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税理士試験勉強の暗記術

日本のあらゆる資格試験では、事前にどれだけインプット、つまり暗記して、試験当日の問題にどれだけ暗記した内容を回答ができるかを試されるものと言えます。

税理士試験も同様に税法科目であれば大体50%が理論を暗記して回答する問題で構成されています。

そこで私が記憶に関するセミナーに参加して実践している暗記術を3つ公開します。

理論の暗記術

① 単語をイメージに転換する。

暗記・記憶術の基本技術であり、例えば3年前に海外旅行に行っていたことを思い出すとき、何月何日に日本を出発して、何時頃にどこを訪れたかを覚えていないでしょう。

一方で、もしあなたがトルコ・イスタンブールを旅行した場合、カラキョイ橋の近くで食べたサバ・サンドを口ひげの生えたトルコ人の店主から買ったことは、覚えているかもしれません。

なぜ旅行出発日は忘れて、サバ・サンドを食べた事を覚えているのでしょうか。

それは、目で焼き付いたイメージを脳で記憶しているからです。人間が長期記憶している内容は、全てイメージで覚えているのです。

暗記すべき単語を画像に置換して、その画像同士をストーリーとして連結させてしまえば、時間をかけず更に長期に渡って記憶することができるでしょう。

例えば、消費税法にある次の条文を暗記しなければならないとき、「事業者が、国外において非課税資産の譲渡等のうち輸出取引などに該当するものを行った場合において、・・・」は、どの様にイメージ転換をすればよいでしょうか。

私なら、「スーツを着た社長が、黒海へ車椅子を届けるためにDHLで発送したシーン」をイメージすることに転換できれば、覚えやすいと思います。

  • 事業者 → スーツを着た社長

  • 国外 → 黒海 (ルーマニアやブルガリアを囲む海)

  • 非課税資産の譲渡等 → 車椅子を届ける

  • 輸出取引 → DHLで発送

② ゴロ合わせをする。

日本の小学校では、鎌倉幕府の始まりを「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府」のフレーズで1192年 = いいくにで覚えた記憶があると思います。

分かりにくい単語を同じもしくは、近い単語名で別の分かりやすいものに置き換えて覚えていく技術があります。

同様に消費税法の条文を題材にして、「有価証券、支払手段、金銭債権等は、輸出取引等及び資産の輸出には含まない。」をゴロ合わせで覚えようとすれば、少々無理を利かせないといけないですが、この様に転換できます。

「優香ショーの支払手段は、現金でさー、鳥を送ったりシーサーを送るのは、福こないよ。」

  • 有価証券 ≒ 優香 (元タレント) ショー

  • 金銭債権 ≒ 現金でさー

  • 取引 ≒ 鳥

  • 輸出 ≒ 送る

  • 資産 ≒ シーサー

  • 含まない ≒ 福こない

③ 文章内を区切りながら覚える。

予備校で推奨している最もオーソドックスな暗記方法で、一文が長い場合は、その文中で何か所か区切って、1節暗記→1+2節暗記→1+2+3節暗記・・・として、暗記する節を増やしていく方法です。

これも最初の消費税法の条文例を用いると、
「事業者が、/ 国外において / 非課税資産の譲渡等のうち / 輸出取引などに / 該当するものを行った場合において、/・・・」

  • 事業者が

  • 事業者が、国外において

  • 事業者が、国外において非課税資産の譲渡等のうち

  • ・・・・・

特に工夫をせずに、芋づる式にコツコツ覚えていく方法ですが、イメージに転換しづらいので、やはり数日以上経過してしまうと忘れてしまいます。つまり長期記憶として定着しなくて、3日前の夕食何だったんだろうと同じで短期記憶として働きかけているので、忘却するのは仕方ないです。

根気強く定期的に暗記する方法になります。





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