見出し画像

【AIニュース】 bilibiliで中華AIシンガーが話題!!100万回以上再生されたAIシンガー動画に迫る

C-POP歌手の孫 燕姿(Stefanie Sun)氏が、最近中国のライブストリーミングサービスの「Bilibili」でかなり話題となっています。

彼女は、シンガポール出身の女性歌手です。
主に台湾を活動拠点としているが、2002年と2003年には、シンガポールの建国記念日のテーマソングの歌唱を担当し、2007年には東南アジア諸国連合(ASEAN)結成40周年記念歌「Rise」を歌うなど、出身地であるシンガポールとのつながりは強い歌手です。
その他中国大陸・香港・東南アジアなど幅広く活動しており、中国語圏を代表する歌手の1人と言えるでしょう。

1. 孫 燕姿 氏が話題な理由とは??

そんな、彼女がbilibli上で話題となっている背景は、Newアルバムのリリースなどの話題ではなく、孫 燕姿 氏の声を真似て作られたAI生成の歌がプラットーフォーム内でバズったことによるものです。


「 AI孙燕姿」(「AI Stefanie Sun」)を検索すると、先月以内にアップロードされたBilibili上の動画が何百本も確認することができます。
これらの動画の中には100万回以上再生されたもの存在し、このトレンドはWeChat Indexで「AI Stefanie Sun」がトレンドトピックとなるほどの人気となっています。

中国のソーシャルメディアプラットフォームWeiboでは、

「AIが出てきた後の最初の失業者が孫 燕姿(Stefanie Sun)だとは思わなかった」

というハッシュタグが432万viewという同プラットフォーム内でも驚異的な数字を記録し、「AI Sunが侵害である理由を専門家が詳しく説明する」と題した別のハッシュタグは446万viewという、これまた驚異的な数字を記録しました。


2. AIが生み出すものと、奪うもの

渦中の最中、多くのネットユーザーが、AIが生成した音楽の潜在的な利点と法的な欠点について議論を展開したようです。


AIを使って有名な歌手の声を現物とわからないほど忠実に再現したことは、間違いなくAIとその開発者の画期的な成果であり、音楽業界に良い意味で大きな影響を与えるものです。

例えば、アーティストが亡くなった後でも、あるいは病気やケガで声を失った人でも、音楽を作ることができる新しい可能性を開くものである。

しかし、この技術を使うことで、実在の歌手の声を無断で模倣したこれらの楽曲が、アーティストの権利を侵害するのではないかという疑問が生じることも悪い影響力の一端であると思います。
なお、孫 燕姿(Stefanie Sun) 氏本人からは、これらのバイラルソングにAIで生成された声が使用されていることに関して、公的な回答は得られていない。

3. 中国のAIに対する法規制

現在、中国の著作権法では、人工知能が生成した有名タレントの声を模倣した楽曲について、特に規制は設けられていません。

しかし、中国の規制当局は、合成技術の使用に関する法的制限を整備するために迅速に行動してきました。
2022年11月、中国は同社のMidjourneyとChatGPTの代替品の使用に関するガイドラインを定める規制を実施し、サービスプロバイダーはユーザーの本当の身元を確認し、ユーザーが行うかもしれない不正な活動の記録を保持することを義務づけました。

また、TikTokを展開するByteDance社もAIコンテンツに対するガイドラインを展開しています。その文章では、コンテンツアップロード者はAIが生成したコンテンツに「識別ラベル」を付ける必要があり、そのようなコンテンツの「結果」について責任を負う必要があると書かれています。また、著作権を侵害するコンテンツは禁止されており、プラットフォームによって検出されると「厳しい処罰」の対象となります。

4. まとめ

AIの技術発展が人間の生活や生産活動をより効率化する未来の蓋然性は見えつつも、これまで人間が作り上げてきた知的資産の権利問題がAI成長とパラレルな課題として認識できたと思います。

AI技術の発展と規制。
双方向の良し悪しを判断し、妥協点を見つけられるようなコンクルージョンケースを多くのAIステークホルダーが導き出せることを期待しています。

※引用元記事:https://daoinsights.com/news/ai-stefanie-sun-takes-bilibili-by-storm-sparking-copyright-questions/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?