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【脳力開発】日本経済停滞の理由はこれだ?今注目される城野宏の分析方法とは? パート2

城野宏1913年長崎県生まれ。1938年東京帝国大学法学部卒。同年中国に渡る。山西野戦軍司令官として中国人民解放軍と戦い、中国で禁固18年の刑に服す。1964年帰国。城野経済研究所所長 著書「状況判断の行動学」「諸葛孔明の戦略と戦術」1985年死去

日本人と欧米人の違い

日本は組織の中で動く。そのことは古事記の中で灌漑により米を収穫してきたことから分かる。まわりの人がどう思うか?神さまよりも村八分が怖い。村八分は田に水を入れてもらえない。田植えの時期に協力してもらえず、収穫量は激減する。

それに対し欧米の文化は中東から発生した。水の少ない地域に遊牧するスタイルで、水場の奪い合いになる。協力ではなく、どちらの家族が水場を取るか。その理由からIやYOUと言った誰が「所有」しているのかを明確に分ける。日本は主語が不明瞭でも問題がない。

1970年代の日本の製造業

当時日本の車の生産は1ヶ月1人当たり40台の生産を誇った。アメリカでは1ヶ月1人当たり8台しか作れなかった。日本人は「戦略」さえあれば技術は優れている。

日本経済発展の理由

日本の発展は社会主義か資本主義かのどちらかではなく、国民信頼の経済を作った。すなわち共産主義のように何かを言うと「逮捕」されることもなく、誰でも資本金を集めれば会社が興せる、ヨーロッパのような階級もない社会であった。

結果として400万というたくさんの中小企業が生まれた。国内生産の60%を占めている。読み書きできる労働者に恵まれ、そのことが故障の少ない製品を作ることに貢献した。教育投資がされていた。日本は大手メーカーの製品も部品は中小企業に80%依存している。欧米は中小企業を使わず、系列メーカー内で作成している。

もっと日本経済を発展させるには?

140億個の脳細胞を正しくつかうこと。戦略的発展を考える。現状維持を選ばない。戦略的発展を遂げるには、条件と原因を明確にする。たとえば日本経済発展の原因を朝鮮戦争と言う人が多い。これは違う。ひどい親の元でも立派な子は育つ。親は原因ではなく、条件である。円安も条件。条件は①動かせないか、②良い条件にできないかと考え、点検、実行を行ない、うまくいった場合はその優点は何なのか、戦略に合致しているかを反復する。

もっと日本経済の発展を考えるなら次の3つに注力する

  1. 主体的にやる姿勢 (他人のせいに、条件のせいにしない)

  2. 進歩発展の姿勢  (現状維持は衰退の始まり)

  3. 相手の利益を考える。(相手6分自分4分)バランスが大切自分ばかりでは仲間が離れ、相手の利益ばかりだと続かない。相手6分に自分が4がもっとも仲間が増える割合。


塩沢のまとめ

城野宏はまず戦略を決めよと言う。ここでの戦略は進歩発展か現状維持か?現状維持を選べば戦術は「人の話は聞かない」「前例踏襲」「昔の成功体験ばかりを言う」となり、世界が進歩するので衰退する。城野宏は日本人は戦略さえあれば日本人は優秀といっている。国家の戦略は?当社の戦略は何なのか?あなたの戦略は何なのか?それは戦略と戦術を混同していないか?城野宏はどんな時代でも通用する本質的な考え方を教えてくれる。

塩沢貴良
1975年生まれ。城西大学経済学部卒業。
東京都北区在住
株式会社塩沢コンサルティング 代表取締役
Clubhouse 経営730 運営メンバー
西研東京MG(マネージメントゲーム)公認インストラクター
認定支援機関


じょうはん会(情勢判断学会)
http://jouhan.com/faq/index.html
日時
毎月第2木曜日18時30分~21時
(8月はお休み)
場所
港区産業振興センター10階貸会議室
https://minato-sansin.com/
料金
1名1000円


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