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お酒を飲む機会を大幅に減らして、とても充実した日々

もともとお酒は好きで、日本酒、ワイン、ウイスキー、焼酎、ジン、ラム酒、泡盛などかなり飲んできました。食事によって飲むお酒の種類が変わるのはもちろんですが、年齢を重ねるにつれてお酒の趣向もだいぶ変わってきたのを感じます。

それと同時にお酒に対する向き合い方も段々と変えていき、今はこれまでのなかで一番良い向き合い方が出来ていると感じています。今回はそのあたりをまとめてみます。


お酒が好きと公言していた20代。

私の思考パターンは小さな時からカッコいいかどうかというのが大きな要素を占めていたように思えます。男は甘いものを食べない、コーヒーはブラック、焼酎はロック、服装はどうとか、要は自分が好きか嫌いかではなく、ヒトからの評価(しかも自分の思い込み)をもとに行動をしていました。
今考えれば最高にダサいのですが、当時は人からどう見られるかにとても恐れていた気がします。

そんな私は、お酒が飲めるのがカッコいい。チューハイは偽物で、ビールが本物という訳の分からない20代前半を過ごしていました。もう本当に意味が分からないですね。幸いにして?アルコールには強い体質だったようでビールも蒸留酒のロックなども問題なく飲めていました。

そんなんだからお酒が好きと公言をし、だいぶ飲んでいました。仕事を終えて家に帰ればビールをあけて、休みの日は昼間から飲むことがイケていると思って飲んでました。

酔っているのが好きじゃない?と思いだした30代半ば

そのまま15年ほど、そんな生活を続けていました。仕事でも友達付き合いでも、女性を口説くにしてもお酒が強いというのはかなり有利な武器となり、かなり飲みました。お酒にはかなりの金額を使いました。
食べ物とお酒のよい組合せを求めるペアリングにもはまり、日本酒や焼酎、ワインなどでかなり飲食店に通いました。

そこでの経験は人生を豊かにしたなと思っています。ところがある時思ったのです。飲食店で過ごした時間の後半のかなり食べて飲んだりしていて、おいしかった気がするのですが、何を食べたのか全然覚えていないのです。前半が美味しかったからこそ、勢いに乗って食べたから間違いなく美味しいかったのでしょうが、勢いと酔いでまともな味覚も働いていないのがわかりました。

やはり酔っていないときこそ、美味しいものを全力で楽しめるなと思うようになりました。また飲んでいるときは楽しいのですが、その後の時間の充実度が低いなと感じ始めました。

そのときに「お酒を”義務感”で飲んでいたのではないか」と考え始めたのです。成人してからのお酒との向き合い方を振り返ってみると半分ほどは義務感やカッコつけで私は飲んでいるなと気が付きました。

試しにお酒ではなく炭酸水で過ごすようになってみても書く時間の満足度は下がることないどころか、その時間もその後も考えられないほど充実して過ごせるということに気が付き始めました。

社交場ツールとして好きなお酒

そんな気づきから、習慣として消費するお酒をなくすようになりました。家で無意識に飲むお酒、飲食店でまずはビールなどがなくなりました。もちろん妻と飲みたいねという時はお酒を楽しみますが、義務感では飲むことはやめました。

だからといって社交ツールとしてのお酒はいまだに有効です。美味しいお店のお酒はやっぱり美味しいです。50代、60代の方との会食などはお店選びも重要な要素なのでそういう時にはお酒も含めしっかりと考えるようにしています。一方で最近はお酒を飲まない人も増えているので飲まない楽しみ方もできるようになりました。

ノンアルコール飲料の発展を心から願う

このように飲酒習慣を変えてみると気が付くことがあります。ノンアルコールの選択肢があまりにないのです。木下斉さんのvoicyでノンアルコールの良い飲料が増えているという話もありましたが一般の飲食店へはまだまだ広がっていません。
飲まないときには炭酸水、ウーロン茶、ノンアルコールビールくらいしか選択肢がありません。これはお酒の代替手段となっておらず、ペアリングの発想になっていません。

ノンアルコール飲料でアルコール飲料のように飲めるものがあれば間違いなく市場は拡がっていくなと感じます。20代だけではなく30代40代でも私と同じような判断をする人が増えています。所得が高い層ほどその傾向が高いように感じています。だからこそノンアルコールだからって安くする必要はないのです。

お茶一つとってもロイヤルブルーティーというものがあります。2019年の大阪サミットでふるまわれたお茶で、JALのファーストクラスでも採用されているお茶があります。

これだけではなく、もっともっと日本酒のようなお米の良さを引き出したものや、ワインのような果実の渋みや深さを引き出した飲料もあると思います。

今後これらの飲料の発展、増加を楽しみにこれからの飲食業界を見ていきたいと思います。

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