本田新也@脳体力

本田新也@脳体力

最近の記事

「不親切な親切」に学ぶ本質。世の中親切風の不親切に溢れてる?

「日本一、不親切な親切で。」 ゆうに10年以上前にこの言葉に出会いました。この言葉は在宅介護における当時の課題を言い当て、本質的なソリューションを社員に浸透させるために使われていました。 この言葉と出会ってから「サービス業の本質」というものに目が向くようになり、「親切(風)」「よかれと思って」という言葉の裏に見える自己都合や浅さが透けて見えるようになりました。 身体機能も認知機能も衰えていく原因には、一見「親切」という自己都合がたくさんあるのかなと思います。 不親切な親

    • お酒を飲む機会を大幅に減らして、とても充実した日々

      もともとお酒は好きで、日本酒、ワイン、ウイスキー、焼酎、ジン、ラム酒、泡盛などかなり飲んできました。食事によって飲むお酒の種類が変わるのはもちろんですが、年齢を重ねるにつれてお酒の趣向もだいぶ変わってきたのを感じます。 それと同時にお酒に対する向き合い方も段々と変えていき、今はこれまでのなかで一番良い向き合い方が出来ていると感じています。今回はそのあたりをまとめてみます。 お酒が好きと公言していた20代。私の思考パターンは小さな時からカッコいいかどうかというのが大きな要素

      • 認知機能は未病のためのバロメーター?

        私の会社では「認知機能の見える化」をテーマとして扱い、5分間で簡単に楽しく行え且つエビデンスがとれている「脳体力トレーナーCogEvo」というプロダクトでビジネスを行っています。短時間で行え、短期変動も見えることから業種業態を問わず様々な企業から多様な課題の相談や連携のお話をいただきます。そんな中で最近は運輸運行事業者から「健康起因」というワードを多く耳にするようになったので今回はそのあたりをお伝えしたいと思います。 運輸運送事業者の現状トラックやバスの運転手さんを思い浮か

        • 張りつめていた糸が切れた。最初だけではなくリカバリーのハードルも低くという教訓

          20日以上続けてられていたnote更新が途切れてしまいました。一度途切れると復活するためのエネルギーも大きくここまで長く間が空いてしまいました。そこでの教訓を今回は時系列に沿ってまとめていきたいと思います。 始めるときの重たい一歩もともと僕は格好つけしいし、自分はできるはずだと自分への期待値を大きくしがち。でも何かを手を付けてみるとその期待値にこたえられるだけのアウトプットが出せずに苦しんだ結果、始めることや公開することをためらってしまうという悪い癖があります。 そんな自

        「不親切な親切」に学ぶ本質。世の中親切風の不親切に溢れてる?

          4月から全ての企業に対して、「合理的配慮の義務化」が課せられます。違和感満載のこの制度ご存じでしたか?

          現状、介護予防や認知症予防に関係する商材を扱っているため、聞こえに対するサービスや体を楽しく動かせるサービスなどのメーカーと協業することが多いです。お互いに情報を交換するのですが、「合理的配慮の義務化」という話を昨年の夏秋ころに聞いて言葉の矛盾に笑ってしまいました。でも社会的に影響を与えていくことでもあるので、紹介します。 合理的配慮って何?合理的、これはわかります。配慮、これって自主的に行うものですよね。そして義務化!?配慮なのに義務化?という感じで言葉としておかしいです

          4月から全ての企業に対して、「合理的配慮の義務化」が課せられます。違和感満載のこの制度ご存じでしたか?

          自分の中に”ある言語”を持つことの楽しさ。

          ピアノが頭を良くしたという話を書きました。 あまりにも音楽的素養がない私がピアノを趣味的に始めてみたら、音の高い低いすらわからなかった私の脳内に新たな感覚が生まれたという話でした。 実はこういう経験は他にも沢山あるなと感じたのでそのあたりを整理してみたいと思います。 レゴブロックでの体験小さなころから大好きだったレゴブロック。幼少期の時には祖父から山ほど買ってもらって何回か作った後は、大きな衣装ケースにバラバラにして入れ、そこからは自分で好きな宇宙船や車、庭などを作成し

          自分の中に”ある言語”を持つことの楽しさ。

          社会人で最初の上司から教えられた技術「ルール化」。スルメのような技術だった。

          以前は内定者時代に社長から言われた「ホテルをきれいに使う」という教えが社会人としての基礎を作ってくれたと記事を書きました。この教えは人として大切なことを仕込んでくれた思い出深いものでした。 今回は最初の上司にしつこいくらいに仕込まれた技術である「ルール化」というものについて紹介したいと思います。この技術は社会人歴を重ねるうちに自分の血肉となり、徐々になければならないものへと変わっていくようになりました。まさにスルメのように噛めば噛むほど味が出るテクニックでした。 ルール化

          社会人で最初の上司から教えられた技術「ルール化」。スルメのような技術だった。

          ピアノを始めてみたら、頭が良くなった気がした話。

          もともと音楽的なことは壊滅的でピアノはもちろんのこと、カラオケも笑えない下手さなので、苦手意識も強かったです。音の高い低いも実際に音を聞いても分からず、鍵盤の右と左をどちらも探る感じ。歌を歌ってみても、採点モードで正しい音程より低いから高くしてみたら逆に下がってしまうという喉の持ち主です(泣) そんな私がピアノを趣味的に始めてみたら、頭が良くなった気がしたので、その体験をお伝えします。 ピアノを始めたきっかけ小さな時から音楽という科目が嫌いでした。ピアノも当時は「女が習う

          ピアノを始めてみたら、頭が良くなった気がした話。

          認知機能は間もなく日が昇る?問い合わせが急増の日々。

          今のビジネスは「認知機能の見える化」というテーマでプロダクトの提供を行っています。私たちの会社で重視しているのは”エビデンスがあるもの”ということです。世の中にはたくさんの”認知機能”をうたったプロダクトがありますが、実はエビデンスがない、もしくは貧弱なものが多数です。そういう点が大きな差別化要素ではありますが、その結果多くの引き合いをいただいています。 今回は”認知機能”という視点がビジネスにおいて大きなトレンドになりつつあるということを私どもがいただいている引き合いを事

          認知機能は間もなく日が昇る?問い合わせが急増の日々。

          内定者時代に教わったことが、社会人としての基礎になっていることに気が付いた

          昨日は自身の無意識の行動や性格が認知機能に影響を与えているのでは?という内容でnoteをまとめました。 この記事を今朝読み返している最中に、私が社会人になってから行っている習慣がビジネス力を高めていることに気が付きました。この習慣を身に着けたのは内定者時代でしたので、当時のことと今そこから学んだことをお伝えします。 内定者時代に当時の社長から教えていただいたこと新卒で入社した会社は説明会段階では全く知らずに予定が空いていたから軽い気持ちで参加をしました。ところが説明会での

          内定者時代に教わったことが、社会人としての基礎になっていることに気が付いた

          習慣は認知機能を育て、認知機能を育てない。だから意識して新たなチャレンジをするのは良い脳トレ!

          認知機能に関することを仕事にし始めてから、ヒトを生き物として見つめるという時間が生まれました。脳のインプットとアウトプット、それに伴う能力の高まり、また使わない脳の機能の衰え。これはもっと身近なところでは体力というのもイメージがしやすいものですよね。持久力も筋力も肺活量も必要な環境で過ごしていれば鍛えられるし、怠惰な生活をすれば衰えます。 こういう生き物としての仕組みの部分を考えるようになりました。 強めるというのも環境適応ですが、一方で衰えるというのも環境適応だと聞いた

          習慣は認知機能を育て、認知機能を育てない。だから意識して新たなチャレンジをするのは良い脳トレ!

          「目的」と「目標」と「手段」を明確にする

          「目的」、「目標」、「手段」…私たちの日常では、これらの言葉がしばしばごちゃまぜになりがちです。"手段が目的化している" というような言い回しも耳にしますが、それぞれがどう違うのかをしっかりと理解することは、私たちの目標を達成する上で、また日々の選択をする上でとても重要なんです。実を言うと、私自身もこれらの言葉の使い分けに苦労したことがあります。そこで今回は、これらの用語を明確に区別し、生活や仕事に役立てる方法を、私の体験を踏まえて皆さんにお伝えしたいと思います。どうぞ、この

          「目的」と「目標」と「手段」を明確にする

          目的の有無で訓練の充実度は大きく変わる。効果面でも気持ちの面でも。

          先日、あるご婦人方3名に脳体力を計測する機会をいただきました。その3名のご婦人の年齢は ・80代後半 ・90代前半 ・100歳(まもなく101歳!) どなたも大変明るく楽しい方でした。脳体力という言葉には最初は怖いという気持ちを持たれましたが、目的を伝えるととたんに前向きに取り組み、そこから出た結果をさらにこれからの人生の目標と照らし合わせてみると、これまで以上に施設での生活の重要性を感じていただけたようです。 (その施設のリハビリ担当の方も大喜び♪) このやり取りからも「

          目的の有無で訓練の充実度は大きく変わる。効果面でも気持ちの面でも。

          年に3つの新たなチャレンジの一つ目に挑戦開始。

          木下さんのvoicyを聞いて、取り入れようと思ったもののひとつが「毎年3つ新しいことを始める」というもの。#ジブン株式会社マガジンのハッシュタグで記事検索を書けても同様に刺激を受けて記事に書かれている方も多くいらっしゃいました。 この1年で3つというのは良いのですが、まず一つ目に取り組まないと忘れていくなといういつものパターンなので、最初の一つの取り組みを開始しました。 (最近長い記事ばかりでしたが、意識して短めにしてみました。) 最初のチャレンジの宣言!今年最初のチャ

          年に3つの新たなチャレンジの一つ目に挑戦開始。

          変わっていった自動車の運転への価値観

          運転免許を取ってからもう20年以上、その間自動車に対する価値観が「所有」「運転」などにおいても変わってきました。私が免許を取ったのは大学に入学をしたタイミングで、そのまま地方の大学だったので車で通学するという生活だったため毎日運転をしていました。もちろん通学だけではなく、プライベートでも車が中心に行われていましたので、車がない生活なんて言うのは全く想像もついていませんでした。 その後、就職で東京に出てきて滅多に車に乗らなくなりました。地方への出張やプライベートで友人と遠出を

          変わっていった自動車の運転への価値観

          「あったら助かる」はビジネスにならない。ビジネス初心者が見逃しがちな基本の問い

          自分自身でサービスを作っていた経験や、立場上様々な方から相談を受けた経験から商品化を考えるときに陥りやすい罠があるので、その点についてまとめたいと思います。 あったら助かる、便利、いいの罠ビジネスや生活の経験を通じて、こんなのがあったら「助かる!」「便利!」「いいのに!」と思うことってたくさんありますよね。多くの場合はそのまま何もせずに忘れていってしまいますが、まれにこれは素晴らしい発見をしたと「思い込んで」、何個かステップを飛ばしてそのアイデアで起業をしてしまったり、新商

          「あったら助かる」はビジネスにならない。ビジネス初心者が見逃しがちな基本の問い