見出し画像

自己肯定感を上げる OUTPUT読書術 アバタロー

はじめに


 この本は、”読書とは食事である”と述べている。
フランスの政治家であり、美食家であるブリア・ヴァリアンが有名な言葉を残している。
"どんなものを食べているか言ってみよ。そしたら、私があなたはどんな人か言ってあげよう。"
You are what you eat!! つまりは、人は食べているものでできていると。
筆者は読書も同じでどんな本を読んで、インプットしてきたかでその人ができていると述べている。


1.悲しいかな。情報=事実ではない。


 まずは情報を得る時には、その情報は一次情報である事実であるか。もしくは事実にその人の解釈が加わった二次情報であるか。そこを理解して、その情報にアクセルする必要がある。意思決定をする際には”事実”は役に立つことが多い。しかし、メディアやインターネットの情報は事実ではなく他者の主観が入った解釈であることが多い。

 例えば、コンビニのバナナを例に挙げて考える。コンビニに置いてあるバナナは一本が100円であるとする。それは事実である。このバナナは一本150円もして高いバナナであるとすることは解釈が加わった第二次情報である。

 しかし、このバナナは本当に値段が高いのだろうか? このバナナは無農薬栽培で一個一個小包装にされてて、コンビニの店頭で販売されている。そして、欠品が出ないように、廃棄が出るような状態である。それを高いと思うか安いと思うかは人の価値観の問題である。

 人や本から情報にアクセルする際は ”事実”or"解釈" かを見極めて考える必要がある。事実と解釈は混ぜるな危険です。重要な意思決定をする際は、事実に基づいた判断をする必要性がある。しかし、悲しいかな。事実と解釈がキッパリと分かれていることが少ない。だから、そこを見極める力を養って行きましょう。

画像1


2.良書の選び方


 まずは、どんな本を読むべきか以上にどんな本を読むべきないかを述べる。それは、即効性をうたう本である。人間は悩みや問題をできるだけ簡単に早く解決したい生き物である。

 しかし、読書は食事に近い存在である。これを食べてたら一瞬で健康になるものはないのと同じ。健康になる風な物はある。例えばエナジードリンクやビタミン剤。即効性をうたう食品は一時的な物であることが多い。

 それと同じで、「これをしたら成功します」というような即効性のある本は一時的な物に過ぎないことが多い。この情報にアクセスしたら人生変わるというような情報なんてないのである。少しずつ良質な情報に触れ、実践して、失敗して、自分なりの改良を加えていくことが1番の近道である。その小さな積み重ねでしか自分の抱えている問題は解決していかないのである。

 最後に、古典にハズレなしと筆者は述べている。古典とは大昔の知恵が現代にも伝えられている。だから、古典とは、古今東西変わらぬ、普遍的な内容が学べるものである。

画像2


3.人生とはサバイバルゲームである

 そこで、先人の偉人たちが本を通じて、自分の人生について書いている。本を通じて、偉人の人生をケーススタディーをすることによって、たくさんの生き方を学べる。私たちが今抱えている問題や悩みは自分だけに訪れていると思いますか。
 
 ほとんどの悩みや問題は過去に同じ事を経験している人がたくさんいる。その人達の本を通じて解決策を考える手助けになる。だから本を読むという行為は、偉人の人生をケーススタディーとして学ぶことである。

 そして、本にはたくさんのアイディアが積み込まれている。既存の要素の組み合わせがアイデアとして生まれる。つまりは、ゼロから新しい、アイディアを作り出すというよりは、既にあることの組み合わせである。アイディアを出すにはインプットの量を増やすしかないのである。

画像3

最後に

 人と比べて焦りを感じていませんか? 君の人生は他人と比べて勝敗を決めるゲームなのかい? 違うよね? 人とには人のペースがある。だから自分のペースで進むのがいいんだよ。

 アバターさんのYouTubeをたくさん聴いた。そして他の本解説YOUTUBERさんと違い、深い内容の本をたくさん紹介している。それが故に、アバタローさんの主張にはすごく哲学的な物が多く、すごく勉強になる部分が多い。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?