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vol1 iPad勉強のメリットと概略

iPadって良いらしいけど、勉強に必要なの?
デジタル勉強良いらしいけど紙派だし、そんなに必要ないかな。
パソコンあるし、iPadって要らないかな。
なんとなく周りが使っているから興味があるけど、よくわかんない。

そんな想いを抱えている人がいるのは当然だと思います。

iPadは便利だということはわかっていても、即決で買うには高すぎます。また、普段電子機器を勉強に使わない人は、そもそも使いこなせるかなと不安になるかもしれません。

今ではiPadをガンガン使いこなしている僕も最初は、

iPad………うーん、要らないかな。

と思っていました。しかし、iPadを使い始めてから勉強環境が一新してかなり効率化されたと思います。また、ずっと画面を見続けることや、そもそもデジタル勉強にも最初は慣れませんでしたが、徐々に慣れていきました。

それからは、ほとんどペーパーレスな勉強をしています。

僕は2年半の間自分で試行錯誤したり、調べたりしながらiPadでの勉強法を考えてきました。その中には、どうしたら良いか最初はわからなかったものも多くありました。

同級生でiPadを持つ人が多くなると当然のように僕と同じような疑問を持つ人が多くなりました。その度に質問に答えていましたが、毎回答えるのは大変なので、ストックしようと考えました。

基本的にストックの内容はブログに書いています。しかし、ブログに載っている内容は項目ごとの内容が多く、ある程度iPadを使ってみて疑問が生まれていることが前提です。

このnoteでは、僕がiPad勉強に必要だと思うことを購入の段階から効率化に拘った部分まで書く予定です。

そのため、iPadを買ったは良いもののあまり使いこなせていない人から、効率化やアプリの使い分けにも気を配っている人まで参考になるかなと思います。

まず、vol1では、iPad勉強のメリットとその概略を紹介したいと思います。


iPad勉強の最高のメリット

iPad勉強を取り入れることのメリットは大きく分けて3つあります。

・情報を手軽に持ち運べる
・高品質なノートを作れる
・情報をとりだしやすい

情報を手軽に持ち運べる

僕がiPad勉強を始めたきっかけは、大学1年の終わり際に「iPad勉強を取り入れている医学生のブログ」を見たことでした。

iPad勉強の良さはもちろんのことですが、大量の医学書やレジュメ(プリント)の山が置かれていました。

大学入学時にある程度は覚悟していたことですが、いざ見るとかなり多いなという印象でした。また、その横に置いてあったiPadで集約できる。という文言をみて一気にiPadに気を引かれました。

複数の本を持ち歩く。これは意外と大変です。

本を持ち歩くにはかなりのスペースを取りますし、そもそも重いです。医療職を中心として、本を複数冊使い分けるような、資格勉強をする人や情報系、法曹志望の人などはこれこそ最大のメリットとなるかもしれません。

重いものを持ち歩くのは大変ですし、重いからといって家に置いてきて後で、「あっ、必要だった!」となるようなこともなくなります。

僕は、書籍を裁断してスキャンするといういわゆる自炊をしています。(自炊については後のnoteで詳しく書きます。)自炊をする以外にも、kindleなどで電子書籍が売られているので手軽に電子化をすることができます。

自炊した本も、電子書籍の本も容量とお金の許す限り持ち歩くことができるので、実質自分の自宅の本棚を持ち歩いているような状態になります。

実際に、紙で勉強していた人がiPad勉強を導入する理由の多くはこれかもしれません。それほどまでに手軽に持ち運べるというのは強みだと思います。

また、外出先への荷物を減らすだけでなく部屋中にある大量の書類を取り込んでクラウドに保存すれば部屋にある物をかなり減らすことができます。


高品質なノートが作れる

知識の体系化と整理のためにノートを作成します。学問によっては、イラストや画像を多く使うものもあるかもしれません。

医学では実際に図やイラストを多用します。そのようなものでは、自分でイラストを書くのは大変ですし、コピーして貼り付けるのはかなり大変です。また、コピーすれば多少なり元よりも劣化してしまいます。

しかし、iPad勉強で電子化してしまえば簡単に、高品質なノートを作ることができます。スクショして貼り付ければ図やイラストを簡単に挿入できます。

高品質なノートの作り方はvol7 画像や表を使って高品質なノートを作ろうで紹介しています。


情報を取り出しやすい

iPad勉強の魅力の最後の1つは、「情報の取り出しやすさ」です。

自分の本棚から目的の書籍を取り出す
本の中で目的のページを探す

このようにすれば、本から欲しい情報を取り出すことができます。iPad勉強では、

本の全ての文字を認識して検索する
自分の書いた注釈も検索する

こんなことができるようになります。なので、複数の本やノートの中あkらまとめて検索して情報を取り出すことができるようになるのです。

実際に、手書きノートアプリのgoodnotes5では、書き込んだ文字にテキスト認識がされるようになっています。また、PDFを自炊する際にOCR化という処理を施しておけば、教科書内の文字をほぼ認識することができます。

これらを使いこなせるように慣れば、情報のinputだけではなく、outputを高速化することができます。

自炊やOCRについては詳しくはvol13で紹介します。


なぜiPadが必要なのか…?

「iPad勉強のメリットはよくわかったよ!でもそれってデジタル勉強大体に当てはまるんじゃない?」

という質問をもらったことがあります。

思うことは当然です。大学生以降の学生なら、パソコンを用意されられて持っているだろうし、そもそもsurfaceやHPシリーズに代表されるような、2in1パソコンも多く出回っています。

僕も実際にHP spctreという2in1パソコンを使っています。

しかし、画面タップやペンシルなど一通りの書き込みできるデジタル環境が揃っているのにも関わらず、一切使っていません。

iPad勉強を選んでいる理由には、以下の4つがあります。

pencilの性能が良い
書きやすいフィルムを貼れる
勉強に必要な対応アプリが安価(or 無料)で多い
手軽に起動して、Airdropで共有できる

この条件に敵う端末が現状他にはないので勉強用のデバイスとしてはiPadを勧めています。

もちろん、pencilで書き込む必要がないなどの特殊な状況があれば、他のアンドロイドタブレット、Winタブ、2in1などをメインの端末とすることも良いのかもしれません。

注意
それらの勉強している人自体を否定するつもりはありません。初心者の人がこれから入っていくならiPadの方がいいという意味で書いています。


Apple pencilが神

iPadとパソコンは一体何が違うのか?よくiPadにできなくてパソコンにできないことが取り上げられます。

Apple pencilはiPad専用の高性能なペンシルです。短時間の充電で長時間使うことができ、ペアリングも簡単です。iPadが登場した当時はペンシルが存在せず、勉強に有用とはそれほど言われていませんでした。

しかし、Apple pencilに対応したiPad proが出たときそれが言われ始めました。当時のproは高く、またiPad勉強の有用性や情報が広まっていなかったため購入する人は少なかったです。

それが2018年に、廉価版のiPadでpencilが対応になったことで普及しました。このように、Apple pencilはiPadでの書き込みを安定化させるマストアイテムです。

「Apple pencilはクリエイター向けだから学生には要らないよ」

なんてことをいう店員も居るようですが、iPad勉強をやるなら絶対に必要です。

ロジクールクレヨンや他社のペンシルなど多数ありますが、ペン先の交換や充電の問題などがあるので、高いですが投資と思いApple pencilを買うのをおすすめします。


書きやすいフィルムを貼れる

iPadの表面って液晶だし、フィルムもツルツルだし…これじゃ上手く書けないよ

iPadが良い。と聞いて買う人の中には、フィルムをとりあえず保護のために買っておこう…と思う人も一定数いるかもしれません。

僕も最初はあまり調べずに買ったガラスフィルムを使っていました。

iPad専用のフィルムとして、ペーパーライクフィルムがあります。これを貼れば表面が滑り止めのようになり、字が書きやすくなります。

ただ表面がガサガサしているフィルムなので、書き続けるとApple pencilのペン先が削れます。ペン先自体は消耗品なので、安心して下さい。僕は半年に1回ほど変えています。(使用頻度によります)

画面は若干見えづらくなりますが、ペーパーライクフィルムの中でもケント紙タイプを使えば、画面の見えづらさとペン先の削れ具合が少しマシになるので愛用しています。

このようなフィルムは、パソコンに貼るわけには行かないのである意味iPad専用となります。


iPad勉強用のアプリが豊富

iOS、iPad OS専用の便利なアプリが多数出ています。ペンシルに対応して書き味などを考えて作っているので、年々便利な機能が増えています。

おすすめのアプリについてはvol3で紹介します。


Airdropで簡単にやり取りできる

Apple製品には、Airdropという機器間のペアリングによる特殊な通信規格が備わっています。近くのApple製品とファイルやURLなど様々なもののやりとりをすることができます。

なので、Wi-Fi版でもiPhoneがあればAirdropで受信できるし、iPad同士でもやりとりが簡単です。

これらの理由でiPadを使っています。


iPad勉強を始める前に知っておくべきこと

iPad勉強を始める前に……知っておくべきことがあります。

それは、iPad勉強は手段でしかないということです。

極端な話、iPadを使わなくても別に死にはしないし、勉強することができます。iPad勉強をすることで勉強の効率や、情報を扱いやすくなるために、iPad勉強を導入します。

今までの紙の勉強法を効率化でき、さらに持ち物は少なくなる。勉強での全てのプロセスを効率化する。それが真のiPad勉強の恩恵なのです。このため本質的には、紙の勉強法と全く変わりません。

「iPad勉強は手段であって目的ではない」

iPad勉強は勉強を効率化する手段でしかないことを忘れないようにして下さい。

また、ほぼペーパーレスな勉強を導入している僕でも、紙の方が使いやすい場面では積極的に紙とボールペンで勉強をしています。


初めてのiPad勉強講座概略

iPad勉強に関する断片的な知識はネット上でよく出てきます。しかし、体系的な知識はあまり得られません。

また、かなり使い込んでいる人が情報を発信していることはそれほど多くなく、情報を集めるのにも苦労している人がいるかもしれません。

この初めてのiPad勉強講座では、iPadを買った状態でこれからどう勉強したら良いか悩んでいる人から、ある程度できるようになってさらなる情報を求める人まで満足してもらえるようなnoteを作ろうと思っています。

そのため、アプリごとの詳細な機能を説明することは省略するか、外部記事にまかせ、使い分けや効率的な使い方を紹介して行っています。

vol10のショートカット活用術では、iPad勉強に便利なショートカットを公開しています。また、vol12では、暗記学習用のアプリとしてAnkiを紹介しますが、詳細はAnki for medicalのnoteで扱っていきます。(1つのnoteにするには重すぎます。)

medicalメインで書くため名前をmedicalにしてはいますが、医学を中心として、基本的に言語以外を学習する人には有用なものを書いていく予定です。


以下の内容でやっていく予定です。既に書いてあるものはタイトルをリンク化しています。

vol1 iPad勉強のメリット(本記事)
vol2 iPad勉強のためのiPadの選び方、買い方
vol3 iPad勉強におすすめなアプリ
vol4 iPadの設定の仕方
vol5 iPadの機能の使い方を知ろう
vol6 クラウドを使いこなしてデータ管理をしよう
vol7 画像や表を使って高品質なノートを作ろう
vol8 to do・勉強の計画管理をしよう
vol9 情報を取り出すことに重きをおこう【ファイル編】
vol10 ショートカットアプリ活用術
vol11 知識を関連付けよう
vol12 知識を定着させよう
vol13 iPadとPCを繋げて使い分けよう
vol14 iPadでの紙の読み込みの仕方
vol15 キーボードショートカットの使い方
vol16 ナレッジベースの作り方。情報を取り出すことに重きをおこう【テキスト編】
vol17 勉強会をしよう

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