小さじ一杯の塩

日常に溢れるちょっとしたことをただただ振り返るだけ。何気ない一日に少しでも彩りを。

小さじ一杯の塩

日常に溢れるちょっとしたことをただただ振り返るだけ。何気ない一日に少しでも彩りを。

最近の記事

邪魔なプライド

プライドって良い方向へ働けば人を強くするけれど、悪い方向へ働いてしまうと抜けるに抜けられない深い深い沼だ。 大人になればなるほど、その沼から抜け出せず、取り返しのつかない事態を引き起こすまでになる。 そんなプライド捨てたらいいのだけれど、なかなか難しいようで、こじらせて沼のまた更に奥底へ落ちていく。 少し社会との距離が近くなってからだろうか。 頭でグルグル考えて相手を立てるような言葉を選ぶようになったのは。 なかなか自分の意見を言えず、相手を傷つけないように笑顔で乗り切るよ

    • 匂い。

      匂いを嗅ぐのがとても好き。 空気の匂いも人の匂いもタオルの匂いも、匂いというもの全てを無意識のうちに嗅いでしまう。 最近気になる匂いがあり、ふと嗅いでる自分に我を取り戻した。 匂いってとても不思議だ。 匂いと共に映像の記憶も起こしてくれる。 懐かしい匂いは懐かしい映像と、きっと初めての匂いにはその瞬間の映像がしっかりと記録されていくのだろう。 私の幼馴染は、唯一の匂いを持っていた。 これまで、似たような匂いを持つ人には出会ったことがない。 鼻にツーンと少し刺激的なのに甘め

      • 言えないのか言わないのか。

        人に心を開くのがあまり得意ではない。 決して人が嫌いな訳ではなくて、むしろ誰とでも仲良くなれるタイプだけれど、心の内をさらけ出せる人は数少ない。 昔からそうだ。 思っていることを相手に伝えず、自分の中に収めてしまう。 我慢しているわけではなくて、あえて伝えていないという方が合っている気がする。 嫌だなと感じることも自分の中に落として考えてみると、意外とそこまで不快ではなかったり、逆に気付かされることがあるからだと思う。 私の先輩は色々なことを教えてくれて、とても良く気にか

        • 面白い。

          「面白いことを面白いって言える人って素敵だよね。」 友人との話の中で、この一言が妙に心に刺さった。 あまりに綺麗にスっと自分の中に入ってきた言葉だったからかもしれない。 普段、面白いって言葉をよく耳にするけれど、意識して捉えたことがなかった。 確かに、会話の相槌のように発する「面白い」は耳にするけれど、 自分がハマっている物や事を相手に伝える時に「これが本当に面白くて!」なんて言っている人は少ない気がした。 好きな物が同じ友人には言えたとしても、好みや趣味が異なる相手に

        邪魔なプライド

          楽しそう。

          私はよく「いつも楽しそうだよね」って声をかけられる。 何でも楽しめてしまう性格なのか、周りからはいつも楽しそうに見えるらしい。 周りの方にプラスなイメージで受け取ってもらえていることはとても嬉しい。 けれど、ときどき不安にもなる。 私が楽しいと思えるのは、少なからず周りの皆が優しくしてくれたり、楽しませてくれるからであって決して私だけの力ではない。 私を楽しそうだと言う周りの皆は、楽しさを感じられていないのだろうか。 私だけが楽しさをもらってばかりで、皆へ同じように楽しさを

          言葉。

          言葉を贈ることは、どんなプレゼントやサプライズよりも難しいと思う。 相手の気持ちを考えて、何を発するべきなのか、どのような表現で伝えるべきなのか、考えれば考えるほど正解が分からなくて難しい。 それが大切な相手になればなるほど、大切に言葉を紡ぎたいと思うからこそ、気持ちばかり溢れて言葉が出てこない。 悲しい出来事を前に、悲愁する友人。 きっと1人で抱えきれないほど辛く、私に電話をくれた。 電話では笑い混じりに話していたが、声から悲しみが零れていて、その悲しみを必死に抑えようと

          頼られる。

          久しぶりに後輩から相談の連絡がきて嬉しかったことを友人に話したとき、友人から「羨ましい」と一言言われた。 この言葉を受けたことで、誰かに頼ってもらえる喜びを改めて感じることができた。 確かに、信用している相手でないと相談しようとは思わない。 だから、1人でも私を信用して相談してみようと思ってくれたことが格別に嬉しく感じた。 誰かが自分を認めてくれたこと、誰かに頼りたいと思ってもらえたことがこんなに嬉しいことなのだと実感した。 この人なら助けてくれるかも知れないと可能性を向け

          花粉。

          花粉が辛い。とにかく辛い。 朝起きれば目が半分しか開かず、鼻がとてもむず痒い。 夜は、ひどい痒みのせいで目がさめる。 今年初めて花粉症になった。 去年までは、この時期は肌が揺らぐなーと感じる程度だったのに、今年になって突然花粉の苦しみを感じた。 花粉症がこんなに大変な症状だったなんて知らなかった。 このことを母に話した。 すると母は、 「私と同じところがまた1つ増えたのね」 なんて嬉しそうに言った。 こっちは毎日辛いのに!とも思ったが、母が予想外にワクワクするものだから

          居場所。

          「あなたにお願いしようと思います。」 そんな一言から、私のマネージャー生活は始まった。 私は、中学生の頃からずっとマネージャーに憧れを持っていた。 けれど、2歳の頃から熱中していた別の活動があり、一生マネージャーになることはないのだろうとどこか諦めていた。 大学がラストチャンスだと思った。 スポーツ経験ゼロ・部活動所属経験ゼロのあまりに無知な状態だけれど、挑戦してみようと一歩踏み出した。 今考えると、国を背負い戦う選手達が在籍する強豪チームと知らず、のこのこと応募した自

          教える。教わる。

          人に教えるのも教わるのも本当に難しい。 教える人は、自分のことにプラスして相手のことも見ないといけない。逆に、教わる人は懸命に学んで1秒でも早く自立しようと必死にならないといけない。 互いに余裕なく追われている状況の中で、相手のことを考えないといけないのだから、とても大変。 教える人は、いつもの業務に加えて指導もしなくてはならないからきっと時間も心の余裕も無いと思う。だから、時にキツくあたってしまうこともあると思うし、そんな自分を一番自分が最低だと感じているのだろうなって

          教える。教わる。

          守る人。

          仲良く手を繋ぎお散歩をしている方々を見て、ふと感じた。 大好きな人を守る姿、その隣で幸せそうに微笑む姿。 見ているだけでとても幸せな気持ちになった。 自然と車道側へまわり手を引く姿から、当たり前のように大切な人を守る使命感が身体に染みついているだなと伝わってきて、素敵な当たり前に心がとても温まった。 きっと二人の間では、馴染みの瞬間だと思うけれど この関係が当たり前のように馴染んでいることがとても素敵だなって感じた。 おばあちゃんやおじいちゃんになっても、きっと変わらな

          変わり者。

          最近、友人達と将来や恋愛の話をする度に感じることがある。 以前は、「こんな大人になりたい」「こんな恋人が欲しい」って空想のような理想の話をしていたのに、最近は現実味のある話が多くなった。 そんな話をしていると、決まって私は「変わっているね」って言われることが多いと痛感する。 「変わっている。」と言われるたびに 自分は間違っているのかな、どうしたら周りと同じになれるんだろう、果たして皆の言う普通って何だろう。 って、それすらも分からない自分にどうしようもなく不安になる。

          いってらっしゃい。

          私の住んでいるマンションには、お掃除をしてくださる方がいらっしゃいます。 朝早くからゴミをまとめ出してくれたり、全ての階の廊下や手すりを綺麗に磨いてくれています。 そして、いつも優しく微笑みかけてくださり、挨拶を返してくださいます。 新しい土地で一人暮らしをする私にとって、一人じゃないんだと感じられる心温まる嬉しい瞬間。 中でも私は、その方の「いってらっしゃい」がとても好き。 「おはようございます。いってらっしゃいませ。」 忙しない朝に清掃してくださっている中、その方は

          いってらっしゃい。

          はじめまして。

          新生活がスタートしたということで、noteを始めることにしました。 何気ない日常の中で感じたこと、考えたこと、思いのままに綴っていこうと思います。 日記のような感覚でゆるーく気ままに書いていくので、気を張らず読んでいただけると嬉しいです。 始めようと思ったきっかけは、大好きな恩師の言葉でした。 日常に溢れる些細なことが気づけば当たり前になってしまったり、幼い頃はときめいていたことへ今では気づけなくなってしまったり、、、 歳を重ねれば重ねるほど素敵な瞬間や経験にその分出会

          はじめまして。