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sion
2023年11月23日 14:52
「コンビニ人間」に次いで、村田沙耶香さんの作品を読むのはこの「地球星人」でした。「コンビニ人間」のときにも感じたことですが、村田沙耶香さんの作品を読んだ後、「現在の『常識』に、自分たちは囚われすぎているんじゃないか」という疑問が浮かびました。今回の「地球星人」も、女は結婚をして、子を産まなければ、「人間工場」の部品として、うまく機能せず、寂しい人生を送るという、いつの間にか「地球」で
2023年9月11日 16:12
大学生の頃、太宰の小説が苦手というか、途中で読んで苦しくなった記憶がありました。読んだ後の後味も、読み途中も気持ちが塞がる。「人間失格」も辛うじて、最後まで読むことができたような気がします。けれど、社会人になり、自分がそこまで精神的に強くはないと、自分の弱さを段々認めることができるようになってから、太宰治の小説が不思議なほど、心に沁みました。それは共感できる部分も増えたというのも
2022年11月19日 17:36
つい最近まで転職活動をしていたのですが、読書にあまり身が入らない状況でした。自分の生き方や、働く先があるかなと、漠然とした不安があったりして、一度読んだ文を読み直すことも多々ありました。そんな時にふと、彼と出かけた先の近所の本屋さんで、吉本ばななさんの「ミトンとふびん」の背表紙を見つけました。「あ、これ」様々な色が混じった美しい装丁に魅了され、その本を手に取って、表紙と裏表紙の帯の文言