からか、じんわりとあたたかさが滲んでいきました。

最近になってやっと、また外国に行けるようになり始めた今、今回の国際会議で参加者同士が「久しぶり!」とハグをしているのを目にしました。
そして私自身も、少しだけかもしれないけれど、英語で会話をし、他国の人と繋がることができた喜びを久しぶりに感じました。

なぜ自分が語学に興味があるのか、再確認できた気もしています。
大学時代の方が今よりも、外国の方と繋がっていたからこそ、今の生活に何か物足りなさを感じるのも事実です。

語学は文化が違う人と繋がるためにあるということ。

この先、コロンビアの方にいただいたミサンガを見るたびに、私はそう感じるのだろうと思います。
だからこそ、英語を学び続けます。それと、今回の会議で多くのフランス語話者にも出会いました。フランス文学やフランス料理も好きなので、挑戦してみようかと。フランス語は文法が難しいよと聞きますが、それも含めて、楽しんでいきたいです。

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