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人の幸福度に影響しているのは比較対象を『コントロールする能力』と『的確に選択する能力』

同じ10,000円の商品でも、
ただ、
『10,000円です』と言われるよりも、
『元々、50,000円の商品なんですが、
8割引きして10,000円です』
と言われるとつい、買ってしまう。

相手にモノの価値を伝えたり、
値段を安いと相手に
感じさせるために必要不可欠なのは、
『比較対象』
比較対象を設定するだけで、
今までまったく、売れなかった商品が
いきなり売れだす事はよくある事です。

比較対象を、設定すると
そのモノの価値が上がるのではなく、
モノの価値を感じやすくなる。


僕がクライアントの方に良く言う
言葉があります。それは、


『あなたは何(誰)と比較されているか
意識した事はありますか?』


それは、人であれ、商品であれ、
サービスであれ、実店舗であれ、
オンラインストアであれ、
すべてに言える事です。
必ず何かと比較されています。


『あなたは知らないうちに、
必ず誰かや何かと比較されています』


何もしないでいると、
相手は自分の知識の範囲内や
過去の経験などから、
勝手に、時には理不尽に
比較対象を選んで、
あなたとそれを比較して、
あなたの事を評価したり、
それが必要か必要
じゃないかを判断します。


人に選んでもらいたいと思った時に
大事なのは、比較対象を相手
任せにしないということ。


だからこそ、比較対象は
こちら側で設定してあげる
必要があるんです。



比較対象は同じような商品や
ジャンル同じ業界の人間で
あるとは限りません。
むしろ、それ以外で設定した方がいい。

『結果にコミットする』
でお馴染みのRIZAPが伝えたのは、
商品やサービスの使用前と使用後。
別の言い方で言うと、
今の自分と未来の自分との比較。
それを驚くほど、分かりやすく、
短く、的確に伝えたことによって、
加速的に飛躍していきました。


美容パックをいきなり1万円と
言われるとすごく高いと感じますが、
数万円、数百万円のエステと
比較すると、ものすごく安く感じる。
しかも、家でテレビを見たり、
リラックスしながら出来るし、
移動の時間、労力、交通費がかからない。
そうやって伝えられると、
1万円という価格の感じ方が
まるっきり、変わってくる。


時計に興味がない人に
『100万円のロレックスを買いませんか?』
と言っても絶対に買わない。

ただ、
『ロレックスをしていると、
営業成績が上がりますよ』

と言われると急に興味が出てきたりする。

その人が頭の中に描いている
比較対象を変えると
一瞬で感情が変わります。

『欲しいか欲しくないか』から
『必要かどうか』
『浪費』から『投資』へ
頭の中をチェンジさせたわけです。



欲しい人には必要性を
必要な人には欲しいを
そっとプラスして
あげればいいだけの話です。
そうすることで、
『ものすごく欲しいし絶対に必要』
という状態になる。


高額商品やリピート商品を
扱っている人には
必要不可欠なスキルです。


人と比べて自分の不甲斐なさを
つい、感じてしまう人は
他人と自分を比較するのではなくて、
自分の過去と現在、
現在と未来との比較に
フォーカスすればいい。


そういう感覚でいないと、
自分がどんなに恵まれた環境になっても、
もっと、恵まれた環境の人と比べて、
自分のことを不幸せだと感じてしまう。
当然ですが、上には上がいるのできりがない。
そうなると、いつまでたっても、
持続的な幸福感を得る事が
難しくなってしまう。


かつて、世界一幸せな国と
言われたブータンですが、
2019年度には156か国中95位となり、
それ以降はランキング外となりました。


その大きな要因のひとつは、
他国の情報を得る事が
出来るようになって、
自分の生活と他の国の人の生活を
比較できるようになったということ。


かつて、ブータンの人たちは
『雨風をしのげる家があり、
食べるものがあり、家族がいれば幸せだ』
と言っていた。
ところが他の国と比較し
はじめた途端に幸福度が
急落してしまった。


僕の中で生きていく上でぜひとも、
身につけておきたい能力は

『相手の比較対象を
意図的にコントロールできる能力』
それと、
『比較対象を的確に選択する能力』


それはその人が感じる
幸福度にも大きな影響を
与えているような気がします。

裏を返せば、
幸福度を高めたければ、
『比較する能力』を高めればいい
という事が言えるのかもしれませんね。

その高め方については、
また、今度、記事にしたいと思います。

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