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大切な人たちに脳腫瘍であることを伝えた。

母の反応。

脳腫瘍になったことを、夫の次に母に伝えた。

昔から心配性な母のことやから、きっと私以上に色々考えすぎて、まるで自分ごとのように不安になるんやろうなぁと思っていた。

だから、脳腫瘍がわかった日は敢えて電話ではなく、LINEを送ることにした。
まぁ母が心配性やからとか言ってるけど、一番は母に伝えることで私が泣いてしまいそうやったから。

母からは「びっくり!」という返事に加えて、母らしい文章が添えられていた。
私を気遣ってくれた返事やったけど、きっと母のことやからLINEを受け取った時は泣いたんじゃないかな。

あぁ、なんて親不孝な娘なんやろう。
私は大きな反抗期もなくて、両親ともずっと仲良かった。
心配をかけることも中にはあったけど、最近は割と親孝行をしてきたつもりやった。

それやのに、病気って。しかも脳腫瘍って。
恐らく良性とは言われていても、摘出しなかったらいずれは命に関わるなんてネット記事を読んだだけに、生死に関わる話を親にしないといけないってなんて酷なんやろ。

自分が息子を出産して知ったけど、息子の小さな怪我だけでもものすごく心が痛んで心配になる。
小さな怪我でその状態やのに、自分の子どもがもしかしたら生死に関わる事態なんて、息子に置き換えるととんでもなく心配やし、変わってあげたいと思う。

お父さん、お母さん、ほんまにごめん。

やりとりが終わってからも、母の周りで脳腫瘍を経験した人の話やったり、ネット記事が送られてきて、私に「大丈夫、きっと良くなる」という思いを込められてるんやろうなと思った。

後日、母と電話したときに思わず泣いてしまった。
やっぱり母には隠し事ができないと思った。
ちなみに、父には直接言えてないけど、口数の少ない父なりに色々と母と話をしてくれてるみたい。

親友の反応。

その次に、中学校からの親友に電話で脳腫瘍であることを伝えた。

彼女は意外にもあっけらかんとしていて、「え!そうなんや!」といつもと変わらない様子で話をずっと聞いてくれていた。重い話をする身としてはすごくありがたかった。

「なんか実感ないけど、きっと大丈夫や!気持ちでやられたらあかんから、負けない強い心を待とう!」
そう言ってくれた言葉が、本当に本当に嬉しくて。彼女には言って正解やったな、と思った。

後日、ご利益のある寺社仏閣に行ったと写真が送られてきて、折り鶴に「〇〇の病気がいちはやく治りますように」と書いて祈ってきてくれたらしい。

「なんで私が」って何度も何度も思うけど、こうやって想ってくれる親や親友がいることに気付かされて、改めて感謝しかないなと思った。

周りがそう信じてくれてるんやから、私も強い気持ちで病気と向き合わなければ。
私が気持ちを強く持たないことには、何事も頑張れないし。

何よりも、息子と夫のためにも私は頑張らないといけないし!
笑顔はガン細胞をも倒してしまうと言うからこそ、私も笑顔で過ごすようにしよう。

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